ソーセージ・パーティーの紹介:2016年アメリカ映画。CGアニメとして初のR指定で、完全に大人向けの作品です。人間に食べられる物として理解していない食べ物達が、自分達の運命に抗う姿を描いています。執拗なまでに食べ物を性的に捉えている点は、突き抜けていてむしろ清々しいぐらいです。主役フランクを演じるセス・ローゲンが、企画、脚本、プロデュースまで関わっており、彼独特のシニカルな世界が展開されています。一見すると悪ノリで作られたような本作品ですが、豪華メンバーの競演、的確な社会意識なども盛り込まれ、しっかりと芯のある映画になっています。
監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン 出演者:セス・ローゲン(フランク)、クリステン・ウィグ(ブレンダ)、ジョナ・ヒル(カール)、ほか
映画「ソーセージ・パーティー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソーセージ・パーティー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソーセージ・パーティーの予告編 動画
映画「ソーセージ・パーティー」解説
この解説記事には映画「ソーセージ・パーティー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソーセージ・パーティーのネタバレあらすじ:起
大型スーパー「ショップウェル」では、店の外には楽園が待っていると信じて疑わない食べ物たちが、今日も人間に買われることを願って歌で客をおもてなし。ひとり、またひとりと仲間が変われていく中、ソーセージのフランクもグラマーな恋人、ホットドッグ・バンズのブレンダに早く挟まれたいと期待に胸を膨らませていた。
独立記念日のその日、良い予感が当たって閉店5分前に選ばれてカートに乗ることができたフランクとブレンダだったが、そこでハニーマスタードが外の世界が楽園だというのは嘘だ、みんな騙されていると言って自殺を図る。
フランクとブレンダはとっさに袋から飛び出してマスタードを助けようとするが、真相は火酒に聞け、と言い残してマスタードは床に落ちて割れてしまう。
その時、カート同士の接触でフランクらは投げ出されて現場は阿鼻叫喚、多くの食べ物たちが痛手を受けて取り残され、外の世界へ出ていく仲間をうらやまし気に見送る。
フランクはマスタードが言っていたことが気になっていたが、元の棚に戻って他のパックに交じろうと言うブレンダとベーグルのサミー、ラヴァシュのカリームと共に、もと来た場所へ引き返す。
一方、カートの事故で投げ出されたビデは液漏れしてノズルも折れて廃棄処分され世をはかなんでいたが、同じく液漏れしていたパックジュースのエナジーチャージは、自分をこんな目に遭わせたフランクに復讐を誓う。
ソーセージ・パーティーのネタバレあらすじ:承
戻る途中、一行は酒売り場を通りかかり、フランクはブレンダたちを待たせて火酒に会いに行く。そこで彼は火酒と長期保存食のミスター・グリッツ、トゥインクらから、楽園の話は、食材が食べられる運命と知ってパニックを引き起こさないために、自分たちがでっちあげた嘘であることを知る。そしてその証拠は”暗黒通路”にあると聞かされたフランクは、皆に知らせようと火酒の元から飛び出す。
その頃、ブレンダたちはビデに命じられたテキーラに騙されて、サルサらのバーに連れてこられるが、寸でのところでタコスのテレサに助けられる。ビデから逃れたブレンダたちと合流したフランクは、楽園話は嘘だと言って証拠を見つけに”暗黒通路”へ行こうと説得するが、信じようとせず、元の棚へ戻ろうとするブレンダと喧嘩別れしてしまう。
同じ頃、外の世界に出たフランクの”パック仲間”であるカールとバリーは、他の食材たちとつかの間の自由を味わっていたが、ほどなく彼らはキッチンで剥かれ、切られ、茹でられ、食べられるという、地獄のありさまを目の当たりにする。
バリーは何とか窓から逃げ出し、”ショップウェル”のエコバッグを見かけた彼は、故郷に帰れるとその持ち主であるジャンキーの家までついて行く。ヤクを打ってハイになったせいで、バリーの言葉が分かるようになったジャンキーに、ショップウェルに連れていけと脅すバリーだったが、正気に返ったジャンキーに茹でられそうになる。
ソーセージ・パーティーのネタバレあらすじ:転
1人”暗黒通路”へ向かったフランクは、そこで証拠を発見、調理されて哀れな姿となった食材たちが載った料理本を見て、火酒らの話が本当だったことを確信する。
すぐさま店内アナウンスで”外の世界は楽園”というのは嘘だと料理本の1ページを見せて真相を訴えるが、信じたくない食材達はパニックを起こし、逆にフランクが嘘つき呼ばわりされてしまう。
どうにもならないまま店は開店時間を迎え、やって来た客がブレンダの紛れ込んだパックをカートに乗せたのを目にしたフランクは、彼女を助けようと躍起になるが見失う。
しかし、嘆く彼の前にバリーが現れる。彼は茹でられる寸前に逃げ出して反撃、アクシデントでジャンキーは、飾ってあった斧で自分の首を切り落としてしまったのだ。
ジャンキーの首を前に、バリーから人間は殺せると教えられたフランクは、バリーがジャンキーの家から連れてきた天才、ガムの力を借りて戦うことを決意し、買い物客である人間達との戦いを始める。
食材たちに、ジャンキーが使っていたヤクを染み込ませたつまようじを射られた客たちは、ハイなったせいで食材たちのしゃべる姿が見えるようになり、大パニックになる。
そして恐れをなして襲い掛かる客たちを見た食材たちは、フランクの話を信じ、彼の説得のもと一致団結して人間たちを攻撃する。
ソーセージ・パーティーの結末
客らに次々と攻撃を仕掛ける中、フランクへの復讐に燃えるビデは、パニックから銃を取り出した店長のダレンに挿入して彼を操り、フランクとブレンダに追い迫る。フランクはビデとの一騎打ちになるが、威力を増したビデに噛まれ、ダレンの銃で狙われ窮地に陥る。
その時、ゴミ箱に落ちそうになったバリーがプロパンボンベを発見、仲間たちと協力してゴミ箱とプロパンボンベで作ったロケットにビデが挿入されたままのダレンを押し込んで誘導、天井に向けて発射すると屋根を突き抜けてロケットは爆発し、ビデとダレンをやっつけることに成功する。
買い物客との戦いに勝った食材たちは喜びに湧き、フランクはようやくブレンダに挟まれることができ、結ばれる。その姿に触発された食材たちは、あちらこちらでそれぞれに愛の行為を存分に楽しむ。
平和なひと時に酔いしれるフランクとブレンダだったが、そこへバリーが急を告げにやってくる。火酒の元を訪れたフランクたちは「神話を壊したものは新しい真実も知らなければならない」と告げられ、この世界は悪趣味な映画が好きな幼稚な人間のために作られた”架空の世界”、アニメなのだと知らされる。
それを聞いたフランクらは自分達を製作した人間にカタをつけるため、仲間たちと手をとりあってガムが発明した次元を越えるポータルに足を踏み入れるのだった。
以上、映画「ソーセージ・パーティー」のあらすじと結末でした。
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