愛しのローズマリーの紹介:2001年アメリカ映画。幼いころ父を病気で亡くしたハルは、父が亡くなる前に残した3つの遺言をずっと守り続けていた。その1つが「いい女と付き合え」という遺言だった。冴えない男に成長していたハルだが、良い女とばかり付き合いたがったが、ことごとくフラれる始末。そんな折、有名な催眠術師と出会いハルの運命は大きく変わる。
監督:ピーター・ファレリー 出演:ジャック・ブラック、シャナハン グウィネス・パルトロー、ジェイソン・アレクサンダー、スーザン・ウォード、レネ・カービーほか
映画「愛しのローズマリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛しのローズマリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛しのローズマリー」解説
この解説記事には映画「愛しのローズマリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【父の遺言】
その1、この先何をするにも決して普通でいいやと思ってはいけない。その2、つまらん女と付き合って満足するな。その3、いい女を探せ、とびっきりの美女、とびっきりのボディ。父は意識が朦朧とする中、ハルに「若くてセクシーな女こそこの世のすべてだ」と言いながら3つの遺言を残して他界してしまう。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【大人になったハル】
大人になったハルは投資信託会社に勤めていた。もともと背が小さく小太りだったハルは、良い女を追いかけてばかりいたせいで、気が付けばすっかり冴えない中年になっていた。しかし父の遺言がトラウマになり、何度フラれてもいい女にしか興味が湧かず、外見だけで女性を判断してしまう人間になっていた。アパートの隣に住む美人のジルに猛アタックするが、ことごとく冷たくあしらわれ「タイプじゃない」とはっきりフラれてしまう。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【催眠術師との出会い】
そんなある日、テレビで見た事のある有名な精神医療のアンソニーと、偶然エレベーターの中で遭遇するのだ。故障で止まったエレベーターの中でハルは、女性についてアンソニーといろんな話をする。その話を聞いてアンソニーはハルに「外見で判断するのでなく中身を見なさい」と言われるが、父の遺言が刷り込まれているハルにはとても理解不能な言葉だった。アンソニーはハルを心配して、人を外見で判断しない内面の美しさが見えるように、ハルに催眠術をかける。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【人生が変わる】
アンソニーによって催眠術をかけられたハルは、今までとは人が変わったようになった。内面が美しい女性は外見も美しく見えるようになったのだ。今まで美人でセクシーな女性にしか興味の無かったハルが、いきなり今までとは真逆の女性をナンパしだした事に、親友のマウリシオはハルの頭がおかしくなったのではないかと心配する。そんな時、偶然街で見つけたローズマリーに一目ぼれする。ハルには絶世の美女に映るローズマリーだったが、彼女の本当の姿は体重が136Kgある巨体の持ち主だった。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【行き違う二人】
ハルにはスレンダーな絶世の美女に見えているが、ローズマリー自身は実際に太った女性。それゆえにハルのローズマリーに対する言動が誤解を招いてしまい、ローズマリーは馬鹿にされていると不愉快になる。今までその体型から、「綺麗だ」「素敵だ」「スリムだ」などと一度も言われた事がなかったのに、ハルは真っ直ぐ熱心に自分の事を好きだと言ってくれる事に困惑する。そんな時に病院でボランティア活動をしていたローズマリーと共に、火傷病棟に訪れたハルだったが火傷をした子供達と普通に接するハルに心を打たれローズマリーも段々とハルに心を許すようになる。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【幸せの絶頂期】
ハルは晴れてローズマリーと付き合うことになった。しかもローズマリーの父親はハルの務める信託会社の重役である事を知ることとなる。ローズマリーの魅力にどんどんハマっていくハル、ローズマリーと過ごす日々は幸せそのものだった。またローズマリーも、ひょうきんで楽しいハルにメロメロになる。そんな折、重役でもあるローズマリーの父に認められ仕事でも出世し、何もかもが上手くいってとても充実した日々を送っていた。
愛しのローズマリーのネタバレあらすじ【催眠術が解ける】
しかし親友のマウリシオは、面食いのハルが巨体の女性と付き合うなんてとても信じられなかった。そして催眠術をかけたアンソニーを探し出し、「あなたがかけた催眠術でハルは大変な事になっている、仕事も失いそうだ」とウソをつき、催眠術の解き方を教わる。ローズマリーと共にレストランに来ていたハルの元に、親友のマウリシオから電話がかかってくる。電話の向こうでマウリシオは「上っ面ハル、目は節穴」「上っ面ハル、目は節穴」と唱え「たった今、お前を救い出してやった」と言って電話を切る。なんの事かさっぱり分からないハルだったが、先ほどまで美人に見えていたウエイトレスがニューハーフに見えた。さっきまで一緒に食事をしていた席には巨体の女性が座っていた。恐ろしくなったハルは、ローズマリーを残して店を後にしてしまう。
愛しのローズマリーの結末【別れそしてハッピーエンド?】
家に戻ったハルは親友のマウリシオから全てを聞かされる。「なんて事をしてくれたんだ」とハルは怒るが、そこへ心配したローズマリーがやってくる。マウリシオの助言で「今は合わない方だ良い」と言われ、なんとかごまかしローズマリーの本当の姿を見ずに済んだ。急いで催眠術師を探し出しもう一度催眠術をかけてもらおうとするハルだったが、催眠術師のアンソニーを見つけられない。
なんとか理由をつけてローズマリーとは会わないようにしていたが、ある日ジルとレストランにいるところをローズマリーに見られる。トイレでローズマリーとすれ違うハルだったが、巨体に見える彼女をハルはローズマリーだとは気付かない。失意のどん底に突き落とされたローズマリーは、かねてから志願していた平和部隊に再入隊する事が決まる。その事を知ったハルはローズマリーに会う為に、探し回り以前に訪れた火傷病棟に居るかもと思い、行ってみる。そこでハルが見た以前に会った患者の女の子は、前に見た可愛い女の子ではなく顔が火傷でただれた姿だった。その子を見て初めてハルは、ローズマリーを本当に愛している事に気づく。葛藤はあったものの、ローズマリーの元へと駆け付け「なんてきれいなんだ」と、心の目でローズマリーを見て告白する。しかしすでに平和部隊のボランティアの為にキリバスへと行かなくてはならないローズマリー。だがハルもまたキリバスに行くために平和部隊への入隊を済ませていたのだった。2人は幸せいっぱいで、キリバスへと旅立っていった。
現実にはありえない突飛な設定ですし、実物の肥満体のローズマリーと小太りなハルは到底ラブストーリーの主役に似つかわしくないたいです。
しかし、ありえないはずのストーリーなのになぜか最後のハッピーエンドはどうしても感動してしまいますし、肥満のローズマリーの中に確かに美しさを感じてしまいます。
しかしまた反対に、ほっそりして若さ溢れる偽りの姿のローズマリーはやはり美しい!
どちらのローズマリーも大好きで何度も見てしまう名作ラブコメ映画です。