ショート・タームの紹介:2013年アメリカ映画。家族から虐待を受けるなどした未成年者を保護する施設「ショート・ターム」を舞台に、共に心の傷を抱えた職員と子供達との交流を描いたヒューマンドラマで、自身も児童養護施設のスタッフだったデスティン・ダニエル・クレットン監督が自らの体験を元に映画化した作品です。
監督:デスティン・ダニエル・クレットン 出演者:ブリー・ラーソン(グレイス)、ジョン・ギャラガー・Jr(メイソン)、ケイトリン・ディーヴァー(ジェイデン)、キース・スタンフィールド(マーカス)、ラミ・マレック(ネイト)ほか
映画「ショート・ターム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ショート・ターム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ショートタームの予告編 動画
映画「ショート・ターム」解説
この解説記事には映画「ショート・ターム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ショートタームのネタバレあらすじ:起
家族から虐待を受けるなどの問題を抱える未成年者を保護し、共同生活を提供する施設「ショート・ターム12」。グレイス(ブリー・ラーソン)はこの施設でケアマネージャーを務めています。他人とのコミュニケーションがうまくとれない子やドラッグの問題を抱える子などが多いこの施設では脱走を試みる子供がいるなどトラブルは絶えず、新入りスタッフのネイト(ラミ・マレック)も驚いていました。グレイスは同僚のメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と交際しており、彼との子供を妊娠しているのですが、産むつもりのないグレイスは産婦人科に中絶の予約を入れていました。
ある日、施設に新たにジェイデン(ケイトリン・ディーヴァー)という少女が入所することになりました。しかしジェイデンは他の子供たちやスタッフらとは距離を置き、発作的に自傷行為を繰り返すなどしていました。
ショートタームのネタバレあらすじ:承
ある日、近々施設を出ることが決まっているマーカス(キース・スタンフィールド)の部屋からマリファナが出てきました。スタッフたちはマーカスの作ったラップを聴いてあげ、母親から虐待を受けた跡がないか確認します。一方、ジェイデンはまた問題行動を起こして反省室に入れられ、一緒に付き添ったグレイスは自らの自傷行為の跡を見せ、ようやく二人は打ち解けます。しかし、施設の子供たちやスタッフがジェイデンの誕生日を祝おうという時に彼女は施設を脱走してしまいます。
ショートタームのネタバレあらすじ:転
グレイスはジェイデンの後を追いかけ、彼女の家に着きます。家には誰もおらず、グレイスはジェイデンを連れて施設に戻ると、自ら作った童話「タコのニーナ」を読んで聞かせます。この童話はタコとサメの話で、両者は最初は友達同志でしたが、腹を空かせたサメは遊ぶ度にタコの足を食べてしまい、やがて全部の足を食べ尽くしてしまい遊べなくなったのでサメは新たな友達を探しに行くという話です。グレイスはジェイデンが父親から虐待を受けていると確信しますが、ジェイデン本人は口をつぐんだままでした。
ショートタームの結末
ある日、マーカスが自殺未遂をしてしまい病院に運ばれます。これを見たグレイスはやはり子供は産めないしメイソンとの結婚も無理だと怖じ気付いてしまいます。ある日、グレイスはジェイデンの家に行き、ジェイデンの父親にバットで殴りかかりますがジェイデンに静止されます。ここでグレイスは初めて自身の閉ざされた過去を語ります。グレイスもまた父親から性的虐待を受けていた過去があり、服役中の父親はもうじき仮釈放されるというのです。そしてジェイデンも自身の虐待の事実を認めて施設に戻ります。グレイスはお腹の中の赤ん坊をエコーで見て感動し、中絶をやめて出産する決意を固めました。やがて退院したマーカスには新しい彼女ができていました。施設の皆は笑顔で包まれていました。
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