スクール・オブ・ロックの紹介:2003年アメリカ作品。売れないロックバンドのギタリスト(ジャックブラック)が生活費目当てに友人に成り代わって代替教師として潜り込んだ名門小学校で、自分のバンドを作るべく生徒たちをロックの世界に巻き込んでいく、’70~’80代ロック好きにはたまらない音楽ムービー。
監督:リチャード・リンクレイター 出演:ジャック・ブラック(デューイ・フィン)、ジョーン・キューザック(ロザリー・マリンズ)、マイク・ホワイト(ネッド・シュニーブリー)、サラ・シルヴァーマン(パティ)、ジョーイ・ゲイドス・Jr(ザック)、ミランダ・コスグローヴ(サマー)ほか
映画「スクール・オブ・ロック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スクール・オブ・ロック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スクールオブロックの予告編 動画
映画「スクール・オブ・ロック」解説
この解説記事には映画「スクール・オブ・ロック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スクールオブロックのネタバレあらすじ:起
ロックを心から愛する男デューイ(ジャックブラック)は、バンド・バトルでの優勝を目指していたが、今では流行らない長いギターソロや、受け止める人もいない会場ダイブなど”熱すぎる”自分勝手なパフォーマンスにメンバーはうんざりしていた。
デューイが居候しているかつてのバンド仲間ネッド(マイク・ホワイト)の家でも、仕事もせずに何か月も家賃を払わないぐうたらぶりに、ネッドの恋人パティ(サラ・シルヴァーマン)がキレ、週末までに溜め込んだ家賃を払わなければ追い出す、と通告される。
パティが最初で最後の相手だというネッドにも頼み込まれたものの、ロックしか頭にないデューイは働く気など毛頭なく、バンド・バトルでの優勝賞金だけを当てにしていた。
ところが彼はバンドのメンバーからレコード契約に邪魔な存在だとクビを言い渡されてしまい、新たなバンドで真っ向勝負すると言い捨てたものの、メンバー募集に反応もなく、優勝賞金どころかバンド・バトル出場そのものが危ぶまれる。
そんな時、名門小学校ホレス・グリーン学院の校長ロザリー(ジョーン・キューザック)からネッド宛てにかかってきた補充教員依頼の電話を取ったデューイは、その報酬額を聞いて金欲しさにネッドに成りすますことを思いつく。
スクールオブロックのネタバレあらすじ:承
補充教員としてまんまと学院に潜り込んだデューイは、ロザリー校長に案内され教室で待つ生徒たちに対面するが、当然何もする気はなく、生徒がいぶかしんでもお構いなしで終業時間の15時まで、1日中休憩時間と称して放置状態だった。
しかしある日、彼は音楽の時間にクラシックを優雅に奏でる生徒たちを目撃し、その素晴らしいテクニックに突如ひらめいて教室に機材を運び込む。そしてクラシックギターを弾いていたザック(ジョーイ・ゲイドス・Jr)にエレキギターを、ピアノを弾いていたローレンスにキーボードを、チェロ奏者のケイティにベースを、パーカッションのフレディにドラムを与えてロックのフレーズを演奏させてみる。
手ごたえを感じたデューイは、これを自分のバンドにしてバンド・バトルに出ることを決意、生徒たちには他校と争う研究課題”ロック・バンド・プロジェクト”と言いくるめて、秘密裏に自らのバンドを結成すべく活動を開始する。
クラス全体を引き込むため、バンドメンバーの他にコーラス、警備班、ローディ、スタイリスト、マネージャー、グルーピーなどの役割を与え、日々ロックの歴史やステージングを教え始める。
スクールオブロックのネタバレあらすじ:転
バンド名も”スクール・オブ・ロック”に決まり、委員長でマネージャー役のサマー(ミランダ・コスグローヴ)の機転でなんとかバンド・バトルへの出場枠も手に入れたデューイは、当日、生徒を連れ出すにあたってロザリー校長に校外授業を承諾させるためパブに誘う。
他の教師からロザリー校長がスティーヴィー・ニックス好きだと聞いていたデューイは、彼女の曲を聞かせてビールで酔わせてクラシックコンサートの校外授業だといって了解を得ると、堅物で教師仲間から誘われたことのなかったロザリー校長は、酔った勢いで私立校の校長でいるためのプレッシャーと孤独をデューイにぶちまける。
そして本番前日、準備万端でロザリー校長に校外授業の確認をしたデューイだったが、今夜の保護者会のことで頭がいっぱいの彼女から、デューイにも保護者会に出席して指導内容の説明をするよう命じられる。
しかし保護者会へ出掛けようとした時、ネッドが身に覚えのない小切手をホレス・グリーン学院から受取ったことで確認の電話をかけようとしているのを見て、デューイは自分がネッドになりすまし、バンド・バトルに出るために生徒たちとバンドを組んだことを打ち明ける。
そして明日のバンド・バトルが済んだら全て白状すると言い残して保護者会へ向かうが、ネッドを問い詰めてそのことを知ったパティが警察に通報、保護者会でロザリー校長や生徒たちにニセ教師であることが判明してしまう。
スクールオブロックの結末
翌日、生徒たちはデューイに賞金目当てで騙されたことに失望していたが、ロック魂を叩き込まれた彼らは予定通りバンド・バトルに出場することにする。そしてネッドにも家を出て行ってくれと言われてふて寝していたデューイをたたき起こして喝を入れる。
窓の外に生徒たちの姿を見たデューイは、再びロック魂に灯をつけ、スクールバスに乗り込んで皆とバンド・バトルの会場に向かう。その姿にネッドも心を動かされ、激怒するパティを残して会場へ走る。
その頃、保護者らに囲まれて責任を追及されていたロザリー校長も、生徒たちが教室からいなくなったことを知って慌てて保護者らとバンド・バトルの会場に向かう。
皆が見守る中、”スクール・オブ・ロック”は生徒たちが用意した衣装、照明そしてザックの作った曲でステージを沸かせ、ロザリー校長も保護者たちも子供たちの活躍に大喜び、デューイも初めて会場ダイブに成功して大満足だった。
審査の結果、優勝を逃したデューイは文句タラタラだったが、生徒たちから成績は問題じゃないと逆に励まされる。すると会場には結果を不満とする”スクール・オブ・ロック”コールが沸き起こり、メンバーはアンコールに応えてステージに飛び出していく。
その後も”スクール・オブ・ロック”は校外授業に場を移してデューイの指導のもと活動を続け、ネッドも次世代の育成に一役買っているのだった。
以上、映画「スクール・オブ・ロック」のあらすじと結末でした。
「スクール・オブ・ロック」感想・レビュー
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スクールオブロックは映画という娯楽エンターテイメントをまさに示してくれた一押しの作品。私は別に、金八先生が好きというわけじゃないし、ロックだってエアロスミスぐらいしか聴かないにわかファンなのだけど、はめられた。音楽を主体に使えば、まあそれなりに楽しくなるのは当然。だけど映画は音楽だけでは成立たない。先生と生徒の絆がだんだんみえてくるのは感動だ。だけど先生が不良生徒の頬を叩くだけではもう泣けない。最近では映像にこだわるか、脚本にこだわるか、演出にこだわるかなどという、偏った映画が目立ったが、このスクールオブロックを観ると全ての要素がどうでもよくなる。いい意味で。映画は感動も欲しい。楽しさも欲しい。スクールオブロックは、見事に両方を表現した。別に泣かせるシーンがあったわけでもないのに、ラストのステージでは思わず泣けてきた。冷静になって考えてみると、駄目な先生が優秀な生徒たちと徐々に打ち解けていく…というありがちな筋なんだけど、観ているときはただただ「スクール・オブ・ロック」の世界に引き込まれる。そうそう、気付かされるんです。映画って、楽しむためのものなんです。芸術的なものも結構だけど、人に喜ばれてこその芸術だと、スクールオブロックを観てから思った。
めちゃくちゃ好きな映画でもう何回も観ました!
音楽が好きな方にも、そうでない方にもオススメできる映画です!
ジャックブラックがはまり役すぎて彼のための映画かと思うくらい笑
元々子役の子供達はオーディションによって選ばれたようなので、演奏のクオリティが高く最後のライブは映画で見てもらいたいですね!
余談ですがこの映画が公開された10周年の記念にジャックブラックと大人になった子役達が集まってもう一度ライブをする映像があります。
この映画を見終わった後に観るとめちゃくちゃ感動します…!