就職戦線異状なしの紹介:1991年日本映画。バブルの絶頂期を背景に、超売り手市場の就職戦線において、内定者の確保のための企業の過激な戦略と、就職活動に振り回される学生たちを描いたフジテレビ制作の作品です。主題歌は大ヒットした槇原敬之さんの『どんなときも』です。
監督:金子修介 出演者:織田裕二(大原健雄)、的場浩司(立川修)、和久井映見(秋山葉子)、坂上忍(北町雅則)、羽田美智子(依田麻子)、仙道敦子(甲斐毬子)、本田博太郎(雨宮重明)ほか
映画「就職戦線異状なし」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「就職戦線異状なし」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「就職戦線異状なし」解説
この解説記事には映画「就職戦線異状なし」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
就職戦線異状なしのネタバレあらすじ:起
バブル絶頂期、空前の売り手市場の就職戦線において、早稲田大学では、就職戦線を競馬に仕立てた、就職レースという企画があるサークルで行われていました。本命、対抗とある中、大穴として大原が選ばれていました。大原は就職のための勉強も、面接の練習もしない就職活動には縁遠い学生でした。そんな大原は何の予行練習もせずにエフテレビの模擬面接と銘打った事実上の面接に参加しました。しかし面接官の雨宮に指導を受けるほどの酷さで、当然のように落ちました。どうせ模擬試験だと気楽に考えた大原でしたが、毬子に就職解禁前に名前を変えてやる本番の面接だと言われ驚きました。大原はもう一回ある敗者復活戦のような本面接に挑むために、就職活動の勉強に励む立川の部屋に行き、準備を始めました。立川はマスコミ専門で色々な情報を持っていました。
就職戦線異状なしのネタバレあらすじ:承
6月、友人の北町は父親のコネで企業に内定をもらいました。内定者を逃がさないため企業は夜の街に接待しました。その接待に大原と立川も呼ばれていました。高級クラブにはエフテレビの雨宮と人事部の秋山陽子もいました。雨宮は陽子を口説こうとしましたが、陽子は怒って席を立ちました。いら立つ雨宮は、騒ぎ立てる大原らに『うるさい』と怒鳴り、大原と喧嘩になりました。店の外で雨宮を殴り倒した大原は、陽子に許してもらい店を出ました。その後大原は陽子と会い、デートしました。陽子は大原に面接に受かるための方法を色々教えました。大原は立川と一緒に猛特訓しました。いよいよ本面接が始まりました。面接官は雨宮でした。大原のことを全く覚えていないようでした。大原は一次面接に受かりました。一方の立川はことごとく面接に落ちていました。喜んだ陽子は大原の部屋に行こうと言い、二人で向かうと、そこには毬子が待っていました。毬子は立川がおかしいと言って見に行こうと言いました。
就職戦線異状なしのネタバレあらすじ:転
陽子は部屋で待っていると言って、大原と陽子は立川の部屋に向かいました。内定のもらえない立川は痩せほつれ幽霊のようになっていました。部屋に戻った大原でしたが、陽子は帰ってしまいました。毬子が大原の部屋に来ました。毬子は好きな人の部屋の絨毯を決めたいと遠回しに自分の気持ちを伝えますが、大原は逆に陽子の誕生日プレゼントは何が良いと聞いてしまいました。大原が誕生日プレゼントを持ってエフテレビに行くと、陽子が今日は局長面接だと言いました。大原は明日と聞いていました。実は殴られた雨宮が、大原を陥れるために途中まで合格させて、局長面接で落とそうとしていたのでした。事情を知った二人は雨宮に迫りました。雨宮は局長面接は合格にしてやる、最後の社長面接は実力でつかめと言いました。大原は酒を飲み立川の部屋に行きました。立川は食品会社の内定をもらっており、翌日は内定者の温泉旅行でした。食品会社の幹部に頼まれ、大原も連れて行きました。翌日は社長面接の日でした。大原を探す陽子と毬子は大原の部屋の前でばったり会いました。陽子は毬子に好きなんだろう!見ていてイライラすると言ってその場を去りました。
就職戦線異状なしの結末
食品会社の社長に、内定辞退を伝え温泉ホテルを飛び出した大原を毬子が迎えに来ました。社長面接で本音ですべてを話した大原は合格しましたが、入社は辞退しました。そのころ北町の父親が急死しました。恋人の麻子に一緒に行こうと言いますが麻子は断りました。北町が実家に帰り父の後を継ぐためマンションを引っ越ししていました。後には大原が入居することになっていました。大原はスポーツメーカーに入社が決まっていました。北町が引っ越しのトラックに乗って出発すると麻子が荷物をもってやってきました。家具も何もない部屋に大原と毬子がいました。大原は毬子に絨毯を選んでほしいと頼み二人の恋は成就しました。数年後、陽子は一冊の本を読んでいました。『就職戦線異状なし』というタイトルで作家は出版社に就職した毬子でした。毬子は大原をモデルにして本を出版していました。町を二人で歩く大原と毬子の姿がありました。
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