容疑者の紹介:1987年アメリカ映画。ワシントンで発生した殺人事件の真相を巡り、容疑者とされた障害を持つホームレスを救おうとする女性弁護士と、彼女を献身的に支える陪審員の愛と闘いの日々を描いた法廷サスペンスです。
監督:ピーター・イエーツ 出演者:シェール(キャスリン・ライリー)、デニス・クエイド(エディ・サンガー)、リーアム・ニーソン(カール・ウェイン・アンダーソン)、ジョン・マホーニー(マメシュー・ヘルムズ判事)、ジョー・マンテーニャ(チャーリー・ステラ検事)ほか
映画「容疑者 (1987年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「容疑者 (1987年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「容疑者 (1987年)」解説
この解説記事には映画「容疑者 (1987年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
容疑者のネタバレあらすじ:起
クリスマスを目前に控えたアメリカ・ワシントンDC。司法局の女性職員エリザベス・クインの殺害された死体が発見され、時を同じくしてエリザベスに謎の封筒を預けた最高裁判事ローウェル判事(トーマス・バーバー)が謎の自殺を遂げるという事件が発生しました。間もなく、エリザベスの所持品を持っていたとして、ホームレスのカール・アンダーソン(ライアム・ニーソン)が容疑者として逮捕されました。カールの弁護には官選弁護人キャスリン・ライリー(シェール)が担当することになりましたが、刑務所で面会した際にキャスリンはカールが耳も聞こえず失語症で、頑なに心を閉ざしていることを知ります。カールは黒板に「マイケルがいた」「救世主イエス」「カミソリを」などと謎めいたメッセージを書き込みました。
容疑者のネタバレあらすじ:承
ヘルムズ判事(ジョン・マホーニー)の下で第1回の審理が始まりました。12人の陪審員の中には有能な若きロビイスト、エディ・サンガー(デニス・クエイド)がいました。キャスリンはチャーリー・ステラ検事補(ジョー・マンティーニャ)と白熱した論義を繰り広げました。キャスリンは私立探偵エヴェレット・ベネット(リチャード・ガント)を雇って独自に調査を始め、ベネットはホームレスがたむろする場所でカールが話していたマイケルらしき人物を発見するも逃げられてしまいます。一方、事件に不自然な点を感じていたエディはキャスリンに接触、協力を申し出ますが、弁護人と陪審員の法廷外での接触は裁判の公正の観念上禁じられているため、キャサリンはエディの申し出を断ります。
容疑者のネタバレあらすじ:転
単独で独自調査を開始したエディは、事件現場近くで大統領の紋章入り金バッジを見つけ、それが司法省副長官ポール・グレイ(フィリップ・ボスコ)のものであることを突き止めます。エディはキャスリンに金バッジを渡しますが、キャスリンはマイケルらしき人物に襲われ、エディに助けられます。その後、マイケルらしき人物は他殺体となって発見されました。キャスリンとエディはヘルムズ判事の目をかいくぐりながら、20年前の裁判記録からグレイが当時検事だったことを知ります。いつしかキャスリンとエディは惹かれ合っていました。しかし、二人が一緒に活動していることはヘルムズ判事の知るところとなってしまい、二人は隔離されてしまいます。
容疑者の結末
公判はなお続き、無実を訴えるカールに対して、ステラ検事はカールとエリザベスが事件当日に同じ場所にいたと主張します。その一方、キャスリンはエリザベルの車の中から、彼女が生前に吹き込んだ衝撃的な告白のテープを発見します。それは、20年前のある事件の裁判で、容疑者だった要人を故意に無罪にしたため当時の裁判関係者が見返りとして出世していたというものでした。キャスリンは何者かに襲われますがエディに助けられ、翌日の法廷の席に証人としてポール・グレイを呼び、20年前の事件の担当者はヘルムズ判事であり、自殺したローウェル判事と共謀していたことを知ってしまったエリザベスを口封じのため殺害したのもヘルムズ判事であることを暴きました。かくしてカールの無実は証明され、キャスリンとエディは結ばれました。
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