スペイン一家監禁事件の紹介:2010年スペイン映画。引っ越ししたばかりの豪邸に押し入ってきた強盗3人組。家族3人を拉致すると、ボスが父親を連れて金を引き出そうとしますが、その頃、残った二人は母と娘を…という内容のバイオレンス作品です。問題作「ファニーゲーム」のように、ヒーローもヒロインもいないリアリティだけを追求した後味の悪い1本です。
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス 出演者:フェルナンド・カヨ(ハイメ)、アナ・ワヘネル(マルタ)、マヌエラ・ベイェス(イサ)、ギレルモ・バリエントス(ボス)ほか
映画「スペイン一家監禁事件」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スペイン一家監禁事件」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スペイン一家監禁事件」解説
この解説記事には映画「スペイン一家監禁事件」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スペイン一家監禁事件のネタバレあらすじ:起
郊外のプール付の豪邸に引っ越したハイメと妻のマルタ、そして娘のイサ。引っ越し業者が搬入と片づけをする中、マルタとイサがもめています。マルタは新居の初日は、家族パーティーをしようと段取りしていましたが、イサは彼氏のセサルと会う約束をしているのです。
母娘とも譲らず、イサはハイメに話します。ハイメはお小遣いを渡し、イサの外出を許します。今度はマルタがハイメに突っかかります。引っ越し業者が帰った後は、「シャワーがぬるい」とハイメがガス屋に電話をかけます。
その時、窓ガラスを破って黒ずくめの目出し帽を被った3人組が侵入してきたのです。抵抗するハイメに暴行を加え、一家はソファーに座らされます。
スペイン一家監禁事件のネタバレあらすじ:承
ボスは「全員のカードを出して暗証番号を書け」とハイメに命じます。少しでも抵抗すれば二人の男が、マルタだろうがイサだろうが暴行します。全部のカードを出し、暗証番号を書かせると、携帯電話を没収しハイメを後ろ手で結束バンドで縛り、マルタの頭にビニール袋をかぶせます。
ボスはハイメに「従わなければ、妻と娘を殺す」と言って、駐車場へ連れ出します。ボスは結束バンドを切ると、ハイメに運転させて夜の街をATMに向わせます。
ハイメは先に金をおろしている女性に、「助けてくれ」と声をかけます。女性はハイメを強盗だと思い、おろした金を渡して逃げ出したのです。監視カメラを避けて遠くで見ていたボスは、部下に電話をかけ「母親を好きにしろ」と命じます。ハイメが血相を変えて「止めてくれ」と頼みこみ、ボスは電話で「もうやめろ」と言います。
スペイン一家監禁事件のネタバレあらすじ:転
ボスはハイメに「もう一回チャンスをやろう」と言って、車を走らさせます。自宅では母親をレイプしようとするNo.2の男に、No.3が「ボスが止めろと言っている」と言って止めに入ります。
その時、イサの恋人セサルがやってきます。No.2はNo.3とセサルを家に引きずり込み拉致します。その隙にマルタとイサはすりガラスの部屋に逃げ込み鍵をします。No.2は「出てこないとこの男を殺す」と言って発砲し、そしてハンマーですりガラスを叩き割ったのです。
3人は再び拘束されますが、そこへ警備員が訪ねてきます。「悲鳴が聞こえたと通報があった」と言って話しかけると、No.2が家の中に呼びます。色々話しているうちに、イサが叫びながら飛び出してきます。No.2は警備員の首を切って殺してしまいます。そしてイサをレイプし始めたのです。
スペイン一家監禁事件の結末
マルコとセサルを見張っていたNo.3はイサの叫び声に耐え兼ね、No.2を止めに行きます。するとイサがブロンズ像を手に取りNo.2の顔を殴ります。そして倒れたNo.2の顔を滅多打ちし殺したのです。そして拳銃を奪うとNo.3を狙います。No.3は「僕は何もしないから」と言って拳銃を取り上げます。
そのころボスは電話がつながらない事から、「明日銀行へ行く、今日は帰る」とハイメに車を運転させます。ハイメは、突然暴走し、車を激突させます。ハイメは車を降り自宅に向います。No.3がバッグを持って逃げ出しています。
家の中に入るとイサがいて無事を喜びます。マルタとセサルを解放すると、ハイメは「警察に電話する」家の外に出ます。その時、追ってきたボスがハイメをハンマーで殴り殺します。気づいたマルタが拳銃でボスを撃ちますが弾が出ません。ボスは拳銃を取り上げマルタを殺します。イサとセサルが出てくると、ボスはセサルを射殺し、イサの腹をナイフで滅多刺しました。
以上、映画「スペイン一家監禁事件」のあらすじと結末でした。
平和になると思ったらボスがきて悲しい