search/サーチの紹介:2018年アメリカ映画。物語の全てがパソコンやテレビの画面上で進行するという異色の展開による新感覚シチュエーション・スリラーです。行方不明になった高校生の娘の行方を探す父親が、彼女が利用していたSNSなどから彼女の知られざる一面を垣間見ることになります。
監督:アニーシュ・チャガンティ 出演:ジョン・チョー(デヴィッド・キム)、ミシェル・ラー(マーゴット・キム)、デブラ・メッシング(ローズマリー・ヴィック)、サラ・ソーン(パメラ・ナム・キム)、ジョセフ・リー(ピーター・キム)、スティーヴ・マイケル・アイク(ロバート・ヴィック)、リック・サラビア(ランディ・カートフ)、ショーン・オブライエン(ラジオ番組の司会者)ほか
映画「search/サーチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「search/サーチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
search/サーチの予告編 動画
映画「search/サーチ」解説
この解説記事には映画「search/サーチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
search/サーチのネタバレあらすじ:起
デヴィッド・キム(ジョン・チョー)は、この日もパソコンでかつての家族の姿を収めたホームビデオを鑑賞していました。ビデオには3年前に癌で他界した妻のパメラ(サラ・ソーン)、そして今年16歳になる娘のマーゴット(ミシェル・ラー)と過ごした日々が映し出されていました。
妻パメラの死後、デヴィッドはマーゴットと二人暮らしをしているのですが、親子の関係は決して良好とはいえませんでした。そんなある週末の日、マーゴットは友人との勉強会に参加するために外出、その日は自宅には帰ってきませんでした。その時点ではデヴィッドはいつものことかと特に不審に思うことはありませんでしたが、翌朝、デヴィッドが目を覚ますと、マーゴットから3回もデヴィッドの電話に着信があったことに気が付きました。
デヴィッドはマーゴットに電話をかけ直しましたが繋がらず、その後も何度か電話やメールをしてみても一向に反応はありませんでした。この日はマーゴットのピアノのレッスン日だったことを思い出したデヴィッドは、ピアノ教室に連絡を取りましたが、何とマーゴットは半年も前にピアノ教室を勝手に辞めていたことが明らかになりました。そしてデヴィッドが月謝として渡していた金は全てマーゴットによって持ち去られていたのです。
search/サーチのネタバレあらすじ:承
不安を感じたデヴィッドは弟のピーター(ジョセフ・リー)に相談してみましたが、返事は「思春期の女の子ならばふらっと遠出してもおかしくないのでは」と素っ気ないものでした。その後、デヴィッドはマーゴットが同級生たちとキャンプに行く約束をしていたことを知りますが、マーゴットは待ち合わせ場所には来ていなかったとのことでした。
いよいよ不安になったデヴィッドは、警察にマーゴットの捜索を願い出、女性捜査官のローズマリー・ヴィック(デブラ・メッシング)が担当することになりました。インターネットでヴィック捜査官の評判を見てみたところ、犯罪者の更生にも熱心に取り組むなど評判が良いとのことで、更にヴィック捜査官はシングルマザーであったことからデヴィッドは彼女に信頼を置くようになりました。
その一方でデヴィッドはマーゴットのFacebookアカウントにログインすることに成功、そこから情報を得ようとするのですが、どうやらマーゴットは母パメラの死を境にすっかりクラスメイトと疎遠になっており、学校では常に独りぼっちだったことを知ります。マーゴットは心の隙間を埋めるためにSNSで見知らぬ人たちと繋がりを持っており、その中でも特に「Fish and Chips」というハンドルネームの女性と親密に交流していたことが明らかになりました。
search/サーチのネタバレあらすじ:転
「Fish and Chips」と名乗る女性には、どうやら癌と闘病中の母がおり、自身も母を亡くしているマーゴットも共感を覚えていったようです。
その後、デヴィッドは引き続きマーゴットのSNSを調べた結果、彼女はしばしばバルボッサ湖を訪れていたことが明らかになりました。しかし、現地に捜索隊が向かったところ、そこにはマーゴットの姿はなく、彼女の車とピアノ教室の月謝用だった2500ドルが水没した車内から発見されただけでした。
苛立ちを募らせていったデヴィッドは、ある日マーゴットのクラスメイトや知り合いが彼女の失踪をネット上で茶化していることを知り、その中の一人に詰め寄り、殴りかかったのですが、その様子すらもネットに拡散してしまい、デヴィッドは警察の協力を得られなくなってしまいました。
それでも独力でマーゴットを探すデヴィッドは、バルボッサ湖で発見されたマーゴットの車を写した写真の中にピーターのジャケットがあることを知りました。やがてマーゴットがピーターとメッセージのやり取りをしていたことがわかり、もしやピーターがマーゴットの失踪に関与しているのではと思い込んだデヴィッドは、すぐさま彼の家を訪ねましたが、ピーターはマーゴットとマリファナを吸っていただけだと言い、結局失踪とは無関係ということでした。
search/サーチの結末
そんな時、デヴィッドのもとにヴィック捜査官から耳を疑う内容の電話がありました。なんと薬物常習の男がマーゴットを誘拐し、殺害したという告白の動画を公開したのです。男は告白後に謎の自殺を遂げ、このことは全米でトップニュースとして大々的に報じられることとなりました。
マーゴットの死を受け入れたデヴィッドは、ある日、追悼サイトにマーゴットの動画や写真をアップロードしていました。すると、アップロード完了画面には「Fish and Chips」を名乗る女性の写真が載っていました。そしてこの女性がネット素材の女性モデルであることを知ったデヴィッドは、ヴィック捜査官に知らせるため警察に問い合わせます。
すると、ヴィック捜査官は実は今回の捜査に任命されたのではなく、自ら志願したことが明らかになりました。そしてデヴィッドは更に彼女のことをネットで調べると、何とヴィック捜査官がマーゴット殺害を自供した男と一緒に写っている写真を発見します。
さらに、「Fish and Chips」を名乗っていた人物の正体は、実はヴィック捜査官の息子であり、彼こそがマーゴットを襲った真犯人だったのです。ヴィックの息子は小学生の頃からマーゴットに好意を抱いており、素性を隠して「Fish and Chips」という名前とネット素材の女性の顔を使ってマーゴットに近づいていたのです。
マーゴットはピアノ教室の月謝代を、ガンを患う「Fish and Chips」の母親のために2500ドル貯めて、送金していました。しかしガンの話は嘘であったため、ヴィック捜査官の息子は湖畔の森でそのお金をマーゴットに直接返そうとしたものの、「Fish and Chips」の正体を知って逆上したマーゴットは、ヴィックの息子によって崖から突き落とされてしまったのです。
ヴィックは我が子を庇うために捜査をでっち上げており、マーゴット殺害を自供した男も元々ヴィックが更生に携わっていた人物で、告白後に口封じのため殺害していたのです。ヴィックは逮捕され、デヴィッドはすぐさま警察と共にマーゴットが転落した崖に向かいます。そして捜索隊によって、奇跡的に生存していたマーゴットを発見、救助されました。その後、デヴィッドは回復したマーゴットと改めて親子の絆を取り戻しました。
以上、映画「search/サーチ」のあらすじと結末でした。
「search/サーチ」感想・レビュー
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ラストはめちゃ感動したけど、違った結果だったら胸糞のラストになってた。
ハラハラドキドキの映画でした。突然失踪した娘を探すため、PCやSNSを駆使して様々な情報を掴んでいく父親の姿に、まさに現代の社会を表しているなと思うのと同時に、こんな感じで他人に自分の情報が曝け出されていくのかなと少し恐ろしくも感じました。