スティール・コールド・ウインター ~少女~の紹介:2013年韓国映画。ソウルから田舎のスイ村の高校に転校してきたユンスは、同級生から仲間はずれにされているスケート好きの女子ヘウォンに魅かれます。やがて二人は仲良くなり話はじめます。しかし二人にはお互い複雑な過去がありました。しばらくしてヘウォンの父が惨殺され…という内容の韓国発のミステリーサスペンス映画です。高校生の恋愛映画の展開からラストは過激なシーンの連続となります。
監督:チェ・ジンソン 出演者:キム・シフ(ユンス)、キム・ユネ(ヘウォン)、オ・ヒジュン(ヒョンジュン)、イ・テヒ(ヨンジュン)ほか
映画「スティール・コールド・ウインター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スティール・コールド・ウインター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スティール・コールド・ウインターの予告編 動画
映画「スティール・コールド・ウインター」解説
この解説記事には映画「スティール・コールド・ウインター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スティール・コールド・ウインター ~少女~のネタバレあらすじ:起
高校生ユンスは両親と共に、ソウルからスイ村へ引っ越してきました。父親は仕事の関係でソウルに戻り、村では母と二人暮らしをはじめます。雪の多い村でユンスが初めて見たのは、凍った湖を制服のままでスケートで滑る女子高生でした。
翌日、高校で転校生として紹介されたユンスは、同じクラスに昨日スケートをしていた女子を見かけます。都会のソウルから来たことで、早速女子のジヨンや、少し不良のヨンジュンらが話しかけてきます。話に会わせるユンスでしたが、スケートの女子の事ばかり気になり、隣の席の男子に聞きます。すると「ヘウォンは、いつも変でおかしなことばかり言うから仲間外れにされている」と教えてくれました。
そんなヘウォンにユンスは話しかけますが、ヘウォンは相手にしませんでした。そこで昼食を一緒に食べようと、出て行ったヘウォンを追いかけると屋上の縁に立っていました。その時、ユンスに耳鳴りがします。ユンスはソウルの高校時代に、友人が屋上から飛び降り自殺する様子を目の当たりにしていました。そのことが脳裏に浮かびパニックになっていました。やがてヘウォンが近寄って来て「飛び降りても私だったら死なないかもしれない」と言います。ユンスは「誰だって死ぬ」と言って屋上から離れます。
ユンスが学校から帰っていると、ジヨンの父ドンマンが「ヘウォンの父に娘が襲われた」と、ヘウォンの父に暴行を振るっていました。そのまま警察に突き出すと村長がやって来て、ヘウォンと父親をかばいます。納得のいかないドンマンが帰っていると、ヘウォンが耳打ちをします。するとドンマンは無言で帰って行きました。ユンスが「何を話したの?」と聞くと、ヘウォンは「安東に愛人の隠し子がいることを知っていると言った」と言います。
スティール・コールド・ウインター ~少女~のネタバレあらすじ:承
翌日、ジヨンがヨンジュンらに「ヘウォンを痛めつけて」と頼み、ヘウォンを倉庫に押し込んだヨンジュンは、ほかの生徒達を外に出し、激しく暴行を始めます。ジヨンが「本当はスカートをめくられただけ」と言って、やめさせようとしますが、ヨンジュンの暴行は過激になる一方でした。その時ヘウォンが鎌を手に取り、ヨンジュンの顔を切りつけます。そこへ村長がやって来て暴行をやめさせました。
翌日、教室で無視し続けられるヘウォンにユンスが話しかけます。そして一緒に帰っていると、湖の側の小屋に入りました。そこにはヘウォンのスケート靴があります。ヘウォンは「10歳の時に買ってもらってずっと履いている」と言って、小さくなった靴でできた足のアザを見せます。そしてヘウォンはヨンスの目の前で、スケートを滑りました。
翌日ヘウォンの父親が捕まりました。学校ではジヨンがヨンスに「ヘウォンの父親は、ヘウォンといつも寝ている、二人は近親相姦だという噂だ」と話します。怒ったユンスは教室を飛び出します。その夜、ヘウォンの家に行ったユンスは、ヘウォンにもたれかかるように寝る父親の姿を見ます。気持ちが収まらないユンスが再びヘウォンの家に行くと、包丁を持ったヘウォンを見かけます。
翌朝、ヘウォンの父親が惨殺死体で見つかりました。住民たちは「自殺だろう」と言いますが、警察は「腕が見つからないから殺しだ」と断言します。ユンスは警察に行って「ヘウォンが包丁を持っているのを見た」と話します。すると、警察は「娘だからそんなことはしない」と言いました。その時、ユンスの後ろにヘウォンがいました。
スティール・コールド・ウインター ~少女~のネタバレあらすじ:転
二人で湖の小屋に行き、話をしてそのまま二人は愛し合いました。ユンスは思い出します。ソウルの高校で友人が自殺する原因となった噂話のきっかけは、ユンスが「嘘つき」と同級生に言った事からでした。その噂が、ゆがめられ大きくなり友人は自殺しました。ユンスはこのことがトラウマになっていたのでした。
翌日ヘウォンが警察に連れて行かれます。そのころヘウォンの家では、トイレの汚物を掬いだして、父親の腕を探していました。通りかかったユンスに警官が「お前が、ヘウォンが包丁を持っていたと言うから捜査しているんだ」と言います。
ヘウォンが無実で釈放されたことを知り、再び自分の言った事からヘウォンを失うと思ったユンスは、ヘウォンの家に行きますが、ヘウォンは居ませんでした。自転車で湖に向かったユンスは、土手から転落し自宅で寝ていました。そのころヘウォンは家で村長といました。村長は、流行している口蹄疫にかかった豚の処理をヘウォンの父にやらせている代わりに米と金を与え、さらにヘウォンに性的行為を要求していました。その為、この親子にをかばっていたのです。
回復したユンスは再びヘウォンの家に行きます。ヘウォンは不在で、湖の小屋に向かうとヘウォンは凍死寸前でした。ヘウォンをおぶって村の診療所に行って、医師を呼び出し治療を頼みます。検査をした医師は「ヘウォンは妊娠している」と言います。
スティール・コールド・ウインター ~少女~の結末
ヘウォンの意識が戻ると、医師は「父親との近親相姦で子供が出来たとはかわいそうだ」と言いながら、ヘウォンへの処置を始めます。その時「ヘウォンの噂を流したのはお前だな」と言って、ユンスが医師を襲い、滅多打ちにして瀕死にします。ユンスは大量の返り血を浴びていました。
同じころ村長は、警官たちに口蹄疫の豚を山に埋めさせていました。作業が終わると、警官に金を渡し倉庫に戻ります。そこにはヘウォンが座っていて、村長に向かって股を広げ誘惑します。村長は「ワシの事が好きになったか」と喜び、ヘウォンに迫っていると、ユンスが背後からスコップで殴りかかります。そして倒れた村長を何度もスコップで殴り、殺害しました。
ユンスとヘウォンは、医師と村長を、豚を埋めた穴に埋めました。そして二人は、バスに乗り村を離れます。食堂にいるとニュースで「スン村の村長と医師が殺害され、容疑者は高校生とみられる」と映し出されます。続けて「村長はテイヤ社と供託して口蹄疫の豚の売買を手掛け、テイヤ社から多額の報酬を受けていた。このトラブルが原因ではないか」と言っていました。
スイ村ではテイヤ社が、口蹄疫の豚を秘密裏に村長に処分してもらい、受け取った裏金で村長が村人を操っていました。そして村人の秘密を肉体関係だったヘウォンに教え、ヘウォンがその秘密を父親に話していたのでした。ユンスとヘウォンは湖に戻って来ました。ユンスはヘウォンの父のスケート靴を履き、二人は氷上を滑ります。湖では氷がひび割れする音がしています。
以上、映画「スティール・コールド・ウインター ~少女~」のあらすじと結末でした。
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