サンタクロースの紹介:1985年アメリカ映画。サンタクロースと妖精達が巻き起こす不思議な騒動を描くファミリー&ファンタジー作品。昔々、木こりのクラウスは毎年クリスマスになると、自作の玩具を子ども達にプレゼントして回っていた。ある年、妻アニヤと共に吹雪で遭難した彼は、世界中の子ども達にプレゼントを届けたいと願う妖精達に出会う。クラウスはその願いを聞き入れ「サンタクロース」になった。時は流れ、20世紀。古いやり方に反発した妖精パッチが人間界に飛び出し、悪徳な玩具会社の社長B・Zと手を組んで危険なキャンディを作り出してしまう。ひょんなことからサンタクロースの友人となったジョーとコーネリアは、悪巧みを阻止すべく奮闘するのだが。
監督:ジュノー・シュウォーク 出演者:ダドリー・ムーア(パッチ)、ジョン・リスゴー(B・Z)、デヴィッド・ハドルストン(クラウス)、バージェス・メレディス(老妖精)、ジュディ・コーンウェル(アニヤ・クラウス)ほか
映画「サンタクロース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サンタクロース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サンタクロースの予告編 動画
映画「サンタクロース」解説
この解説記事には映画「サンタクロース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンタクロースのネタバレあらすじ:サンタクロースの誕生
昔々、あるところに木こりのクラウスが住んでいました。彼は木彫りの玩具を作っては、毎年クリスマスになると子ども達にプレゼントして回っています。
ある年のクリスマス、妻アニヤと共に子ども達のもとへ向かっていたクラウスは、猛吹雪で遭難してしまいました。すると星が強く光り、たくさんの妖精達が現れます。驚くクラウス達は北極にある彼らの国に案内されました。
そこにはたくさんの玩具が所狭しと並べられています。玩具は全て妖精達が作った物で、彼らはそれを世界中の子ども達に配りたいと願っていました。そしてクラウスに、その役を担って欲しいと頼みます。クラウスははじめこそ戸惑いましたが、妖精達の願いを受け入れアニヤと共に不死の命を得ました。そして赤い衣装を身に纏い、トナカイが引くソリに乗って子ども達にプレゼントを配る「サンタクロース」となったのです。
そして時は流れ、20世紀。仕事に追われるサンタクロースは、助手を雇うことにしました。候補になった妖精は、発明が得意なパッチと、仕事を堅実にこなすパフィです。パッチはサンタクロースに認めて貰うために玩具を組み立てる機械を発明し、大量生産に成功しました。その功績が認められ、助手に抜擢されます。早速サンタクロースはその年のクリスマス・イヴに、玩具をたくさん載せて妖精の国を出発しました。
サンタクロースのネタバレあらすじ:孤独な少年と少女
アメリカ、ニューヨーク。凍えるような街の中で、家族も住む家も無い孤独な少年ジョーは食べ物を探していました。彼に気付いたのは、両親を亡くし伯父B・Zに育てられている少女コーネリアです。彼女も自分に全く興味の無いB・Zと厳格な家庭教師に囲まれ、孤独に暮らしていました。コーネリアがジョーに食べ物を渡したことから、2人は親しくなっていきます。
そしてやって来たクリスマス・イヴ。トナカイが引くソリに乗って現れたサンタクロースは、道端で火に当たるジョーに気付き声をかけました。はじめは信じていなかったジョーも、本物のサンタクロースだと分かるととても興奮します。サンタクロースはジョーをソリに乗せてやり、一緒にプレゼントを配りに行きました。
コーネリアの家へ行った時、物音で起きた彼女と遭遇してしまいます。3人は仲良しになり、また来年再会の約束をしました。ところが、夜が明けると思いがけない事態が起こります。パッチが作った玩具は不良品だらけで、続々と各家庭の煙突を伝って返品されてしまったのです。大量生産を重視したため、作りが雑になってしまっていたのでした。
パッチはサンタクロースに嫌われたと感じ、助手を辞めて妖精の国を出て行ってしまいます。
サンタクロースのネタバレあらすじ:B・Zの企み
ニューヨークでは、B・Zが経営する玩具会社が糾弾されていました。危険な玩具を販売したことで非難され、このままでは倒産の危機です。そんなB・Zの前にパッチが現れました。彼はサンタクロースを見返すために、仕事を手伝いたいと言い出します。皆が驚くような新製品を作り、それを無料で子ども達に配るのだと。
B・Zははじめこそ混乱したものの、パッチを利用しようと考えます。金儲けのことしか頭にない彼は、イメージアップのチャンスだと思い直すことにしました。パッチはキャンディを作り、そこに妖精の国から持ち出したパウダーを混入させます。パウダーを使用すると、サンタクロースのトナカイ達のように宙に浮くことが出来るのです。パッチはテレビCMにも出演してキャンディを宣伝し、サンタクロース達も知ることになりました。
そしてやって来たクリスマス・イヴ。パッチは玩具の車にパウダーを使用し、空を駆けて子ども達にキャンディをプレゼントして回りました。それを見たサンタクロースは肩を落とします。その後ジョーと再会の約束を果たし、プレゼントを配りに行きました。
翌朝、パッチのキャンディを食べた人間が浮き上がり、世界中で話題になります。B・Zは大喜びしますが、パッチは成果を上げたので妖精の国に帰ると言い出しました。金を稼ぎたいB・Zは、パウダーの効果を強くして空も飛べるような新製品を作ってからにして欲しいと頼みます。仕方なく承諾したパッチは、パウダーの効き目を強力にしたキャンディステッキを作ることにしました。
サンタクロースのネタバレあらすじ:パウダーの秘密
パッチのキャンディが世界中で絶賛され、サンタクロースは自信を失っていました。昔は、クリスマスプレゼントは希望を与え友を励ますものでした。しかしもうクリスマスは意味を失ってしまったようです。自分も愚かな老いぼれに過ぎないとアニヤに話して落ち込みました。
一方、熱を出したジョーはコーネリアの屋敷の地下でこっそり休ませて貰うことになります。そこにB・Zの部下タウザーがやって来ました。ジョーは捕まってしまい、B・Z社に連れて行かれ、閉じ込められてしまいます。隠れていたコーネリアは、B・Zとタウザーのとんでもない話を聞いてしまいました。
パッチが持ち出した秘密のパウダーは、冷たいところで保管しなくてはなりません。しかしタウザーがうっかり暖炉のそばに置いたところ、爆発してしまったそうです。パウダーは熱すると爆弾になるのだと慌てて報告するタウザー。
しかし金に目が眩んだB・Zはキャンディステッキの発売を中止するつもりなどありません。世界中に売った後、罪は全てパッチに着せれば良いと笑いました。コーネリアは急いでサンタクロースに手紙を書き、ジョーを助けて欲しいと訴えます。
サンタクロースの結末:大団円
B・Z社で黙々とキャンディステッキを作っていたパッチは、閉じ込められていたジョーを発見しました。ジョーが落とした木彫りの人形を見たパッチは驚きます。それはサンタクロースがジョーの為に作ってプレゼントした物でしたが、顔がパッチそっくりでした。
自分はまだ忘れられていないと喜んだパッチは、ジョーも連れて妖精の国に帰ることにします。玩具の車にキャンディステッキを積み込み、ジョーと一緒に空へ駆け出しました。空の旅を楽しむ2人の背後では、熱せられたキャンディステッキが赤く発光しています。
一方、コーネリアの手紙を受け取ったサンタクロースは、急いでトナカイのソリに乗ってニューヨークにやって来ました。コーネリアをソリに乗せたサンタクロースはパッチ達を見つけて追いかけます。キャンディステッキが爆発して空に放り出されたパッチとジョー。
それをサンタクロースがソリでキャッチし、皆で無事の再会を喜びました。そのまま妖精の国へ向かった4人は皆で楽しく過ごします。ジョーとコーネリアは、次のクリスマスまで妖精の国に滞在することにしました。皆で踊り、笑いの絶えない妖精の国。
一方、B・Zはコーネリアの通報で駆けつけた警察官に追い詰められていました。彼は持っていたキャンディステッキを全て口に入れ、窓から飛び出します。するとどんどん浮かんでいってしまい、ついには宇宙を漂う羽目になりました。彼が哀れに助けを求める中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「サンタクロース」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する