シャッターの紹介:2008年アメリカ映画。日本へ新婚旅行にやってきたカメラマンのベンと妻のジェーン。夜の田舎道を車で入っていると若い女性を撥ねたものの、女性の姿が見えません。その日以来、ベンの撮った写真には白い影が映るようになります。2004年のタイの映画『心霊写真』を落合正幸監督により、ハリウッドリメイクされた作品です。ストーリーはオリジナルとほぼ同じですが、登場人物や展開は少し変更されています。アメリカ映画ながら、中身は完全なジャパニーズホラーです。
監督:落合正幸 出演者:ジョシュア・ジャクソン(ベン)、レイチェル・テイラー(ジェーン)、奥菜恵(めぐみ)、宮崎美子(めぐみの母)、山本圭(村瀬)、デヴィッド・デンマン(ブルーノ)、ジョン・ヘンズリー(アダム)、マヤ・ヘイゼン(セイコ)、ジェームズ・カイソン・リー(リツオ)ほか
映画「シャッター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シャッター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シャッター」解説
この解説記事には映画「シャッター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シャッターのネタバレあらすじ:起
カメラマンのベンはジェーンと結婚式を挙げ、新婚旅行で日本に向います。日本での仕事を控え、二人は山のコテージで一泊するため、ジェーンの運転で夜の山道を走ります。ジェーンがベンに話しかけた時、目の前に若い女性が現れ撥ねてしまいます。車を降りた二人は女性を探しますが見当たりません。警察を呼び、調べてもらうものの見つからず、そのままコテージに向います。
撥ねた女性の事で頭がいっぱいのジェーンに、ベンは「仕事もあるから楽しもう」と言って、二人は愛し合い眠ります。翌朝、ベランダに出た二人は、富士山をバックに写真を撮ります。
ベンはジェーンを連れ、東京のTGKという会社ビルに向います。ベンの雇い主のブルーノが出迎え、撮影用のスタジオと住居を兼ねた広い部屋に案内します。部屋にはアシスタントのセイコがいます。高級スイート並みの部屋に、ジェーンは大喜びします。
その夜は、仲間のアダムを呼び夕食を楽しみます。アダムは撮影用のモデルを派遣する仕事をやっていて、ベン、ブルーノ、アダムは以前勤めていた会社で仲の良かった3人組でした。「記念写真を撮ろう」と言い出し、ジェーンが店の女性従業員にデジカメを渡します。デジカメを覗きこみ何かを見た女性は、驚いてデジカメを落としてしまいます。
部屋でコテージで映した写真を見ていると、何枚かに白い影が映っています。ベンは仕事をしながら「首が重い」としきりに首に手をやっています。
シャッターのネタバレあらすじ:承
野外で撮影の仕事をするベンに対し、ジェーンは東京観光に行きます。デジカメで思い思いに写真を撮り帰って来ます。ベンと一緒に、撮った写真をデジカメで見ていると、、コテージと同じように何枚かの写真に白い影が映っています。アシスタントのセイコが「心霊写真だ、私の友達のリツオが詳しいから行ってみよう」と言います。
セイコはジェーンを連れ、リツオのいる編集者に向います。リツオは心霊現象の雑誌を作っていて「心霊写真のほとんどが偽物だ、でも希少な本物もある」と言って、別の部屋の中を見せます。そこにはたくさんの本物と言われる心霊写真が貼られています。リツオは「僕には真偽はわからない、鑑定はこの人にやってもらったらいい」と、心霊研究科の村瀬の本を渡しました。
セイコが先に帰り、一人で地下鉄に乗ったジェーンは、撥ねた女性がホームに立っているのを見ます。怖くなり慌てて部屋に帰ると、ベンとセイコがもめています。野外で撮影した写真のほとんどに白い影が映っていたのです。首の異変に耐えかねてベンが病院に行きます。体重計に乗ると看護師が驚き、首のレントゲンは骨が曲がっています。
その後、部屋で現像していると、女性の手がベンに触れます。ジェーンだと思っていたら電話が鳴ります。電話の声はジェーンです。叫び声をあげるベン、その声を聞いてジェーンは急いで部屋に帰り、「あの女性を見たのね」と言います。
二人は村瀬に会いに行きます。ベンが通訳をし、写真を見せると、村瀬がベンに向かって「どうして助けなかったんだ!」と激しく詰め寄ります。ベンはジェーンに「イカサマだ、帰ろう」と言って家を出ます。
シャッターのネタバレあらすじ:転
ジェーンが部屋で、ベンが撮影したモデルの写真を調べると、白い影がTGKビルの17階から出ていることがわかります。そこでジェーンは17階に向い、部屋に入るとポラロイドカメラで写真を撮りはじめます。すると壁にかけてあった集合写真が落ちてしまいます。写真を見ると、隅にあの女性が映っていて、田中めぐみであることがわかり、裏を見ると撮影者がベンでした。
部屋に帰ったジェーンはベンを問い詰めます。「めぐみとは関係を持っていた。めぐみは僕が初めての男だったんだ。僕に夢中になり、高いカメラをプレゼントにもらった。家にも呼ばれお母さんも会った。しかし、僕が遊びだったことを知って、めぐみは僕にストーカー行為をし始めた。そこでブルーノとアダムに相談し、話をしてもらって別れた」とベンが話しました。
アダムがモデルを撮影中、カメラのレンズが割れ目に突き刺さります。ブルーノは、写真を切り刻みマンションから飛び降り自殺してしまいます。ベンはジェーンに「アダムとブルーノが殺したんだ」と話します。
結婚式の写真が送られてきます。その写真にも白い影が映っていたことから、ジェーンは「あの事故は関係ない」と言って、ベンを連れめぐみの実家に向います。めぐの母は「めぐみはここにいます」と言ってお茶の準備をします。その隙に2階を調べに行った二人は、椅子に座るめぐみの腐乱死体を発見します。自殺しためぐみを家においておきたくて、母がそのままにしていたのでした。
シャッターの結末
めぐみの葬儀が終わり、火葬されます。すべてが終わったと思ったジェーンでしたが、部屋の中で撮った写真にまだ白い影が映ります。写真を調べると、倉庫にしている部屋から白い影が出ています。中を調べたジェーンは、ベンのケースを見つけ、その中からめくみにもらったカメラを見つけます。画像を確認すると、めぐみを凌辱するブルーノとアダムが映っています。撮影はベンがしたようです。
帰ってきたベンにこの画像を見せます。遂にベンがすべてを話します。めぐみと別れたいベンがめぐみを呼び出します。そして薬を入れた酒を飲ませ、意識朦朧となったところへブルーノとアダムが入ってきて、めぐみをレイプしはじめます。この様子をベンが写真に収め、めぐみと別れる脅し道具にしようとしたのです。
聞いたジェーンは「あなたとはもう住めない」と怒って出て行きます。ベンはポラロイドカメラでめぐみを探します。全く映らない事からポラロイドカメラを放り投げると、ベンを被写体にしてシャッターがおります。出てきた写真を見たベンは恐怖に怯えます。めぐみがベンに肩車して乗りかかっているのです。
病院に個室に入れられたベンに看護師が食事を持って来ます。ベンの背中は折れ曲がっています。看護師が部屋を出てドアを閉めると、ドアのガラスに映ったベンの肩には、めぐみが乗っていました。
以上、映画「シャッター」のあらすじと結末でした。
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