マッドストーンの紹介:1974年オーストラリア映画。オーストラリア発のバイク・アクション・バイオレンス作品にして後の「マッド・マックス」シリーズの原型となったカルトムービーです。暴走族のメンバーがたまたま暗殺現場を目撃してしまったことから次々と消されていく仲間たち。警察は若い刑事を暴走族に潜入捜査させますが…。
監督:サンディ・ハーバット 出演者:ケン・ショーター(ストーン)、サンディ・ハーバット(アンダーティカー)、ヒュー・キース・バーン(トッド)、ヘレン・モース(アマンダ)、ヴィンセント・ギル(ドクター・デス)ほか
映画「マッドストーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マッドストーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マッドストーン」解説
この解説記事には映画「マッドストーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マッドストーンのネタバレあらすじ:起
オーストラリア最大の都市シドニー。ある日の午後、ベトナム戦争帰りの“葬儀屋”ことアンダーテイカー(サンディ・ハーバット)をリーダーとする暴走族グループ“グレイヴ・ディガーズ”のメンバー、“ガマ蛙”ことトッド(ヒュー・キース・バーン)はドラッグをキメ、ラリった状態で街の中央にある公園に差し掛かりました。公園では環境保全運動を推進する政治家が環境破壊を糾弾する内容の演説をしていましたが、その時何者からライフル銃を発砲、政治家は狙撃されて死亡してしまいます。たまたま現場に居合わせていたトッドはドラッグで意識朦朧としており、何が起こったのか理解できていない状況でしたが、狙撃犯は顔を見られてしまったと思い込み、今度はグレイヴ・ディガーズのメンバーの命を片っ端から狙い始めました。
マッドストーンのネタバレあらすじ:承
ある者は崖から突き落とされ、またある者はバイクで爆走中に道路に張られていたピアノ線で首を撥ねられ、メンバーらは一人、また一人と殺されていきました。グレイヴ・ディガーズは殺害された仲間の葬儀を執り行い、メンバーの“死神”ことドクター・デス(ヴィンセント・ギル)が弔辞を読み上げました。彼らはサイドカーに棺を乗せ、数百代のバイクを連ねて葬列を組み激走しました。事件目撃者のトッドは連続殺人事件を追う警察から事情聴取されても全く覚えておらず、業を煮やした警察は若い刑事ストーン(ケン・ショーター)に潜入捜査を命じ、グレイヴ・ディガーズにメンバーとして潜り込ませることにしました。恋人アマンダ(ヘレン・モース)の反対を押し切って潜入捜査を開始したストーンは最初のうちこそメンバーらと反目し合いましたが、リーダーであるアンダーティカーの命を救ったことで正式にグレイヴ・ディガーズの一員として認められ、徐々に暴走族の生活に馴染んでいきました。
マッドストーンのネタバレあらすじ:転
グレイヴ・ディガーズの面々は社会の不条理を憎み、アウトローながらも自由に本音で生きていました。ストーンはそんな彼らと一緒に遊び、ドラッグをキメ、バイクでツーリングに興じるうちにすっかり彼らの生き方に親近感を覚え、共感するようになっていきました。しかしそんなある日、グレイヴ・ディガーズはライバルの暴走族グルーブ“ブラック・ホークス”と些細なことから衝突を起こし、やがて全面抗争へと発展していきました。狙撃犯は二つの暴走族の抗争に目をつけ、ブラック・ホークスの名を騙ってグレイヴ・ディガーズを誘き寄せ、一気に叩き潰そうと画策しました。グレイヴ・ディガーズの面々はストーンの忠告を押し切って決闘の場所へと向かっていきました。
マッドストーンの結末
決闘の場所に待ち構えていたのは狙撃犯とその仲間たちでした。狙撃犯は環境破壊を容認する悪徳資本家が環境保護運動を潰すために雇ったプロの殺し屋であり、ストーンが現場に駆け付けた時には既に死人まで出ていました。大乱闘の末にストーンは狙撃犯を捕え、メンバーは仲間の復讐とばかりにこの場でなぶり殺しにしようとしましたが、ストーンは刑事としての正体を現すと法に則って狙撃犯を警察に明け渡しました。その数日後、任務を終えたストーンはアマンダと再会を果たし、グレイヴ・ディガーズと過ごした日々を思い出し懐かしんでいました。そんな時、ストーンの自宅へグレイヴ・ディガーズがお礼参りに現れ、お前はサツの犬だったのかとばかりにストーンに殴る蹴るの暴行を加えて去っていきました。しかし、ストーンは警察に通報しようと電話の受話器を取ったアマンダを制し、「サツはダメだ…」と呟きました。
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