レッド・スコルピオンの紹介:1988年アメリカ映画。「ソ連は最も恐るべき男を敵に廻した」というキャッチコピーで、アフリカ南部共産主義国家に潜入したソ連特殊部隊兵士の活躍を描いた豪快アクション反共戦争映画です。
監督:ジョセフ・ジトー 出演:ドルフ・ラングレン(ニコライ・ラチェンコ)、M・エメット・ウォルシュ(デューイ・ファーガソン)、アル・ホワイト(カルンダ・キントッシュ)、T・P・マッケンナ(ヴォルテーク将軍)、カーメン・アルジェンツィアノ(ザイアス大佐)、ブライオン・ジェームズ(クラスノフ)、ほか
映画「レッド・スコルピオン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レッド・スコルピオン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「レッド・スコルピオン」解説
この解説記事には映画「レッド・スコルピオン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レッドスコルピオンのネタバレあらすじ:1.プロローグ:暗殺計画
ここはモスクワ・ソ連最高司令本部、ソ連軍ヴォルテーク将軍は「ニコライ・ラチェンコ、彼はソ連陸軍特殊部隊(スペツナズ)所属。優秀な軍人だ。もの凄い男だ。必ず役に立つ。彼を使おう」と言い、ニコライを呼びました。将軍はニコライに南アフリカにある国・モンバカの過激派反政府軍の指導者的存在のアンゴ・スンダタを暗殺するよう命じました。ニコライは下級技術顧問兵士になりすまし、友軍キューバ軍のクアモ基地に行きました。ニコライはそこで捕虜として捕らえられていた反政府軍・スンダタの参謀役であるカルンダ・キントッシュに近づき、スンダタの居場所を聞き出し、スンダタ暗殺の任務を遂行しようと企てていました。そこにはザイアス大佐という男がいました。彼は新型マシンガンを試し撃ちすると、その破壊力に狂喜しました。
レッドスコルピオンのネタバレあらすじ:2.脱獄~出会い
早速、ニコライは作戦を決行しました。彼はその夜、酔っぱらったふりをして、酒場に出向き大暴れしました。予想通り、ザイアス大佐が憲兵を連れて現れ、ニコライは留置所送りとなりました。牢屋には狙い通り、カルンダがいました。そこにカルンダとは古い付き合いのアメリカ人新聞記者デューイ・ファーガソンが入ってきました。アメリカ人のデューイは、ソ連軍のニコライを頭っから毛嫌いし、批難しました。そこへザイアス大佐の側近・クラスノフが部下2名を連れてやって来ました。クラスノフはデューイを拷問し始めました。それを見ていたカルンダは、隙をついて部下2名を蹴散らし、クラスノフに飛びかかりました。デューイもそこに参戦しますが、あっけなく2人は立ち直ったクラスノフの銃の前に鎮められました。「貴様らをリンチにかけてやる」と凄むクラスノフに、ニコライは立ち上がり、彼をあっという間に殴り倒しました。3人は協力して脱獄してトラックを盗み、追っ手と検問を突破することに成功しました。カルンダはニコライを「命の恩人」と言い、ニコライを自分の村へ連れて行くことにしました。反共精神の強いデューイは「何を企んでいるのかわからん」と言い、それに反対しましたが、カルンダはニコライを信じて村へと向かいました。2日間かけて3人はカルンダの村へと行きましたが、彼の村は既にソ連軍によって壊滅していました。カルンダは嘆きました。デューイはその惨状をテープに吹き込み、ソ連兵・ニコライに「この人殺しの悪党め」と責めました。幸いカルンダの妻は難を逃れ生きていました。彼女はニコライの姿を見るや「人殺し!」と罵りました。ニコライは何も言えませんでした。3人は村を立ち、アフリカのサバンナを歩いていると、キューバ軍の奇襲攻撃に遭いました。絶体絶命の窮地に陥ったその時、反政府軍が現れ、3人は窮地を脱し、スンダタのいる反政府軍の領域に入ることができました。ただ、ニコライに対する人々の目は、憎しみに満ちていました。ニコライはそこでターゲットであるスンダタと巡り合いました。ニコライはその夜、悩みながらも祖国への忠誠を誓い、スンダタ暗殺を決行しようとしました。しかし、用心深いスンダタは、ニコライの目的を読んでいました。暗殺に失敗したニコライを、スンダタは砂漠に一人置き去りにしました。そこへ友軍のキューバ軍が来ました。ニコライはキューバ軍に捕らえられました。
レッドスコルピオンのネタバレあらすじ:3.挫折~決意
暗殺に失敗し傷ついたニコライは拘束され、ヴォルテーク将軍から尋問されました。「なぜ失敗した」と咎める将軍に、ニコライは「できる限りのことはしました。でも、あなたは間違っている」と将軍に反論しました。憤ったヴォルテーク将軍はニコライを「お前はただの殺人マシンだ。だが、もうお前はクビだ」と言い立ち去りました。挫折し落ち込むニコライの前にザイアス大佐が現れました。ザイアスは将軍から処刑命令が出たと言い、ニコライを処刑しようとしました。愛し忠誠を誓ってきた祖国に完全に見放されたニコライは、拷問しようとするザイアスの部下を殺し、再び脱獄しました。しかし、既にニコライには体力が残っていませんでした。脱獄後、ニコライは砂漠の中で崩れ落ちてしまい、サソリに噛まれ意識を失ってしまいました。そんなニコライを通りがかったブッシュマンの長老が見つけ、村に連れて行き、命を救いました。回復したニコライは、その純粋な長老や原住民たちの生き方や心配りに触れ、次第に人間的な心を開き始めました。ニコライは長老のもとでサバイバル術を習い、ハンターとしての腕を磨きました。その頃、ソ連軍は科学兵器で次々と村々を破壊していき、女、子供も容赦なく殺戮していきました。その中でスンダタも負傷を負ってしまいました。そしてある日、ニコライは長老から胸にサソリの紋章を刻み込まれました。長老はニコライを一人のハンターとして認めたのでした。ニコライはソ連軍兵士としての自分を捨て、一人の人間として、ソ連軍の化学兵器の暴虐に立ち向かうことを決意しました。
レッドスコルピオンのネタバレあらすじ:4.復活~戦闘
ニコライはスンダタの村へ向かいました。負傷したスンダタは虫の息でした。反政府軍は戦闘は無理だと落ち込んでいました。そこにニコライが現れました。スンダタやカルンダは、ニコライの胸に刻まれたサソリの紋章を見て、彼を信じました。スンダタは「私たちの真実の叫びは武器では抑えられないと世界に知らしめるのだ」と言い、その夜、息を引き取りました。偉大な指導者を失い、悲しみに暮れるカルンダたちは、敗北を認め故郷へ帰ろうとしていました。しかし、ソ連軍の暴虐に憤るニコライは一人、「俺は戦うぞ」と言い、銃を取りました。ニコライのその言葉に、反政府軍は再び戦う決意をしました。ニコライを先頭に、反政府軍はソ連軍の基地を奇襲しました。圧倒的なソ連軍の火力の中、ニコライたちは苦戦を強いられますが、その中でもニコライは決して諦めず、戦い抜きました。その姿に反感を抱いていたデューイもニコライを信頼していきました。負傷しつつもニコライは、軍用ヘリMi-24で逃げようとする将軍を、Mi-24ごと撃破しました。
レッドスコルピオンの結末:5.エピローグ:自由への喜び
将軍に「俺はスペツナズだ。だが、もうお前の部下ではない」と言い、撃破したニコライは、ソ連軍の暴虐から解放されたカルンダたち反政府軍、そして、デューイと勝利を喜び合いました。ニコライは「たまんねえ」と言い、顔を綻ばせました。
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