ランボー3/怒りのアフガンの紹介:1988年アメリカ映画。シルヴェスター・スタローンのはまり役のひとつである『ランボー』シリーズ第3作です。本作は舞台をソ連軍が侵攻していた時代のアフガニスタンに移し、元上司にして最大の理解者であるトラウトマン大佐を救出するため15万人のソ連の大軍に挑むランボーの活躍を描きます。なお、本作は101分間の本編の中で108人の死を描く過激な内容となったことから、1990年度のギネスブックに「最も暴力的な映画」として認定された作品ともなりました。
監督:ピーター・マクドナルド 出演者:シルヴェスター・スタローン(ジョン・ランボー)、リチャード・クレンナ(サミュエル・トラウトマン大佐)、カートウッド・スミス(ロバート・グリッグス)、マーク・ド・ジョング(アレクセイ・ザイセン大佐)、スピロス・フォーカス(マソード)、サッソン・ガーベイ(モーサ・ガニ)、ドウデイ・ショウ(ハミド)、マームド・アサドラル(ラヒム)、ジョセフ・シアグ(カリド)、シャビー・ベン・アロヤ(ウーリ)、ハロルド・ダイアモンド(格闘技の対戦相手)ほか
映画「ランボー3/怒りのアフガン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ランボー3/怒りのアフガン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ランボー3/怒りのアフガン」解説
この解説記事には映画「ランボー3/怒りのアフガン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ランボー3/怒りのアフガンのネタバレあらすじ:起
前作『ランボー/怒りの脱出』(1985年)から数年。自由の身となったジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)はアメリカに戻らず、数々の戦闘で負った心の傷を癒すかのようにタイ・バンコクで静かに暮らしていました。ランボーは小さな仏教寺院に寝泊まりし、格闘家として生計を立てては、稼ぎを僧侶に寄付していました。
そんなある日、ランボーの元をベトナム時代の上官であり最大の理解者であるサミュエル・トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が、アメリカ国防省の大使館付武官のロバート・グリッグス(カートウッド・スミス)を伴って訪ねてきました。
トラウトマンの今回の目的は、未だにソ連軍の侵攻が続くアフガニスタンに潜入し、国境から80kmに位置するジュルム地区にてソ連軍に対抗している現地のイスラム系ゲリラの“ムジャーヒディーン”の兵士たちを支援するための現地調査でした。
トラウトマンはランボーにも協力を求めましたが、今の平和な暮らしに慣れたランボーは「俺の戦争は終わった」と固辞しました。トラウトマンはそんなランボーに「本当の自分から逃れることはできんぞ」と言い残し、自ら調査隊を率いてアフガニスタンに乗り込んでいきました。
ランボー3/怒りのアフガンのネタバレあらすじ:承
数日後、ランボーの元を再びグリッグスが単身で訪ねてきました。グリッグスはランボーに、トラウトマン率いる調査隊がソ連軍に捕まり、ソ連軍の基地に監禁されていることを伝えました。
今回のトラウトマンの任務は極秘任務のためアメリカ政府は動けないことを知ったランボーは、自らトラウトマンを救出しに行くとグリッグスに伝え、万が一ランボーが捕まったり殺されたりしてもアメリカは一切関与せず応援を呼ぶこともできないと警告されても、意志は変わりませんでした。
その頃、トラウトマンはソ連軍のアレクセイ・ザイセン大佐(マーク・ド・ジョング)とその部下コウロフ(ランディー・ラニー)から拷問を受けていました。ザイセンはムジャーヒディーンが持っているミサイルなどの武器の在り処を吐くよう迫りましたが、トラウトマンは口を割りませんでした。
ランボーはアフガニスタンとの国境に近いパキスタン・ペシャワールに向かい、グリッグスと繋がりのある情報屋モーサ・ガニ(サッソン・ガーベイ)からトラウトマンたちが監禁されている場所を聞き出しました。
モーサの案内でアフガニスタン入りしたランボーは途中の村でゲリラのリーダーであるマソード(スピロス・フォーカス)らと会い、基地周辺の状況や地元住民たちがソ連軍に虐げられている現状などについて聞き出しました。
ランボー3/怒りのアフガンのネタバレあらすじ:転
現地のアフガニスタン人は女子供を暴行されて殺され、ゲリラたちは殺戮を止めるため少年ですらも武器を手に戦っている状況でした。マソードは、もしトラウトマン救出に成功したら彼が全世界に自分たちの窮状を訴えてくれることを条件にランボーに協力することにしました。
ソ連軍の基地付近には無数の地雷が埋められており、警備も厳重なことから、ゲリラ側は国境に待機している仲間たちが援軍として駆け付けてくれるまで待つべきだと主張しましたが、ランボーは自分一人でも一刻も早くトラウトマンを救出する考えを示しました。
その一方でランボーは両親をソ連軍に殺された少年ハミド(ドウデイ・ショウ)と知り合い、ハミドはランボーが持っているコー・バオ(前作『怒りの脱出』に登場)の形見のペンダントに興味を示しました。
ところが、ランボーがトラウトマン救出に向かっているとの情報を得たザイセン大佐は、村にヘリコプター部隊を差し向け、ランボーは応戦するも村は壊滅的な被害を受けました。生存者を引き連れて村から退去することにしたマソードはランボーがなぜこれほどまでに危険を冒そうとするのか問うと、ランボーは友情のためだと答えました。
ランボーはモーサとハミドの助けを借りてソ連軍の基地に潜入しましたが、救出作戦に失敗してしまい、ランボーは腹部に被弾して負傷してしまいました。ランボーはハミドにバオのペンダントを託し、モーサと共に逃がすと傷の応急処置を行いました。
ランボー3/怒りのアフガンの結末
翌日、ランボーは再びソ連軍の基地に侵入し、トラウトマンや捕虜たちを救出しました。無線を通じてザイセンに宣戦布告、基地のヘリを奪って脱出しました。しかし、ヘリは追っ手の攻撃を受けて撃墜され、ランボーとトラウトマンは岩場の洞窟に隠れてコウロフやソ連軍特殊部隊を次々と殲滅していきました。
ランボーとトラウトマンはパキスタンとの国境に向かいましたが、ザイセンの指揮するソ連軍の大軍に取り囲まれてしまいました。絶体絶命と思われたその時、マソード率いるムジャーヒディーンの騎馬隊が大挙して現れ、ランボーたちに加勢しました。その中にはモーサとハミドの姿もありました。
心強い援軍を得たランボーは一気に反撃に転じ、混乱に乗じてソ連軍の戦車を奪いました。ランボーはザイセンの乗る攻撃ヘリに戦車で一騎打ちを挑み、戦車は大破するもヘリを撃墜することに成功しました。そして戦いはムジャーヒディーンの勝利に終わりました。
ランボーはハミドに友情の証としてバオのペンダントを託し、マソードらに次は観光で訪れると告げてトラウトマンと共にアフガニスタンを後にしました。
以上、映画「ランボー3/怒りのアフガン」のあらすじと結末でした。
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