女と男の名誉の紹介:1985年アメリカ映画。リチャード・コンドンの小説を自ら脚本を手掛けて映画化されたブラックコメディです。ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、イタリア系マフィアの幹部がフリーランスの女殺し屋に恋をしてしまったことから巻き起こるトラブルを描きます。
監督:ジョン・ヒューストン 出演者:ジャック・ニコルソン(チャーリー・パルタンナ)、キャスリーン・ターナー(アイリーン・ウォーカー)、ウィリアム・ヒッキー(コラード・プリッツィ(ドン))、ジョン・ランドルフ(アンジェロ・パルタンナ(パパ))、アンジェリカ・ヒューストン(メイローズ・プリッツィ)ほか
映画「女と男の名誉」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「女と男の名誉」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「女と男の名誉」解説
この解説記事には映画「女と男の名誉」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
女と男の名誉のネタバレあらすじ:起
ニューヨーク・ブルックリンを根城とするイタリア・シチリア系マフィア『プリッツィ・ファミリー』。そのドンであるコラード・プリッツィ(ウィリアム・ヒッキー)から絶大な信頼を受けているヒットマンのチャーリー・パルタンナ(ジャック・ニコルソン)は、ドンの孫娘の結婚式でラベンダー色のドレスを着た女性に心を奪われました。チャーリーは女性をダンスに誘いますが、程なくして女性はどこかへと姿を消しました。
その一方、チャーリーはかつての恋人だったメイローズ(アンジェリカ・ヒューストン)に会っていました。メイローズはドンの長男・ドミニク(リー・リチャードソン)の娘で、チャーリーとは将来を誓い合った仲だったのですが、他の男に走ったことでファミリーから勘当されていたのです。しかし、既にチャーリーはメイローズを許していました。
帰宅したチャーリーは、とある殺人事件容疑で警察に連行されましたが、程なくして事件は別の殺し屋の仕業だと判明、チャーリーは釈放されました。
女と男の名誉のネタバレあらすじ:承
その夜、チャーリーのもとに先日出会った女性から電話がありました。女性の名はアイリーン・ウォーカー(キャスリーン・ターナー)といい、カリフォルニアに住んでいるというのです。すぐさまカリフォルニアに飛んだチャーリーは急速にアイリーンに惹かれ、二人は愛し合うようになりました。
その後、ブルックリンに戻ったチャーリーは、ファミリーが仕切るカジノの金72万ドルを横領した出納係のヘラー(ジョセフ・ラスキン)を始末するよう命じられ、彼のいるカリフォルニアまで乗り込んで始末しました。ところが、ヘラーの妻こそがアイリーンであり、横領した金は半分の36万ドルしかありませんでした。チャーリーの問い詰めにアイリーンは言い訳をし、彼女の言い分を信じることにしたチャーリーは父でファミリー相談役の“パパ”ことアンジェロ(ジョン・ランドルフ)に相談したところ、アイリーンは先日の殺人事件に関与したフリーランスの殺し屋であることが明らかになりました。衝撃を受けたチャーリーはメイローズに相談、メイローズは自身の勘当を解いてもらうにはチャーリーとアイリーンが結婚することが近道と考え、チャーリーはアイリーンと結婚することになりました。
女と男の名誉のネタバレあらすじ:転
ある日、ファミリーが大株主である銀行の頭取フェラージ(マイケル・ロンバード)が銀行の金を横領していることが明らかとなり、チャーリーはフェラージを保険金目的で誘拐するよう命じられました。チャーリーはアイリーンと組んで誘拐を実行しましたが、たまたま現場をある女性に見られたため、アイリーンは女性を射殺しました。しかし、後にアイリーンが殺した女性はニューヨーク市警警部の妻であったことが判明、これを機にファミリーに買収されていた警察も一転して本気で犯人捜しに乗り出し、とばっちりを食らった他のマフィアはドンのファミリーに反発、ドミニクはその中のあるボスを敵に回してしまいます。
何とか勘当を解いてもらったメルローズは、チャーリーへの嫉妬心から父・ドミニクにチャーリーから暴行を受けて捨てられたと告げてしまい、ドミニクはチャーリーの妻とも知らずにアイリーンにチャーリー抹殺を依頼しました。その後、ドンに呼び出されたアイリーンはファミリーの金を横領した事実を認め、5日以内に残りの36万ドルに利子をつけて返すよう脅されました。
女と男の名誉の結末
チャーリーとアイリーンはパパに相談し、フェラッジを利用してファミリーと取引するよう勧められました。しかし、その交渉の最中にドミニクは敵対するマフィアに暗殺され、ドンは事態を収拾すべくチャーリーを自らの後継者に指名しました。
身分が安泰となったチャーリーでしたが、アイリーンはドンに利子付きで返した金、総額90万ドルを全て返してほしいと言い出しました。仕方なくドンに相談するチャーリーでしたが、ファミリーは既にアイリーンを始末することを決定しており、警部の妻殺しの犯人としてアイリーンの死体を警察に引き渡すことを決めていました。ドンとファミリーを裏切れないチャーリーはアイリーン殺害を命じられ、電話で会う約束を取り付けました。
約束の日、二人は海外へ逃亡する素振りを見せつつも互いを始末しようと試み、殺し合いとなってチャーリーはアイリーンを殺害しました。
チャーリーはメルローズのもとに戻り、もうアイリーンは戻ってこないと寂しそうにつぶやきました。
アンジェリカヒューストンが、最後に全部もっていきましたよね。
あの勝ち誇ったような、たたずまい。
素晴らしいお芝居でした。