プリズンの紹介:1987年アメリカ映画。無実の罪で処刑された囚人が怨霊と化し、次々と刑務所内の人間を襲っていくホラー作品。刑務所の不足が叫ばれる中、20年前に閉鎖されたクリードモア刑務所が再開されることになった。しかしこれを契機に、かつて刑務所で処刑された男の怨霊が目覚めてしまう。囚人の1人バークは仲間と共に立ち向かおうとするが、陰惨な殺人は繰り返されるのだった。
監督:レニー・ハーリン 出演者:ヴィゴ・モーテンセン(バーク/チャーリー)、レイン・スミス(シャープ所長)、チェルシー・フィールド(キャサリン)、リンカーン・キルパトリック(クレサス)、トム・エヴェレット(ラビット)ほか
映画「プリズン(1987年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリズン(1987年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリズンの予告編 動画
映画「プリズン(1987年)」解説
この解説記事には映画「プリズン(1987年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリズンのネタバレあらすじ:悪霊の復活
舞台は1980年代のアメリカ西部。刑務所改善委員会で話し合いが持たれ、不足する刑務所を補うため、68年に閉鎖されたクリードモア刑務所が再開されることになりました。所長を任されたのは、20年前クリードモア刑務所で看守をしていたシャープです。荒れ果てた所内にはすぐ300人の囚人が送致されてきました。
その中に、どんな車でも盗み出すことで有名な男バークもいます。シャープや同房のクレサスは、何故かバークの顔をじっと見ていました。翌日。作業の時間になると、バークはチャンガという神を信仰する囚人シャーンドルと一緒に地下へ移動させられます。固く閉ざされた処刑室の扉を壊すようにというシャープの命令でした。
2人は汗だくでつるはしを扉に叩きつけます。すると扉が崩れ、謎の光が溢れ出しました。凄まじい強風が起こり、電気系統に異常が発生。ガラスが壊れ、電気を帯びた空気が通り過ぎていきます。しばらくして騒ぎが落ち着くと、シャーンドルは呆然と「悪霊だ」と呟きました。
プリズンのネタバレあらすじ:陰惨な殺人
異変はすぐに起こりました。到着早々、脱走を企て独房に入れられていたラビットとハーシュが光に襲われ、強烈な高温の中で悶え苦しんでいたのです。ハーシュはその場で黒焦げになり、ラビットは間一髪で駆けつけたバークが救出。これがきっかけで、バークは囚人達から一目置かれるようになりました。
夜。処刑室に入ったシャープは、古い電気椅子に十字架のペンダントをかけました。これはかつて、シャープが最後に処刑された囚人の首からもぎ取った物です。すると電気が走り、所内の電力が落ちてしまいました。ラビットはこの混乱に乗じて脱走しようとしますが、謎の光に捕まり何本ものパイプによって串刺しにされてしまいます。
翌朝、食事の席に肉塊と化したラビットが天井を破って落ちてきました。シャープは囚人達による犯行だと決めつけ、彼らを夜の中庭に整列させます。そして全員下着姿にして、犯人が分かるまでこのままだと命令しオフィスに戻っていきました。
プリズンのネタバレあらすじ:止まらない怪奇現象
囚人達は立ちっぱなしで朝を迎えます。休憩に入った看守のワラスは、光によって操られた有刺鉄線に締め上げられ絶叫しました。そして天井を突き破り、真上の所長室で絶命します。驚愕に言葉も出ないシャープは、ワラスの手に十字架のペンダントを見つけました。
その頃、中庭ではクレサスが看守の銃を奪い脅していました。現れたシャープを人殺しだと罵り、自分と同じように、バークの顔に怯えていると笑います。彼は自分の足を撃ち抜き、医務室へ運ばれていきました。助けようとしたバークは独房に入れられてしまいます。
房に戻されたシャーンドルは、一連の出来事を悪霊の仕業だと信じていました。チャンガのお告げによると、ここには強い恨みを持った悪霊がいるらしいのです。悪霊を呼び出してその望みを聞かなければ、いずれ全員殺されるだろうと考えました。
プリズンのネタバレあらすじ:過去の罪
刑務所改善委員のキャサリンは、シャープの異常な様子を訝っていました。そこで1964年の新聞を調べ、クリードモア刑務所最後の処刑記事を見つけます。刑を受けたのはチャーリー・フォーサイス。他の囚人を殺害した罪で電気椅子にかけられました。
チャーリーの顔はバークと瓜二つです。記事には「囚人クレサスと看守シャープが有罪を証言」と書いてありました。キャサリンは急いでクリードモア刑務所へ向かいます。
その頃、刑務所ではシャーンドルが呼び出した悪霊によって命を落としていました。次々と房のドアが吹っ飛び、囚人達は我先にと逃げ出します。しかし悪霊によって数人の囚人と看守にも犠牲者が出てしまいました。
プリズンの結末:悪霊の正体
クレサスは現れたシャープを笑い、チャーリーが仕返しに来たのだと言います。かつてクレサスはシャープによる囚人殺しをチャーリーの仕業だと証言しました。無実の罪で処刑されたチャーリーは悪霊と化し、今シャープ達に復讐しようと暴れ回っているのです。
そこへ独房から抜け出したバークが現れ、シャープを人質にして刑務所からの脱出を図りました。何とか中庭に出ると、ちょうどキャサリンが車で到着します。事情を聞いた彼女は3人を車に乗せ敷地内から逃げようとしました。チャーリーの妨害を受けながらも、何とか刑務所の外に出たバーク達。しかし騒ぎの中で怪我を負っていたクレサスは絶命していました。
シャープは車を奪い、バークとキャサリンを置いて逃げ出そうとします。すると地中から、電気椅子に座ったチャーリーが現れました。凄まじい電気が放出され、車もろともシャープは炎に包まれます。
翌朝。有刺鉄線に引っかかった十字架のペンダントが静かに揺れ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「プリズン」のあらすじと結末でした。
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