スプートニクの紹介:2020年ロシア映画。地球への帰還中に何かに襲われた宇宙飛行士。軍事施設に連れて行かれた宇宙飛行士の体内に何かが寄生していると知った女性学者と宇宙飛行士は、軍が目論む陰謀に巻き込まれていきます…。生物と共存共栄する宿主となった宇宙飛行士の悲哀を描いています。
監督:エゴール・アブラメンコ 出演:オクサナ・アキンシナ(タチアナ)、ピョートル・フョードロフ(コンスタンティン)、フョードル・ボンダルチュク(セミドラフ)、アントン・ヴァシレフ(リゲル)、ヴィタリヤ・コルニェンコ、ほか
映画「スプートニク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スプートニク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スプートニクの予告編 動画
映画「スプートニク」解説
この解説記事には映画「スプートニク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スプートニクのネタバレあらすじ:起
1983年、ソビエトの宇宙船オービタ4号の乗員コンスタンティンとアベルチェンコは、地球への帰還中に何かに襲われ、瀕死の状態で発見されます。
コンスタンティンは軍の施設に送られますが、記憶障害を起こしていました。そこで、神経生理学者のタチアナ博士が派遣されます。PTSDとタチアナは判断し、大佐の指示によりコンスタンティンの動向を監視していると、コンスタンティンは突然苦しみだして気絶し、そして口の中から謎のエイリアンを吐き出したのです。
どうやらこのエイリアンは、いつも決まった時間に出入りしているようでした。タチアナは大佐からコンスタンティンとエイリアンの分離を依頼されました。
その生物は宿主の体の中に潜み、なるべく宿主の体にダメージを与えないようにしているようです。生物が体を離れると宿主の体調は悪化していき、戻ると驚異的な回復力で回復させます。基本的に胃の中で生息し、その時の大きさは30cm程度ですが、一度外に出ると1.5mもの大きさになります。
いつも午前2時40分から3時15分に外に出ると宿主は気絶するのです。コンスタンティンは全くそのことに気づいておらず、生物がいないと生きてはいけない共存共栄の関係でした。
スプートニクのネタバレあらすじ:承
タチアナはコンスタンティンの過去を知り、そこからわざと刺激を与える事で、生物がどのような反応をするのか見ていました。そして生物が何を食べるのか見つけ、分離するための手助けにしようとしたのです。
その後、タチアナはコンスタンティンにいたずらに刺激してしまった事を侘びます。そしてその夜、生物が外に出ようとした時に接触を開始。上手くタチアナに興味をもとうとしていたのですが、生物を驚かせてしまった事でタチアナに襲いかかろうとしたので、それ以上の接触をやめました。
タチアナは、生物が外に出る時間が少しずつ増えている事に気づき、いずれは宿主から離れるのではないだろうかと推測し、大佐により設備のある施設に移動し、より研究するべきだと進言しますが、大佐は聞き入れようとしません。
タチアナはコンスタンティンの監視ビデオが編集されているのと、リゲル医師が何か隠しているような気配を見せたので追求してみると、リゲルは極秘の研究所に彼女を連れていきました。
スプートニクのネタバレあらすじ:転
そこでは囚人の檻にその生物を放つという実験を行っていて、放たれた生物は囚人を一瞬で食いちぎってしまいました。生物は人間が恐怖を感じた時に分泌されるコルチゾールを餌にしているようです。全ては大佐に指示され仕方なかったとリゲルは話しますが、タチアナは人権を無視するような所業に手を貸しているリゲルを痛烈に批判しました。
その後、タチアナはコンスタンティンに会い、彼に何が起こっているかを全て話しました。そしてコンスタンティンの前で真実を証明してみせたのです。コンスタンティンは実は生物の意識を共有していたようで、自分に何が起こっているのかを理解していながらも、生きることを選んだのです。
コンスタンティンは、母と孤児となっている息子に会いたいと話しました。
大佐に呼び出されタチアナは、大佐の本当の目的を知ります。それは生物を制御し、軍事利用しようとするものでした。そして大佐はタチアナとリゲルが極秘で動いていたのを見透かすように、また生物が囚人を捕食する様を見せようとします。そしてまた囚人の前に生物が放たれました。
タチアナは他に方法があるはずだと主張しますが、大佐は聞き入れようとしません。するとタチアナは独断で檻の中に入っていき、生物の前に立ちます。恐怖さえ感じなければいいはずと考えたタチアナ、今度はコンスタンティンが好きだった歌を歌い始めました。
スプートニクの結末
すると大人しくなる生物、制御できる可能性を示した形となります。しかし、タチアナは子供に会いたいコンスタンティンを助けたいと考え、生物が嫌がるホルモンを打てば分離できるとコンスタンティンに話しました。リゲルも大佐を裏切り逃亡に手を貸そうとしますが、大佐にバレてしまい殺されてしまいます。
タチアナとコンスタンティンも見つかり、兵士たちに囲まれてしまいます。するとコンスタンティンは自らホルモンを打ち、強制的に生物を排出させました。出てきた生物が兵士と戦っている隙に、タチアナとコンスタンティンは逃げ出します。
しかし、分離したことでコンスタンティンも生物も弱っていました。弱った生物を回収し、大佐は二人を追います。そして大佐がタチアナを傷つけようとした時、コンスタンティンの怒りの感情を共有した生物が、大佐の首を吹き飛ばします。
そしていつものようにコンスタンティンの体の中に戻ってきました。何かを決意した表情のコンスタンティンは、全てを終わらせようと銃を使い自決、生物と共に命を終わらせました。
その後、タチアナはコンスタンティンがずっと会いたかった子供リーシャに会いに孤児院にやってきます。コンスタンティンのためにリーシャを引き取りに来たのです。タチアナはリーシャに挨拶をすると、リーシャを強く抱きしめました。
以上、映画「スプートニク」のあらすじと結末でした。
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