スティルウォーターの紹介:2021年アメリカ映画。アメリカのオクラホマ州スティルウォーターの石油会社に勤めていたビル・ベイカーは、マルセイユに1年間留学しガールフレンドを殺害した容疑で逮捕・起訴されているひとり娘アリソンに面会するためにフランスを訪れた。法的手段は使い果たし打つ手がない中で、ビルはフランスに移住し、娘の無実を晴らすために奮闘する。そんな中、ビルはフランス人女性ヴィルジニーと彼女の幼い娘マヤと出会い助けられる。しかしこの事件を調査するうちにビルは衝撃の事実を突きつけられる。
監督:トム・マッカーシー 出演:マット・デイモン(ビル・ベイカー)、アビゲイル・ブレスリン(アリソン・ベイカー)、カミーユ・コッタン(ヴィルジニー)、リル・シャウバウ(マヤ)、イディル・アズーリ(アキム)、ディアナ・ダナガン(ビルの義母シャロン)、アンヌ・ル・ニ(ルパルク弁護士)ほか
映画「スティルウォーター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スティルウォーター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スティルウォーターの予告編 動画
映画「スティルウォーター」解説
この解説記事には映画「スティルウォーター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スティルウォーターのネタバレあらすじ:起
アメリカのオクラホマ州スティルウォーターに住むビル・ベイカー(マット・デイモン)は、石油掘削作業員でしたが、油田の閉鎖に伴い解雇され失業。ドラッグやアルコールで荒んだ生活を送ってきたため、現在は過ちを償うべくハリケーンの後始末などの作業員として日銭を稼ぎながら細々と暮らしていました。
ビルには幼いころから疎遠になっていたアリソン(アビゲイル・ブレスリン)というひとり娘がいました。娘と会うために遥か遠くフランスのマルセイユを定期的に訪れていました。
この街に留学していたアリソンは、ガールフレンドのリナを殺害した罪で9年の実刑判決を受け、すでに5年服役中。しかしアリソンは無実を訴え続けていました。
スティルウォーターのネタバレあらすじ:承
ビルはまたいつものようにマルセイユを訪れ面会に向かうと、アリソンから真犯人に関する情報が書かれた手紙を渡されました。ルパルク弁護士(アンヌ・ル・ニ)に渡すよう託されたビルでしたが、苦労してようやく捕まえたルパルクは、まともに取り合ってくれませんでした。
無駄足に終わり、肩を落としてホテルに戻ったビルは、ひょんなことから舞台女優ヴィルジニー(カミーユ・コッタン)と幼い娘マヤ(リル・シャウバウ)と出会いました。フランス語で書かれたアリソンの手紙をヴィルジニーの協力で読んでもらうと、自分は無実だという内容の他に、真犯人はアキムという男だということも書かれていました。
手紙を拒否されたことでアリソンを失望させたくないビルは、ルパルクに代わって自らアキムを探し始めました。
言葉も分からない地で、文化や法制度の違いを前に立ち往生しそうになりますが、ヴィルジニーとマヤの支えを得ながら必死にアキムの捜査を続けていきます。
そんな中、アキムが住んでいるという団地にたどり着いたビル。しかし、若者たちに襲われて怪我をし、おまけにアリソンにルパルクの協力が得られなかった嘘がばれてしまい、口を聞いてくれなくなってしまいました。
スティルウォーターのネタバレあらすじ:転
ビルはこのまま帰国するわけにはいかず、マルセイユに残っていました。ヴィルジニーのアパートを間借りし、建設現場で働きながらマヤを学校に迎えにいく日々を送り、4か月が経ちました。
アリソンは1日だけ仮釈放が許され、ビルは自らの暮らしぶりを見せることで娘からの信頼を取り戻しました。ヴィルジニーとマヤともまるで家族のような絆を育み、ビルにとってこれまでとは違う新たな人生がスタートしたかのようでした。
しかし、その幸せが思いもよらぬ形で崩れてしまいます。
再び収監されたアリソンが自らの首を吊り、自殺しようとしたのです。幸い命に別状はありませんでしたが、リナを殺害されたことで自分を責め苦しんでいたのでした。
さらに、ビルはマヤとサッカー観戦中にアキム(イディル・アズーリ)の姿を見つけました。その帰り道、マヤが寝ていることをいいことに、ビルはアキムを拘束しヴィルジニーのアパートの地下室へと監禁。リナが殺害された日のことを問い詰めました。
ところが、アキムの口から片言の英語で出たのは衝撃の言葉でした。リナを消すよう依頼したのはアリソンだとのこと。デタラメな言葉で怒りに震えるビルでしたが、アキムはすがる思いで、アリソンから手付金として預かった品、「ネックレス!スティルウオォーター!」と叫んだのです。
それは以前、アリソンに遠く離れた故郷を思い出してほしいと思い、ビルがマルセイユへ発つ日の空港で買ったものでした。
スティルウォーターの結末
アキム監禁によりヴィルジニーとマヤの生活まで危険にさらすこととなったビル。ほどなくして、警察の捜査が及び地下室を調べられましたが、先に気付いたヴィルジニーの機転によってビルは救われました。しかし、このことでヴィルジニーの怒りを買い、ビルは帰国を余儀なくされてしまいました。
その後、ビルが無理やり採取したアキムの髪の毛のDNAが、リナ殺害時に残されたものと一致したことで、アリソンの疑いが晴れ、ようやく出所することができました。
このニュースは大々的に報じられ、スティルウォーターは街をあげてアリソンを祝しました。
しかし、1人浮かない表情を浮かべるビル。
アリソンに静かに訪ねました。「前にあげたネックレスは?」と。
この言葉に、父に全てを知られていることを悟ったアリソンは涙しながら、「殺すとは思っていなかった」と言いました。そんなアリソンをビルはそっと抱きしめました。
翌朝、ビル親子は庭に出て静かな街並みを見ていました。
「ここは以前と何も変わらない」と、アリソン。
「自分には、何もかも変わったように見える」と、ビル。
2人の間にはこれまでにない絆が芽生えていたのでした。
以上、映画「スティルウォーター」のあらすじと結末でした。
「スティルウォーター」感想・レビュー
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予期できなかった不幸、望んでいなかった結末を起こしてしまった娘と
どんなことも受け入れ抱きしめる父親。家族を愛して生きていく。
全てを受け入れ生きていく故郷、stillwater娘が戻ってこれたことは良かった。
だけど、お土産に父親があげたネックレスが事件に関係していたことと
ビルとウィルジニーとマヤと幸せになれなかったのが残念だった。大好きなマットデイモンが父親役してるのが観れてよかった
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マットデイモンの切実な父親としての思いや、世間の残酷さや家族愛の絆が描かれていて、考えさせられる映画でした。
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最後はマヤとヴィルジニーと再会して
みたいな感じでハッピーエンドで終わって欲しかった。
娘の話とマヤとの絆が二つの物語がありすごく良かった。 -
真犯人が捕まれば娘が依頼したことがバレるというのに全く心配をしていないということは殺して埋めたのではないの?
真犯人がいつ捕まるか判らない状態であそこまで安堵するのはおかしい。
「結」の捉え方が違う
コレは高度な想像の余地を残した素晴らしい作品
犯人をどうしたのか?
逃がしたのか、殺したのか?
逃がしたとしたら、どっちが逃がしたのか?