プルーフ・オブ・ライフの紹介:2000年アメリカ映画。反政府ゲリラに誘拐された人質を解放すべく交渉に臨む元イギリス陸軍特殊部隊SAS隊員の姿を、人質の妻との許されざる恋と共に描くサスペンス・アクション作品です。タイトルの「プルーフ・オブ・ライフ」とは生存証明を意味しています。
監督:テイラー・ハックフォード 出演:ラッセル・クロウ(テリー・ソーン)、メグ・ライアン(アリス・ボーマン)、デヴィッド・モース(ピーター・ボーマン)、デヴィッド・カルーソ(ディーノ)、パメラ・リード(ジャニス・グッドマン)、アンソニー・ヒールド(テッド・フェルナー)、ゴットフリート・ジョン(エリック・ケズラー)、アラン・アームストロング(ワイアット)、マーゴ・マーティンデイル(アイヴィ)ほか
映画「プルーフ・オブ・ライフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プルーフ・オブ・ライフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プルーフ・オブ・ライフの予告編 動画
映画「プルーフ・オブ・ライフ」解説
この解説記事には映画「プルーフ・オブ・ライフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プルーフオブライフのネタバレあらすじ:起
南米にある国、テカラにクアド石油のピーター・ボーマン(デヴィッド・モース)がダムの建設技師として派遣されました。しかし、会社は採算の合わない工事から手を引く方針を固め、ピーターはショックを受けました。ピーターの妻アリス(メグ・ライアン)はこの国に何やら不穏な空気を感じて帰国しようと訴え、ピーターと意見が対立しました。
翌日、現場に向かっていたピーターは途中で反政府ゲリラ「ELT(テカラ解放軍)」に誘拐されてしまいました。アリスは知人のアイヴィ(マーゴ・マーティンデイル)から夫の誘拐について知らされました。
ピーターが所属するクアド石油は万が一社員が誘拐された場合に備え、保険市場ロイズに加盟している誘拐身代金保険会社ルーサンと契約しており、ルーサンはELTとの人質解放交渉にあたらせるべくオーストラリア陸軍特殊空挺部隊SASRやイギリス陸軍特殊空挺部隊SAS隊員などの経歴を持つテリー・ソーン(ラッセル・クロウ)を現地に派遣することを決定しました。ちょうど任務を終え、ロンドンに帰還したばかりのテリーは派遣話を一旦は断りましたが、結局は仕方なく引き受け、息子に再び旅立つことを伝えて現地に飛びました。
誘拐事件発生から3日目。ゲリラの尋問を受けるピーターは、自分はただのダムの建設業者で“パイプライン”とは無関係だと訴えましたが聞き入れてもらえませんでした。
プルーフオブライフのネタバレあらすじ:承
現地入りしたテリーはピーターの自宅に向かい、ピーターの姉ジャニス(パメラ・リード)とアリスに協力を求めました。そしてテリーは、ELTはかつては農地の解放を求める政治的革命組織だったものの現在は麻薬市場を支配していること、今回の事件の目的は人質を使った金目的の“ビジネス”であろうとアリスとジャニスに説明しました。
さらにテリーは、アメリカ政府はこの事件に乗じてELTを壊滅させ、テカラを麻薬から石油事業の拡大に転換させることを目論んでいること、ピーター救出の支援は期待できないが人質はゲリラにとっては商品なので安易に傷つけられたりしないことを説明しました。その夜、街に繰り出したテリーは元グリーンベレーで同業者のディーノ(デヴィッド・カルーソ)とワイアット(アラン・アームストロング)に会い、協力を求めました。
翌日、アリスとジャニスはクアド石油のテッド・フェルナー(アンソニー・ヒールド)に呼び出され、まさかの事実を突き付けられました。それは、実は会社の保険契約が切れていることであり、テリーは会社の帰還命令を受けて引き上げることになり、アリスの引き止めを振り切って任地を離れることとなりました。さらに、クアド石油は大企業のオクナトルによる買収交渉が進められており、会社側はテリーの代わりに現地の人間を交渉人にするしかありませんでした。その夜、ゲリラ側は交渉担当者を差し向け、身代金5万ドルを要求してきました。
事件発生から12日目。一旦ロンドンに戻ったテリーでしたが、どうしてもアリスらのことがが気になり、 東南アジアの仕事を済ませたのち会社の命令を振り切って再びテカラに向かいました。テリーはディーノの協力を得て現地の交渉人をクビにし、アリスに自分が引き続き交渉にあたることを彼女に告げました。
事件発生から44日目。未だ囚われの身のピーターは、アリスへの想いを胸に何とか生き抜いていました。テリーはELT側の窓口である“マルコ”と無線で交渉を始め、ピーターの生存確認が取れるまでは身代金を払う気はないと強気の姿勢を見せました。その一方でテリーは、アリスに妻と離婚したことや息子と中々会うことができないなどの自身の話をして、彼女と親交を深めていきました。
プルーフオブライフのネタバレあらすじ:転
事件発生から59日目。ピーターはELTのコカイン栽培キャンプに連れていかれ、そこで1年半もここにいるというドイツ人宣教師のエリック・ケズラー(ゴットフリート・ジョン)と知り合いました。一方のテリーらは、コカイン栽培キャンプから送られてきた写真でピーターの生存を確認、ジャニスは身代金調達のため一時帰国することにしました。
事件発生から71日目。ピーターはケズラーがかつて元フランス外人部隊員だったことを知りました。その一方、テリーは交渉の過程で“マルコ”が町にいることに気づきました。
事件発生から83日目。アリスはテリーに、この国に来る前の今から8ヶ月前にアフリカで流産した辛い経験などを明かし、いつしかテリーとアリスと心を通わせ合うようになっていきました。
事件発生から97日目。交渉の過程で身近に“マルコ”がいることを確信したテリーは身代金65万ドルを用意することで相手を納得させました。
事件発生から110日目。ピーターとケズラーはELTのキャンプから脱走を図りましたが、ピーターは仕掛けられた罠に嵌って負傷してしまい、ケズラー一人だけが脱走に成功しました。テリーはディーノからケズラーが保護されたと聞いて彼の話を聞きに行き、ピーターは生きていると確信しました。“マルコ”との交信が途絶えていることから、ディーノは交渉は失敗に終わったと考え、テリーにELT側に強行突入するプランを提案しました。テリーはピーターが死んだと思い込んでいるアリスに生存の可能性を伝えきれずにいましたが、家の使用人の証言などから“マルコ”の正体がELTに通じている政府の高官であることを知りました。
プルーフオブライフの結末
テリーは“マルコ”との直接交渉に乗り出しましたが、実はELTの目的は身代金ではありませんでした。ピーターの勤めるクアド石油を買収したオクナトルはELTの壊滅を条件にコカイン畑を通るパイプラインを手に入れ、政府軍を買収していたのです。
“マルコ”との交渉は決裂、テリーはディーノらと共にキャンプへの強行突入を決意しました。テリーはアリスへの想いを態度で示し、ヘリコプターでキャンプへと乗り込んでいきました。
事件発生から124日目。テリーはELT側にパイプラインを攻撃するという偽の情報を掴ませ、ELT部隊が出撃した隙を狙ってキャンプに突入しました。そしてテリーはピーターを救出することに成功、無事にアリスの元に送り届けました。テリーはアリスへの想いを内に秘めたまま彼女に別れを告げ、ピーターもアリスとテリーの様子に何やら感じ取るものがあったものの、アリスに新しい生活を始めようと告げました。テリーはアリスとピーターが車で走り去るのを見届けました。
以上、映画「プルーフ・オブ・ライフ」のあらすじと結末でした。
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