精神分析医Jの紹介:1995年アメリカ映画。資産家夫妻が惨殺される事件が発生し、捜査協力を依頼された精神科医が、その現場を目撃したとされる自閉症の息子とその姉に接するうちに、思いもよらなかった真相にたどり着く。
監督:ブルース・ベレスフォード 出演:リチャード・ドレイファス(ジェイク)、リンダ・ハミルトン(カレン)、ジョン・リスゴー(ハーリンジャー)、J・T・ウォルシュ(ミッチ)、ベン・フォークナー(ティム) 、リブ・タイラー(シルヴィー)、ロン・タッカー、ザーン・マクラーノン 、ほか
映画「精神分析医J」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「精神分析医J」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
精神分析医Jの予告編 動画
映画「精神分析医J」解説
この解説記事には映画「精神分析医J」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
精神分析医Jのネタバレあらすじ:起・姉と弟
資産家夫妻が惨殺されるという事件が起こり、精神科医のジェイク(リチャード・ドレイファス)は友人の保安官ミッチ(J・T・ウォルシュ)の要請を受けて現場へ向かう。屋敷には夫妻の子供で自閉症の息子ティム(ベン・フォークナー)とその姉シルヴィー(リブ・タイラー)がいて、彼女は知らない男が夫妻を刺したと証言する。殺害現場を目撃したと見られるティムは言葉を発しないため、ミッチはジェイクにティムの治療を依頼するが、ジェイクは子供の患者は診ない、と言って同業者のハーリンジャー(ジョン・リスゴー)にその役を譲る。
ジェイクはかつて自閉症の子供のためのグループホームを開設していたが、その中の1人の少年が自殺、以来子供を相手にすることをやめていた。ハーリンジャーの薬を使った治療に不安を感じたシルヴィーがティムの治療を頼むがジェイクは断る。
精神分析医Jのネタバレあらすじ:承・精神科医の闇
ある時シルヴィーから呼び出されてティムのいる病院へ駆けつけたジェイクは、そこで拘束服を着せられ暴れるティムを目にする。そこでジェイクはティムの主治医になり、殺害の証言を引き出すことを承諾する。
治療を始め、ジェイクはティムがトランプの絵札に固執し、自分の言葉では話さないが声真似でなら言葉を発することを知る。2人は徐々に心を通わせるようになるが、事件のことを知ろうとジェイクがティムを殺害現場の部屋に連れて行くと、ティムは逃げ出して屋根に上る。すんでのところでティムを助けたジェイクは、過去の少年と同様にティムを追い詰めてしまったことに恐れを抱き、治療をやめようとするが、妻カレン(リンダ・ハミルトン)に説得される。
精神分析医Jのネタバレあらすじ:転・隠された悲劇
ある日、ジェイクが何気なくついた悪態がきっかけで、ティムは殺害時に交わされた会話の声真似を口にする。そのセリフから当時の状況を推察するジェイクだったが、そんな中、ミッチは一家の写真立てからティムの裸を写した写真のネガを発見し、彼が父親によって性的虐待を受けていたことを突き止める。
そしてジェイク立会いのもと、ハーリンジャーがティムに催眠術をかけ、催眠状態になったティムが大人以上の力を発揮することが証明され、殺害はティムの犯行とみなされてしまう。
精神分析医Jの結末:暴かれた真実
ジェイクはそのことをシルヴィーに話すと、彼女は過去に傷をもつジェイクなら治療も途中で投げ出し、真相にたどり着くことがないだろうと思って主治医を頼んだのだ、と言い放つ。そして薬を盛られて体が麻痺したジェイクを屋敷の前の凍った湖に放置し、水に沈めるよう細工をする。
その後屋敷に戻ったシルヴィーは保安官からの電話で出かけるが、その電話はティムの声真似だった。ティムに助けられたジェイクはティムが示したトランプの絵札を見て真相に気づく。だまされたことに気づいて屋敷に戻ったシルヴィーに、ジェイクは夫妻の殺害がシルヴィーの犯行で、彼女も父親の性的虐待の被害者だったことを指摘する。
全てが明らかになったことでシルヴィーはジェイクに銃を向けるが、ティムがジェイクの前に立ちはだかり、初めて自分の声で「やめて」と言ったことで、シルヴィーは思いとどまる。
その後ティムはジェイクの元に引き取られ、少しずつ自分の声で話すことを覚えるのだった。
以上、映画「精神分析医J」のあらすじと結末でした。
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