サイコメトリー~残留思念~の紹介:2013年韓国映画。当直の日、チュンドン刑事は娘がいなくなったと言う母親の相談に乗ります。翌日、気になるチュンドンをよそに上司や先輩警官が、身代金要求が来ないから、家出だろうと言って片付けます。一か月後、女の子が死体で発見されます。チュンドンが捜査を始めると、壁にペイントをしていたジュンという男が犯人として浮かび上がり…という内容のサイコメトリーという超能力を題材にしたスリラー映画です。
監督:クォン・ホヨン 出演者:キム・ガンウ(チュンドン)、キム・ボム(ジュン)、パク・ソンウン(ハン刑事)ほか
映画「サイコメトリー 残留思念」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サイコメトリー 残留思念」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サイコメトリー~残留思念~の予告編 動画
映画「サイコメトリー 残留思念」解説
この解説記事には映画「サイコメトリー 残留思念」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サイコメトリー~残留思念~のネタバレあらすじ:起
ねずみ講で浄水器を販売する会社の発表会に警察が踏み込みます。この会場にはチュンドン刑事もいました。チュンドンは自分が浄水器を売っていることがばれないように、「おとり捜査官だ」と嘘をついて社長を逮捕します。警察署では、嘘がばれたチュンドン刑事が上司に叱られていました。
当直の日、一人の女性が「娘のウンジがいなくなった」と警察署を訪れます。チュンドンは、捜査には一定の時間経過が必要な事を説明し、事情を聴きます。翌日、チュンドンは上司に話をすると「家出の可能性が高い」と言い、先輩のハン刑事は「誘拐事件の90%は身代金の要求がある」と言って事件性を否定しました。それでもチュンドンは「10%でも事件性があったら調べた方がいい」と迫り、上司から「お前の担当にしてやる」と言われます。
夜、壁にペイントする青年を見つけ、立小便をしながら注意したチュンドンに、青年は「立小便も軽犯罪だ」と切り返します。何も手がかりがつかめないまま一か月が経ち、ウジンは死体で発見されました。ウジンは一カ月前に殺害され、冷凍保存されていたことがわかりました。
チュンドンの上司は署長に呼ばれ、こっぴどく叱られます。そして担当だったチュンドンは謹慎処分になりました。怒ったチュンドンは、上司やハン刑事に「だからあの時言ったじゃないか!」と怒鳴り散らします。
サイコメトリー~残留思念~のネタバレあらすじ:承
謹慎中のチュンドンが街を歩いていると、壁のペイントの事を思い出し見に行きます。壁に書かれた絵は何かを訴えているようでした。絵の中のビルに『しあわせ』の文字を見つけ、独り言を言いながら考えていると、ダヒという女の子が『しあわせ』と言ってビルの上を指さします。描かれたビルは目の前にありました。
ダヒに緊急用の笛を渡し、チュンドンはビルに入ります。するとウジンの所持品が隠されていました。その時、背後からチュンドンが襲われます。フードをかぶった男で、チュンドンが追いかけ捕まえようとした時、背中の首筋に大きな傷跡を見つけます。しかしビンで頭を殴られ逃げられました。
ビルに帰るとハン刑事がいて、手柄を盗られていました。チュンドンはフードの男が壁のペイントをしていた男だと思い、壁のペイントされた場所に落ちていたスプレーのキャップから、キム・ジュンだとわかります。チュンドンは、前科3犯の露天商のヤンスを連れてジュンの住所を訪れ、ジュンを抑え込みます。しかしジュンの背中には傷跡がありませんでした。
ヤンスは「冷凍庫がないから犯人じゃない」と言います。そこでチュンドンはジュンの携帯履歴を調べ、キム・スンギという人物を探します。スンギがフードをかぶってゴミ出しにきました。中を調べるとゴミは凍っています。犯人だと思って取り押されると、ハンギは女でした。
サイコメトリー~残留思念~のネタバレあらすじ:転
ハンギとジュンは同級生でした。話を聞くと、ジュンとジュンの父はサイコメトリーと呼ばれる超能力者でした。その超能力のせいで父が自殺し、母はジュンも自殺するのではと心配していました。そのことでジュンと道路でもみ合いになった母は、ジュンの手を握ったことでジュンのパワーにはじき飛ばれて車に轢かれ死亡しました。
チュンドンはジュンに捜査協力を求めます。ジュンはチュンドンの手を握り、幼いころ弟を亡くしたことを知ります。そこへ立ち退き命令を出した市の職員たちがやって来てジュンに暴力を振るいました。チュンドンが職員たちを退治したことで、ジュンはチュンドンを信頼し、捜査への協力を受けます。
ウジンの遺品を手に取ったジュンは、ウジンがカラーボールのプールの中にいることと、大型冷蔵庫があるのを見ます。早速チュンドンはカラーボールのある施設を他の刑事たちと捜査しますが、手掛かりはつかめませんでした。そのころ警察署には「子犬の具合が悪いから見て?」と言う男に誘拐されそうになった少女から話を聞いていました。「犬は凍っていた」と少女は言います。その男がダヒを狙っていました。やがてダヒは男に連れ去られます。
一方、捜査が進まないハン刑事らは、ジュンを逮捕します。取調室でウジンの遺品を渡し、無実を証明しようとしたチュンドンでしたが、ジュン自ら「僕が殺した」と言います。しかしチュンドンの必死の説得で、ジュンは再び捜査に協力することになりました。
サイコメトリー~残留思念~の結末
ヤンスが大型冷蔵庫の中古集荷施設を見つけます。ジュンが一台ずつ手で触りはじめます。やがて、犯行に使われた冷蔵庫が見つかりました。持ち主を調べると獣医の院長でした。チュンドンら3人は院長のマンションに向かいます。マンションでは院長がダヒをカラーボールの入った犬のゲージに入れていました。扉を開けた瞬間ダヒが逃げ出し、院長が追いかけます。
チュンドンとヤンスが、20階建ての部屋を一部屋ずつ調べ始めます。ジュンも気になりエレベーターに乗ると、院長が乗り込んできます。20階を押した院長が「何階ですか?」と聞くと、ジュンは「僕も20階です」と言います。ジュンはチュンドンに『20階』とメールします。しかし20階には院長の部屋しかないため、院長は隙を見てジュンに襲いかかります。
先に20階の院長の部屋に入ったチュンドンは、背後から院長に包丁で刺されました。トドメを刺そうとした院長にジュンが飛び掛かり、手を握ります。院長の首筋には傷跡がありました。
ジュンの超能力でダヒが1階の動物病院の冷蔵庫にいることがわかり、チュンドンが応援を呼びます。冷凍庫に入れられていたダヒは生きていました。院長は「子犬も、子供も可愛い。でも時々反抗するから殺した。犬も子供も殺すのは同じだ」と言います。
病院で生死を彷徨ったチュンドンに寄り添っていたのはジュンでしたが、すでにいませんでした。退院後、チュンドンはジュンが描いた壁のペイントを見つけます。つぶさに見ていると合井駅の表札がありました。ジュンが合井で元気に住んでいる事を知って安心したチュンドンでした。
以上、映画「サイコメトリー~残留思念~」のあらすじと結末でした。
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