奥様は芳紀十七才の紹介:1954年アメリカ映画。アカデミー賞受賞の中年脚本家に届けられたクリスマスプレゼントは未成年の非行少女。『眼下の敵』等の監督としても知られるディック・パウエルの俳優としての最後の出演映画で共演は『雨に唄えば』のデビー・レイノルズ。アニメーター出身のフランク・タシュリン監督のギャグがさえわたるコメディ。
監督:フランク・タシュリン 出演者:ディック・パウエル(マーク・クリストファー)、デビー・レイノルズ(スーザン・ランディス)、アン・フランシス(イザベラ)、グレンダ・ファレル(モード)、アルヴィ・ムーア(ヴァージル)
映画「奥様は芳紀十七才」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「奥様は芳紀十七才」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「奥様は芳紀十七才」解説
この解説記事には映画「奥様は芳紀十七才」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
奥様は芳紀十七才のネタバレあらすじ:とんだクリスマスプレゼント
アカデミー賞受賞の脚本家マークは、コメディ映画ばかり彼に委ねる撮影所にあるオフィスを去って、今は自宅マンションでベテランのタイピストである秘書のモードと共にシリアスなドラマの脚本を執筆中だがモードは最新作の出来栄えを悲観している。メイドのジョーゼットを雇い、海軍時代はマークの上官だったイェール大出身の青年ヴァージルが彼の家に入り浸って使い走りをしている。マークは美しく大金持ちの婚約者イザベラをもはや疎ましく思っている。今晩はクリスマスイヴ。モードが早めに帰宅した後、二人の警官ハンロンとメイゼルがマークに「プレゼント」をもってやってくる。それはビール瓶で船員を殴って逮捕された17歳の非行少女スーザンだった。以前ハンロンが撮影所で映画のアドバイザーをした時に少年非行についての映画の脚本を書きたいと言っていたマークが研究できるようにと。マークは無礼で生意気で騒々しいこのプレゼントを断るが押し付けられる。実は警官は、母親が男とどこかに消えてしまって身元引受人のいないスーザンが牢屋でクリスマスを過ごすのはかわいそうだと思ったのだ。ただし、未成年のスーザンに手を出さないようにとメイゼルにマークはくぎを刺される。
奥様は芳紀十七才のネタバレあらすじ:二人きりのクリスマスイヴ
モードにスーザンを任せてればいいと考えてマークはモードに電話をするが彼女は電話に出ない。ヴァージルは逃げ帰ったのでマークはしばしスーザンと二人きりで過ごす。マークに「あんたは作家に見えない」とうスーザンもマークの著書を見たり、ちょうどテレビでマークが昔追加の会話を書いた映画が放送されるのを見たりして少しは敬意をいだくようになる。しかたなくスーザンを部屋に寝かせてイザベラとのクリスマスパーティーに遅れて出かけようとするマークだったが、彼が部屋を出たところにイザベラから電話がかかってきてそれをスーザンが取ってしまった。怒ったイザベラはヴァージルを連れて飲みに出かけるという。パーティーがなくなってしまったのでやむなく部屋に戻ったマーク。スーザンとトランプをして過ごしだんだん仲良くなる。
奥様は芳紀十七才のネタバレあらすじ:偽装(?)結婚
翌朝マークはスーザンがつけた大音量のラジオで目を覚ます。朝食はスーザンの作ったスクランブルエッグ。大好きな母親のことを話すスーザン。母親は34才。マークの方が一つ年上だった。マークは彼女がいい娘であることがわかる。イザベラにもっていくはずだったクリスマスプレゼントのミンクのコートはスーザンのものになる。「キスしていい?」ときいてマークにキスするスーザン。そこへヴァージルと弁護士のヴハーヴェイが現れる。クリスマスの後スーザンが収監されないようにマークがスーザンの身元を引き受ける方法をハーヴェィに相談するマーク。彼らが強く反対する偽装結婚しか手はなさそう。それを聞きつけて「愛のない結婚はしない」と言って部屋を飛び出すスーザンがいじらしく、マークはラスベガスでスーザンと名目上結婚する。ラスベガスで一晩中踊り疲れて帰宅した二人。スーザンをベッドに寝かしたマークが知ったのは二人の結婚が新聞で報じられていることだった(ヴァージルがゴシップ・ライターのルエラ・パーソンズに電話して情報を流したのだった)。事情を知らないジョーゼットや二人の刑事が祝福するが、マークはヴァージルにスーザンの世話を委ねて結婚が解消されるまで雲隠れすることにする。スーザンには居場所を教えない。 マークは自分を愛していると信じたいスーザンだがヴァージルや部屋に押し入ったイザベラに侮辱され続ける。でも、やっとやってきたモードに励まされてマークのマンションに「クリストファー夫人」として居座るのだった。ヴァージルも彼女の努力にはおそれいるようになる。
奥様は芳紀十七才の結末:妊娠疑惑
マークは山荘でモードと執筆を続けていた。イザベラが山荘を訪れる。マークとの別れを受け入れ、スーザンをからかったことを謝罪するのだった。ハーヴェィはスーザンをオフィスに呼ぶ。結婚解消の書類にサインさせるためだがスーザンは拒否する。オフィスを出た後スーザンがイチゴ一皿とピクルス一皿を注文して食べているのを目撃したハーヴェィはマークにあわてて電話。結婚の解消はできない。彼はイチゴとピクルスを妊娠の兆候と勘違いしたのだ。マークはヴァージルが妊娠させたと勘違いして山荘から急ぎ帰宅。彼を殴り飛ばす。マークは既に自分がスーザンを愛していることに気付く。マークはスーザンとの会話からスーザンがイチゴとピクルスが昔から大好物であるだけであることを知って安心。そこへモードから電話。故郷の元彼氏とよりを戻して新生活を始めるので辞職するという。そして海軍復帰を決めたヴァージルもマークに別れを告げ、スーザンとマークが仲良く口論するのを聞きながら去っていく。
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