ロックン・ロデオの紹介:2023年ブラジル映画。ブラジルの人気カントリー歌手のサンドロが倒れて意識不明になります。困っていたプロデューサーは容姿がそっくりなロックバンドのヘロドトスを見つけて代役にします。嫌がるヘロドトスでしたが、サンドロの元恋人だったルッリに一目ぼれしてしまいます。ルッリの為にサンドロを演じるヘロドトスでしたが、お互いが魅かれ始めた時、真実を話すべきか悩みはじめます。ブラジル発のラブコメ作品です。犯罪大国のイメージの強いブラジルですが、この作品を見るとイメージが変わります。
監督:マルセロ・アントゥネス 出演:ルーカス・ルッコ(ヘロドトス)、カルラ・ディアス(ルッリ)、フェリペ・ヒンツェ(パンサ)、パウラ・コーエン(マティルデ)、チャールズ・パラヴェンティ(アグナルド)、フェリペ・フォルゴシ(ジャキス)ほか
映画「ロックン・ロデオ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロックン・ロデオ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ロックン・ロデオ」解説
この解説記事には映画「ロックン・ロデオ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロックン・ロデオのネタバレあらすじ:起
ヘロドトスとパンサはロックバンドを組んで販売店で演奏しています。ある日、エレキギターを母と買いに来た少年が「レスポールがいい」と言います。その少年はヘロドトスを見て「カントリー歌手のサンドロにそっくりだ」と言ってスマホの画像を見せます。カントリーに興味のないヘロドトスは「子供にレスポールは早い、これを買ってもらえ」と説教を始めます。するとオーナーが飛んできて「うちは楽器を販売して成り立っているんだ。お前の態度はなんだ!クビだ」と言われてしまいます。
ヘロドトスが「これで家賃が払えない」と困っているとパンサが「叔父さんのジェニヴァルに頼もう。プロムのバンドを探しているんだ」と言います。嫌がるヘロドトスを説得したパンサはジェニヴァルに電話をして会う約束をします。
そのころ、ブラジルで大人気を誇るサンドロが倒れて意識を失います。プロデューサーのアグナルドとジェニヴァルが困り果てています。とりあえずヘロドトスと会ったジェニヴァルは慌ててアグナルドを呼びます。二人はヘロドトスを見て「髪を切ってタトゥーを隠せばサンドロだ!」と大喜びします。
早速アグナルドはレコード会社の社長のジャキスに見せに行きます。ジャキスも「こいつでやろう」と言います。カントリー歌手の大物サンドロの代役を打診されたヘロドトスは難色を示しながらも、パンサの説得で3週間のツアーにサンドロになりきって出ることになりました。
ロックン・ロデオのネタバレあらすじ:承
最初の町ノバエスペランサでは、ベント市長夫妻と多くのファンに歓迎されます。ただ一人ベント市長の娘ルッリだけが無視しています。よく聞くとルッリとサンドロは付き合っていたものの、サンドロの浮気が原因で別れていたのでした。ルッリに一目ぼれしたヘロドトスは、ルッリに認めてもらうために真剣にカントリー音楽に取り組みます。
ヘロドトスは、コンサートでサンドロになりきり周囲に気を使いながら観衆を盛り上げます。バンド時代は決してなかった大観衆の前で歌い喝采を浴びているのです。身勝手でわがままな本物のサンドロに対し、ヘロドトスはスタッフにも優しく、その様子を見たルッリは「変わったわね?」と見直しはじめます。
ヘロドトスとルッリが仲良く話しているのを見たジャキスはモデルのイザベラを呼んでヘロドトスの相手をさせます。そしてイザベラがヘロドトスにキスする様子をジャキスが動画に収めます。
ヘロドトスはジャキスのサンパウロのパーティーの誘いを断り、ルッリに話しに行きます。話は弾んでいたものの、ルッリは「あなたは私の親友のターニャと寝たのよ!許せると思う」と怒りだします。
翌日はサンドロのミュージックビデオ(MV)の収録ですが、相手のイザベラが来ません。よく聞くと飲み過ぎで飛行機に乗り遅れていました。アグナルドとジェニヴァルが困っていると、ヘロドトスが「ルッリに出てもらおう」と言います。ルッリが即答で「嫌よ」と言うと、ヘロドトスは「何でもリクエストしてくれ。僕が歌えたら出てもらうよ」と言います。
ロックン・ロデオのネタバレあらすじ:転
ルッリはカントリー歌手のサンドロが絶対歌えないステッペンウルフのワイルドで行こうをリクエストします。しかしヘロドトスはロッカーです。ギターを弾きながら皆の前で歌い切ります。それを見ていたパンサがヘロドトスを呼びつけると、「他人の代役で人気者気取りはよせ、本当の自分を出さないのか」と怒りだします。
そんなことがありながらも、ヘロドトスはサンドロになりきってルッリとMVの撮影に挑みます。途中にはキスシーンもありヘロドトスは夢のような気分です。ジェニバルは「ジャキスに殺されるぞ」と茶化します。
その後、大雨になりセスナの空港が使えなくなります。サンパウロの会場に行く方法は車か馬です。ルッリは「私が案内するわ」と言って馬二頭で二人は出発します。その日の夜は、途中の納屋に泊まります。恋人関係であったことからルッリはヘロドトスの前でも服を着替えますが、ヘロドトスはタトゥーが見えるため着替えることができません。その気になっているルッリでしたが、ヘロドトスは何もせずに寝てしまいます。
翌朝、ルッリは何もしなかったことに驚きます。そのころサンドロの意識が戻ります。二人は途中の農場の世話になり、夜はBBQに招待されます。農夫が「あんたがあのサンドロか?」と聞くと、ヘロドトスは「サンドロの従兄のヘロドトスで曲を書いているんだ」と答えます。ルッリはジョークを言っていると笑います。ヘロドトスは「新曲を歌うよ」と言ってルッリに捧げる曲を歌います。大いに盛り上がったあと、二人は納屋に泊まります。
ロックン・ロデオの結末
キスをする二人ですが、ヘロドトスは真実を話そうと「話したいことがある」と言います。その時、ルッリのスマホにジャキスからイザベラとキスする動画が送られてきます。ルッリは「このことなのね!」と怒りだし離れて寝てしまいます。ルッリはヘロドトスの「はめられたんだ」という言葉は全く信じず、農夫の人に「サンドロを空港に送ってやって」と言って突き放します。
そのころアグナルドとジェニヴァルは、目覚めたサンドロとヘロドトスを入れ替える計画をしていました。サンパウロに着いたヘロドトスはパンサに謝ります。そこへジャキスが入って来て「私と契約しろ」と書類を見せます。アグナルドは「契約したらひどい目に遭うぞ」と忠告しますが、ヘロドトスはサインします。
アグナルドらが「おれ達を裏切ったな!」と怒っていると、ヘロドトスは「サンドロの名前でサインしたよ。僕はサインしていない」と言います。喜んだアグナルドはヘロドトスを売り出すために4人で画策します。
サンドロのコンサートが7万人を集めて始まります。会場にはベント夫妻とルッリもいます。代役で登場したヘロドトスはルッリに捧げる歌を歌います。そして自分が代役であることを明かし、本物のサンドロを呼んだのです。サンドロはヘロドトスを称賛しステージを盛り上げます。
サンドロと交代したヘロドトスはステージの裏でルッリと再会します。ルッリもサンドロでなかったことを知り、ヘロドトスを思いっきり抱きしめキスをします。ヘロドトスは「二人で田舎へ行こう」と言ってルリを抱いて会場を出て行きました。
以上、映画「ロックン・ロデオ」のあらすじと結末でした。
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