おもいでの夏の紹介:1970年アメリカ映画。避暑地での少年の初体験を甘美に描いた青春映画。地味な内容ながらアメリカ国内で評判を呼び、ゴールデングローブ賞で作品賞と監督賞を受賞。アカデミー賞でもミシェル・ルグランが作曲賞を獲得した。
監督:ロバート・マリガン 出演:ジェニファー・オニール(ドロシー)、ゲーリー・グライムス(ハーミー)、ジェリー・ハウザー(オシー)、オリヴァー・コナント(ベンジー)
映画「おもいでの夏」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おもいでの夏」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「おもいでの夏」解説
この解説記事には映画「おもいでの夏」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おもいでの夏のネタバレあらすじ:起
画面に映し出される古びた写真。それらを見ながらひとりの中年男性が思い出深い1942年の夏の体験を語り始めます……。ナンタケット島へ家族と一緒に避暑に来た15歳のハーミーは、友だちのオシー、ベンジーの2人とともにビーチで遊んで過ごしていました。ある日、彼らは1人の兵士が若い花嫁と一緒に海辺の家に入ってゆくのを目撃します。その花嫁の美しさに打たれたハーミーは、しばらく彼女のことが頭から離れません。
おもいでの夏のネタバレあらすじ:承
その後も彼らはビーチをブラブラしては、そこにいる女の子たちを眺めますが、ハーミーにとってはその若い花嫁に優る存在はいないのです。やがて、彼女の夫が戦争へゆくため、ボートで島を離れました。ちょうどその日、ハーミーは買い物で荷物を抱えた花嫁に遭遇。荷物を家に運ぶのに手を貸し、うまく彼女と知り合いになります。一方、医学書で性の知識を得たオシー、ベンジーはハーミーを誘い、3人で映画館へ。そこで3人の女子高校生をナンパします。
おもいでの夏のネタバレあらすじ:転
翌日また花嫁の家で手伝いをした後、友達とともにハーミーはその女の子たちと初めてのセックスを試みます。しかし、そのうち何とか初体験に成功したのはオシーだけ。ハーミーは、昼間花嫁から受けた額へのキスのことで頭がいっぱいでうまくゆきません。翌日、野外で手紙を書いている花嫁に会ったハーミーは、夜、彼女の家を訪ねる約束をします。そして初めて彼女の名前がドロシーであることを知るのです。張り切ってスーツを着た彼はその夜ドロシーの家へ。しかしノックをしても返事がありません。変事でもあったのかと中へ入ると、室内はウィスキーの瓶、煙草の吸殻で散らかっていました。そしてテーブルの上に電報が1通。それは、ドロシーの夫の戦死を知らせるものでした。
おもいでの夏の結末
ハーミーの前に瞼を腫らせたドロシーが現れます。彼女に促されるまま、一緒にダンスを踊るハーミー。やがて彼はベッドに誘われ、ドロシーと一夜を共にするのです。翌朝、まだ眠っているドロシーを置いて、ハーミーは自宅へ。そして夕方になり、再びドロシーの家を訪ねると、ドアのところに彼あての手紙が挟み込まれていました。「昨夜のことがどういう思い出になるか、あなた次第です。無益な悲劇に会うことのないように願っています」…。彼女は島を去ったのです。その後、ハーミーは無人になった家をじっと見つめたあと、遠くにいる友だちと合流します。結局その一夜のあと、ドロシーと会うことはありませんでした。
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