シルバー・サドル 新・復讐の用心棒の紹介:1978年イタリア映画。マカロニ・ウェスタンの大スターであるジュリアーノ・ジェンマが数多くのホラー映画などを手掛けたルチオ・フルチ監督とタッグを組んで贈る西部劇です。思いがけず因縁の男の血縁者の少年を守る羽目になった凄腕のガンマンが壮大な陰謀に巻き込まれていく様を描きます。
監督:ルチオ・フルチ 出演者:ジュリアーノ・ジェンマ(ロイ・ブラッド)、ジェフリー・ルイス(スネーク)、スヴェン・ヴェルサッチ(トーマス・バレット・ジュニア)、リシニア・レンツィーニ(シーバ)、エットレ・マンニ(トーマス・バレット・シニア)、シンツィア・モンレール(マーガレット・バレット)、ドナルド・オブライエン(フレッチャー)、ジャンニ・デ・ルイズ(ターナー)、アルド・サムブレル(ガリンチャ)、フィリップ・ハーセント(保安官)、ルチアーノ・デ・アンブロージス(ルーク・バレット)、ピノ・ロッチ(シップ)ほか
映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シルバー・サドル 新・復讐の用心棒の予告編 動画
映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」解説
この解説記事には映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シルバーサドル 新復讐の用心棒のネタバレあらすじ:起
1850年代のアメリカ・南テキサス。少年時代のロイ・ブラッドの父は、地主のルーク・バレット(ルチアーノ・デ・アンブロージス)に騙されて荒地を買わされ、妻を盗賊に殺された挙句に破産させられてしまいます。
ロイの父はルークに抗議に出向きましたが、ルークに射殺されてしまいました。ロイは父の銃でルークを撃ち殺し、銀の鞍(シルバー・サドル)のついた馬を奪って逃走しました。
時は流れ、凄腕のガンマンとなったロイ(ジュリアーノ・ジェンマ)は“シルバー・サドル”の異名で恐れられる存在となっていました。やがてロイは、荒野で死体から金品などを盗むスネーク(ジェフリー・ルイス)と知り合い、行動を共にするようになりました。
二人がとある町に辿り着いた際、顔なじみの娼婦シーバ(リシニア・レンツィーニ)と再会したロイは彼女の店の売り上げが山賊ガリンチャ(アルド・サムブレル)と手を組むシップ(ピノ・ロッチ)という人物に奪われていることを聞きました。ロイは早速シップ一味を皆殺しにし、スネークはシップ一味の死体から金目の物を奪っていきました。その際、スネークはターナー(ジャンニ・デ・ルイズ)という人物からある仕事を持ちかけられました。
スネークから新たな仕事に誘われたロイは、標的が父の仇のルークの一族である金持ちのトーマス・バレット・シニア(エットレ・マンニ)であることを知り、仕事を引き受けることにしました。
ロイはバレット家の墓地でトーマスを待ち構えていたところ、現れたのは何とまだ幼い少年でした。その少年が他のガンマンから命を狙われていることに気付いたロイは、咄嗟にガンマンたちを倒して少年の命を救いました。
ところが、この少年がトーマス・シニアの甥であるトーマス・ジュニア(スヴェン・ヴェルサッチ)であることを知ったロイは彼を荒野に置き去りにして去っていきました。
シルバーサドル 新復讐の用心棒のネタバレあらすじ:承
廃墟の町で休憩を取ろうとしたロイの元に、スネークがジュニアを連れてやってきました。話が違うとばかりに腹を立てるロイでしたが、スネークはジュニアの姉マーガレット(シンツィア・モンレール)とトーマス・シニアから身代金を巻き上げる計画を立てていました。
その時、ジュニアを付け狙っていたガリンチャ一味が襲撃をかけてきました。ロイはスネークと共に反撃、ジュニアも果敢にも手製の爆弾を一味に投げつけて応戦しました。ロイはジュニアを只者ではないと感じ取りました。
スネークに仕事を依頼したターナーの正体はバレット家の執事であり、ロイは一連の件の真相を探るべく単身バレット家の屋敷に潜入しました。
ロイは密かにマーガレットから事情を聞こうとしましたが、身代金を要求する手紙がロイ名義で送られてきました。ロイはマーガレットにジュニアは無事だと伝えるとその場を立ち去りました。手紙はスネークが書いたことを知ったロイは彼を荒野に置き去りにし、ジュニアを連れてシーバの売春宿へ身を寄せました。
そこでロイは、売春宿の常連である地元の保安官(フィリップ・ハーセント)と娼婦の会話から、ジュニアが相続する予定のバレット家の財産を狙っているターナーは彼を亡き者にし、マーガレットと結婚してバレット家を乗っ取ろうと目論んでいることを知りました。
その直後、ジュニアはこの宿でばったりターナーと出くわしてしまい、ロイはジュニアを連れて宿を脱出しました。
シルバーサドル 新復讐の用心棒のネタバレあらすじ:転
翌朝、ジュニアを修道院に預けたロイは単身ターナーの元に向かいました。ターナーは嫌がるマーガレットに迫っていましたが、現れたロイはターナーとその一味を銃撃戦の末に皆殺しにしました。これでジュニア誘拐の濡れ衣を晴らしたかに思えたロイでしたが、そこにトーマス・シニアが保安官を連れて現れました。
ロイはマーガレットやトーマス・シニアらと共に修道院へ向かいましたが、そこでは修道士たちはガリンチャ一味に惨殺されており、ジュニアは連れ去られていました。ロイはジュニアを助けに行こうとしましたが、ガリンチャ一味との共犯を疑われて逮捕されてしまいました。
ガリンチャは身代金として1万ドルを要求、トーマス・シニアは要求を受け入れ、使用人のフレッチャー(ドナルド・オブライエン)に金を託してガリンチャの元に向かわせました。
一方、牢に入れられていたロイはマーガレットの助けを借りて脱獄に成功、途中でスネークと合流してジュニアの救出に向かいました。
一足先にガリンチャ一味の元に辿り着いたフレッチャーは身代金を渡しますが、ガリンチャに殺害されてしまいました。逃げ出そうとしたジュニアはガリンチャに捕まって拷問を受けますが、そこにロイとスネークが駆け付け、次々と一味を倒していきました。
この戦いでスネークはガリンチャに撃たれて致命傷を負い、ロイはナイフを投げつけてガリンチャを殺しました。スネークはロイに笑顔を見せながら息を引き取りました。
シルバーサドル 新復讐の用心棒の結末
ロイはジュニアをバレット家に送り届けましたが、立ち去ろうとした際にトーマス・シニアから銃口を向けられました。
しかし、冷静に全ての状況を把握したロイは推理を立て、一連の事件の黒幕はトーマス・シニアであり、バレット家の財産を狙うトーマス・シニアがターナーやガリンチャ一味と共謀してジュニアとマーガレットから財産を奪おうと目論んでいたことを見抜きました。
自らの計画が見破られたトーマス・シニアはロイとジュニアを殺そうとしましたが、ロイはあらかじめマーガレットが銃弾を込めていた室内の骨董品の旧式銃でトーマス・シニアの足を撃ち抜き、「お前は銃で死ぬんじゃない、縛り首で死ぬんだ」と言い捨ててその場を後にしました。
事件は解決し、ロイはジュニアとマーガレットに別れを告げて立ち去ろうとしました。その時、ポニーに乗ったジュニアが自分も連れて行ってほしいとロイの後を追いかけてきました。
一連の事件の最中でジュニアと友情を築いていたロイは彼の申し出を受け入れ、二人は荒野へ向かって走り出していきました。
以上、映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」のあらすじと結末でした。
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