天才マックスの世界の紹介:1998年アメリカ映画。秀才なのにクラブ活動に力を入れすぎて落第寸前のマックス。好きなことに打ち込むことで輝いてるけど、少し変わり者なマックスの魅力に年齢や性別をこえて惹かれる青春コメディ映画です。
監督:ウェス・アンダーソン 出演:ジェイソン・シュワルツマン(マックス・フィッシャー)、ビル・マーレイ(ハーマン・ブルーム)、オリヴィア・ウィリアムズ(ローズマリー・クロス)、シーモア・カッセル(バート・フィッシャー)ブライアン・コックス(ネルソン・グッケンハイム校長)、メイソン・ギャンブル(ダーク・キャロウェイ)ほか
映画「天才マックスの世界」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天才マックスの世界」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天才マックスの世界の予告編 動画
映画「天才マックスの世界」解説
この解説記事には映画「天才マックスの世界」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天才マックスの世界のネタバレあらすじ:起
名門私立学校ラシュモア校に通うマックスは秀才でありながらも課外活動にばかり打ち込み成績が悪く、次の試験で落第点だと退学にすると校長に言い渡されてしまいます。
このことに頭を抱え、友達のダークに愚痴るマックスでしたが図書室で本を読んでいるとそこにフランスの海洋学者の言葉が書き込まれているのを見つけます。マックスはこの言葉を書いた主に興味を持ち借りた人を探します。そしてクロス先生と出会います。彼女は赴任して来たばかりの1年生の担任でマックスは彼女の姿を見て目を奪われます。相変わらずクラブ活動には積極的なマックス。するとそこに息子を迎えにきた学園の理事でもあるハーマン・ブルームの姿を見つけます。マックスはブルームの車に駆け寄り彼に話しかけます。そしてブルームはマックスに人生の生き甲斐はなにか訪ねます。そして好きなことに打ち込み人生を楽しんでいるマックスに興味を抱きます。一方マックスは気になっていたクロス先生に話しかけます。クロス先生もマックスの風変わりな雰囲気に彼に興味を抱きます。そしてマックスは教室で沢山の魚の飼育をしている彼女のために学校に水族館を建設しようと思いつきブルームにも協力してもらいます。しかし学校の運動場で強行的に始めた建設に校長は怒りマックスを退学にします。
天才マックスの世界のネタバレあらすじ:承
ラシュモアを去ることになったマックスは公立の高校へと編入します。しかしなかなか馴染めずマックスはブルームに連絡し、クロス先生のことを想い相談しますがブルームはマックスにクロス先生は似合っていないと言います。マックスはいても立ってもいられずクロス先生に会いにラシュモアへ行きます。そしてクロス先生と再会したマックス。クロス先生はマックスに亡くなった夫の面影があると彼に告げます。そして別れ際にクロス先生はマックスの新しい学校での生活を気にかけるとマックスは特別講師が必要だと言い再び彼女と日々を過ごし、新しい学校でも以前のように自分の好きなことに打ち込みアクティブな生活を送るのでした。
天才マックスの世界のネタバレあらすじ:転
マックスが充実した学校生活を送る一方でマックスとクロス先生と一緒に過ごして来たブルームはクロス先生に惹かれてしまいます。そして彼女のもとを尋ね2人は良い雰囲気になります。しかし偶然2人が仲睦まじく散歩している姿をダークに見られてしまいます。ダークはマックスのことを思いブルームに関係をやめるよう言います。そしてこのことをマックスに内緒にしようと思いますが、マックスのことを疎ましがっていたマグナスにそそのかされクロス先生とブルームの関係のことを綴った手紙をマックスに送ってしまいます。ダークからの手紙を見たマックスはブルームのもとを訪ね彼に失望します。そして仕返しにブルームの奥さんにこのことを伝え、更には家を追い出され滞在していたブルームのホテルの部屋に蜂を放ちます。これに腹を立てたブルームはマックスの自転車を車でひきスクラップにしてしまいます。マックスはこの仕返しにブルームの車のブレーキがきかなくなるよう改造しますが、ブルームに通報され警察につかまってしまいます。無事釈放されたマックスはクロス先生をクビにするためにラシュモアへと向います。しかしマックスが来る前にクロス先生自身が辞表を出したことを知ります。荷物をまとめるクロス先生にマックスは自分の想いを伝えますが、拒まれてしまいます。
天才マックスの世界の結末
彼女を失い、友人との関係も崩れたマックスは実家の理髪店を手伝い日々を過ごします。抜け殻のようになってしまったマックス。そんな彼のもとにダークがやってきてラッシュモアの校長が脳卒中で倒れたことを伝えます。そして校長のお見舞いに訪れた病院でマックスはブルームと再会します。しかしブルームのボロボロに変わり果てた姿を見てマックスは驚きます。そしてクロス先生とのことを聞くとブルームは彼女と6週間も会っていないと話し、彼女は夫のことが忘れられず心が病んでいるとマックスに言います。その晩マックスはクロス先生の家の前で事故に遭ったふりをし、助けを求めて彼女の部屋に入ります。そしてなぜブルームと別れたのか尋ねます。クロス先生はブルームの嫌なところを並べるも、結局夫に及ばないと言います。彼女の心を知ったマックスは考え込みます。そして2人の間を取り持とうと再びブルームと一緒に水族館を作ろうとします。そしてクロス先生を起工式に招待しますが結局彼女は現れずブルームは気を落とします。しかしマックスは次の作戦に切り替えます。マックスは脚本を用意し舞台を制作し2人を隣同士の席に招待したのでした。そして見事公演を成功させ観客の心を掴んだマックス。この素晴らしい作品にクロス先生とブルームの距離もすっかり縮まりその関係を修復することに見事成功するのでした。
以上、映画 天才マックスの世界 のあらすじと結末でした。
ザ・ロイヤル・テネンバウムズなど今では売れっ子の個性派監督の初期の作品です。マニアックな要素満載です。勉強はせず、好きなことに打ち込む変わり者のマックスは、その後のアンダーソン作品の個性的なキャラクターの原点となるのでは。隠れた名作でなかなか見かけないので、レンタルビデオ屋さんなどで見かけたら是非観てほしい一作です。