プライベートライアンの紹介:1998年アメリカ映画。ノルマンディ上陸作戦を非常に臨場感ある描き方で映画にしており、戦争映画の1級品とも言える作品。あなたのお陰で今も私は生きています・・・第二次世界大戦最中、軍に届いた一通の手紙が人々の人生を変えることになる。そして軍が出した結論は、ある男性を戦地から救出することだった。
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:マット・デイモン(ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵)、トム・ハンクス(ジョン・H・ミラー大尉)、トム・サイズモア(マイケル・ホーヴァス軍曹)、エドワード・バーンズ(リチャード・ライベン二等兵)、バリー・ペッパー(ダニエル・ジャクソン二等兵)、ヴィン・ディーゼル(エイドリアン・カパーゾ二等兵)ほか
映画「プライベート・ライアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プライベート・ライアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プライベートライアンの予告編 動画
映画「プライベート・ライアン」解説
この解説記事には映画「プライベート・ライアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プライベートライアンのネタバレあらすじ:起
現代、フランスのノルマンディー。アメリカ人記念墓地を訪れたジェームズ・ライアン(マット・デイモン)は、ある墓の前に行くと、泣いてしまい、ノルマンディー上陸作戦を思い出します。
時は変わり1944年6月、アメリカは第二次世界大戦最中だった。多くの戦死者を出しながらもノルマンディー上陸作戦を成功させたアメリカ軍は敵陣占拠に喜びをあげていた。そんな中、アメリカ陸軍参謀総長の元へ届いた、ある兵士の戦死の情報が届く。ライアン家は4兄弟で、うち3人が戦死していた。帰りを待つ母の心情を考え、アメリカ陸軍参謀総長はライアン家の末っ子であるジェームズ・フランシス・ライアン二等兵の保護、そして帰還を軍に命じた。命令を受けたジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)は7人の部下を連れてジェームズ・ライアン二等兵の救出へと向かう。
プライベートライアンのネタバレあらすじ:承
ライアンがいると思われる場所への道中は戦渦真っただ中だった為、彼らも戦闘へと参加することを決めた。道中の朽ち果てた小さな村で、助けを求める親子を発見した。先を急ぎたいミラー大尉たちだったが、敵の気配が無い事もあり、親子を助けようと試みた。その時、突然発砲音があり、銃撃戦が始まった。ドイツ軍は撃退したものの、負傷したエイドリアン・カパーゾがそこで戦死してしまう。
やっとライアンがいるであろう部隊に到着した彼らだったが、そこにいたライアンは別人だった。合流した仲間から情報を集め、他のライアンがいるという第101空挺師団がいる場所に向かう
プライベートライアンのネタバレあらすじ:転
第101空挺師団の場所へ向かうミラー大尉たちだったが、あまりの戦死者の数に探すのが困難だと判断する。しかし偶然にも探し求めているライアンの知り合いと遭遇する。ライアンは前線の橋を死守している部隊に合流していると知り、一行は橋を目指し歩き始めた。
そして道中で敵兵の基地を発見する。仲間たちに諭され、戦う事を躊躇したミラー大尉だったが少しでも敵を減らそうと交戦を決意した。敵陣地は破壊できたものの、その中で隊員唯一の衛生兵ウェイドが戦死してしまう。彼の死に激怒した仲間たちは、生き残った敵兵を殺そうとするが、ミラー大尉の判断で、目隠しをして真っ直ぐこの方向へ歩け、と敵兵を生き残してしまう。
プライベートライアンの結末
橋に到着し、ジェームズ・ライアン二等兵を見つけたミラー大尉たちは家族の戦死を告げ、帰還することを命じる。憔悴しきったライアン二等兵だったが、それでも仲間たちと残り、戦いたい意思を伝える。道中での仲間の戦死もあり、激怒するミラー大尉の部下たちだったが、ミラー大尉はライアンの想いを酌み、一緒に橋を守ることを自分の部下たちに提案する。現状は武器も少なく、かなり厳しい状況だった。そんな中でミラー大尉は機転を利かせ、限られた資材を試行錯誤しながれ現れたドイツ軍の敵兵たちに応戦する。しかし、一人、また一人と仲間が死んでいった。絶対にライアンを守らなければいけないミラー大尉は彼を自分の後ろに立たせた。そしてとうとうミラー大尉も敵兵の銃弾に倒れてしまった。命が尽きようとしている中で、それでもライアン二等兵を守ろうと小型拳銃で応戦した。もう命が消えようとしていたその時、味方の飛行機が現れ、敵を一掃し、橋を死守することが出来た。死ぬ間際、ミラー大尉はライアン二等兵に、最後の言葉を告げて静かに息を引き取った。
終戦から数十年後、ミラー大尉の墓石の前で膝をつくライアン。悲しみと感謝の気持ちが言葉にならない。家族が見守る中、ライアンは言った。
「私はあの人が望むように生きてこれたのだろうか」
ライアンの妻が言った
「あなたは立派に生きたわよ」
以上、映画プライベートライアンのネタバレあらすじと結末でした。
「プライベート・ライアン」感想・レビュー
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これが戦争か・・・。鑑賞後になんとも言えないやるせなさを感じると同時に、とても大切なものを思い出させてくれる映画ですね。
たった一人の兵士のために勇敢な米軍兵士が次々と犠牲になります。助け出されるジェームズも複雑な思いでしょうが、仲間の死はこの一人の青年の命に見合うのか?そんな葛藤も垣間見えて、命令で生き死にが左右される軍人たちのつらさがひしひしと伝わってきました。
最後にミラー大尉がジェームスに「無駄にするな、しっかり生きろ」と言い残し亡くなるシーンは胸が熱くなります。そしてその言葉を受けて、たくさんの家族をつれ、ミラー大尉のお墓参りをする年おいたジェームズがまた泣けます。
戦争映画が苦手な方にもぜひ、見てほしいな。見たのはだいぶん前ですが、忘れられない名作です。 -
冒頭から戦争の過酷さ残酷さ熾烈さを目の当たりにする映像が流れます。戦争映画の醍醐味である、銃撃戦・近接戦闘・塹壕による銃撃・戦車での駆逐・機関銃の破壊力などワクワクしました。戦闘中に怖気づいていた兵士が最後には銃撃していたのが印象的でした。
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命は繋がれ、生きる者は自分の与えられた人生をしっかり生きなければならない。頭は自ずから下がるもの
である。 -
世界の全指導者や政治家は毎日この映画の冒頭10分を見てから仕事をしてもらいたい。こうならないようにするのが仕事なんだと思ってもらいたい。
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戦場で死にゆく兵士が「ママ!」と叫ぶシーン、見るに堪えません。「天皇陛下万歳!」と言って最後を遂げよ、と軍から教育された日本の兵士たちも「お母さん!」と口にして息絶えたといいます。戦争はもうたくさん。
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この12月にこの映画を見た。以前からこの映画は知っていたが、アメリカの戦争映画だからと見ないでいたが、ビデオ録画したので、暇に任せて見てしまった。アパムを連れ出すところから面白く感じて最後まで見て感動した。
お偉いさんの事情でライアン二等兵を探すことになったミラー大尉たちだが、そこはまさに最前線。過酷な戦場のなかで部下が一人また一人と犠牲になるのは本当にやるせない。通訳として参加したアパムが最後、以前助けたドイツ兵を撃った瞬間、顔つきが変わったのが印象に残った。彼は一人前の「兵士」なってしまったのだな、と。