点子ちゃんとアントンの紹介:2000年ドイツ映画。二人の小学生が子供から苦難を経て一歩大人に近づく物語。彼らの目に両親や大人たちはどのように映っているのか。エーリヒ・ケストナーの原作「点子ちゃんとアントン」を映画化。
監督:カロリーヌ・リンク 出演:エレア・ガイスラー(点子ちゃん)、マックス・フェルダー(アントン)、ユリアーネ・ケーラー(ベッティーナ・ポッゲ / 点子ちゃんのママ)、アウグスト・ツィルナー(リヒャルト・ポッゲ / 点子ちゃんのパパ)、メレト・ベッカー(エリ・ガスト(アントンのママ))、シルヴィー・テステュー(ロランス)、グードルーン・オクラス(太っちょベルタ)、ほか
映画「点子ちゃんとアントン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「点子ちゃんとアントン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「点子ちゃんとアントン」解説
この解説記事には映画「点子ちゃんとアントン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
点子ちゃんとアントンのネタバレあらすじ:起・アントンが働く訳
家政婦のベルタとフランス人の家庭教師ロランスと暮らすお嬢様の点子と、親友気管支炎の母親に代わって、アイス屋で働いてるアントン。彼は1000マルクあれば海で母親と療養できるのにぼやくものの、睡眠を削って働く彼は学校の授業でも居眠り気味。ある日、点子が学校のいじめっ子たちにからかわれていると、彼は二人を相手に点子を助けたが先生に見咎められ、居眠りの事も含めて母親に手紙を書くと宣言されてしまった。点子は医者の父親に、アントンの母親の療養のために1000マルクを無心するも生活保護があるだろうと取り合ってくれない。そして慈善事業にいそしむ母はアフリカからビデオレターを子供たちに囲まれたビデオレターを送って来た。点子はせめて自分にできることをと、先生にアントンの家の事情を話して掛け合った。
点子ちゃんとアントンのネタバレあらすじ:承・点子の母帰国
母親が帰国する日、家ではパーティーが行われた。そこに親友としてアントンを呼んだものの、母親はマスコミや来客の接待に忙しく関心を持ってくれない。そして、アントンはトイレに行く途中たまたま見つけた金のライターを、母親の療養代にできないかと出来心で盗ってきてしまった。質屋に持って行くとそれは高額の品で、返してこいと門前払いにされてしまった。仕方なく点子からもらったと言って母親にそれを見せると、やはり高価なものだから返してくるように言われてしまった。仕方なく、アントンの母親が点子の母親を訪れそのライターを返すと、点子の母親は、アントンを盗みをさせるよう育てたと誤解し、自分の代わりにアントンが働いている事を理由に母親失格と叱責した。もちろんアントンをよい子だと思っているアントンの母は怒ってその場を辞した。
点子ちゃんとアントンのネタバレあらすじ:転・父親を捜して
そして家に帰るとアントンの置手紙があった。そこには死んだと言われていたが、電話を盗み聞きして実は生きていると知ってしまった父親に会いに行ってくると言うことが書いてあった。アイス屋で車の運転を習っていたアントンはアイス屋のバンでベルリンの北へ向かっていた。点子はロランスとスクーターで、アントンの母はアイス屋のカルロスの車でそれぞれ彼を追いかけた。そして、郊外の警察のヘリコプターに追い詰められたアントンは畑に突っ込んで止まった。父親に会って母親の治療費を頼ろうとしていたと知り、母親は怒らずに彼を抱きしめながら、会いたいなら会わせることはできるけれど援助をしてはくれない。アントンを授けてくれたことは感謝していると話した。
点子はそんな二人をロランスと二人で見ていた。
点子ちゃんとアントンの結末:点子の夜デビュー
点子は、家庭教師と家政婦が夜に歌で自分を楽しませてくれるのを見て、夜の駅で歌ったら稼げるのではないかと思い立ち、わざとみすぼらしい恰好をして夜の駅で他の大道芸人や物乞いに混じって歌い、投げ銭を稼いだ。それを学校のいじめっ子たちが見つけてしまう。
ある夜、両親はオペラへ、家政婦のベルタは映画へ行き、家には点子とロランスだけになった。そこへアイス屋のカルロスがパーティーにロランスを誘いにやって来た。彼はこの豪邸には金目のものがたくさんあると踏んで、誘ったロランスの鞄から鍵を盗み、泥棒に入ろうとした。しかしパーティーの開かれているアイス屋の隅でそれを見ていたアントンが点子の家に電話をすると、見たい映画やっておらず返って来たベルタに繋がり、これからカルロスが盗みに入りに行くので捕まえるように、警察にも連絡をしたと伝えた。
その頃、夜の駅で点子は歌っていた。オペラ帰りの両親にいじめっ子が、点子の母親がマスコミに顏を出しているのを知り、点子が夜にしている事を垂れ込むと脅し、父親からお金を巻き上げた。そして駅で歌う娘を発見し、帰宅すると家ではカルロスを撃退して捕まえたベルタと警察がお祝いにお酒を飲み踊っていた。
点子はロランスの次の代わりの家庭教師はいらないから、一緒にいてくれるように母に頼んだ。反抗期を嘆く母に、父は病院に医師をもう一人雇うように頼んだから家に早く帰って来れるようになると話した。
最後に点子は母にアントンの母親への暴言を謝るように頼んだ。そして二人はアイス屋で話、バカンスの予定がないと知ると、一緒に北海の別荘へ行くことに決めた。
以上、映画 点子ちゃんとアントンのあらすじと結末でした。
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