有頂天時代(別題:スイング・タイム)の紹介:1936年アメリカ映画。アステア、ロジャース共演のミュージカル映画6作目。監督は直前の2作品のマーク・サンドリッチに代わってまだ新進監督だったスティーヴンスが担当。音楽はジェローム・カーン。ドロシー・フィールズ作詞の“The Way You Look Tonight”はアカデミー賞歌曲賞を受賞した。偉大なタップ・ダンサー、“ボージャングル”ビル・ロビンソンにオマージュを捧げたものの、今日では許しがたいとされる顔を黒塗りにしたアステアのダンスも含めて、全てのダンスシーンが圧巻。
監督:ジョージ・スティーヴンス 出演:フレッド・アステア(ラッキー・ガーネット)、ジンジャー・ロジャース(ペニー・キャロル)、エリック・ブロア(ゴードン)、ヴィクター・ムーア(ポップ・カルデッティ)、ヘレン・ブロデリック(メイベル・アンダーソン)、ジョージ・メタクサ(リカルド・ロメロ)、ほか
映画「有頂天時代」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「有頂天時代」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
有頂天時代の予告編 動画
映画「有頂天時代」解説
この解説記事には映画「有頂天時代」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
有頂天時代(スイングタイム)のネタバレあらすじ:ニューヨークへ行け
ダンサーのラッキー・ガーネットは、劇場で自分の出番が終わると今日は直ちに礼服に着替える。これからマーガレットとの結婚式に行き、今日でショービジネスから足を洗うことにしていた。
だが、手品師のポップやバックダンサーたちは、ズボンに無用な直しをしろと勧めたり、ラッキーの好きな博打を始めたり、あの手この手で彼を引き留める。
ラッキーがマーガレットの家に着いた時、式は既にキャンセル済み。マーガレットの父はかんかんだったが、ラッキーがビジネスに意欲のあるところを見せたので、ニューヨークに行って25000ドルを貯めたら娘との結婚を認めると言う。
駅でもラッキーは仲間による妨害に遭うが、かろうじてニューヨーク行きの貨物列車にもぐりこむ。ただ、ポップも彼についてきた。
有頂天時代(スイングタイム)のネタバレあらすじ:ダンス教室
ニューヨークで一文無しの二人は自販機でタバコを買うための小銭を通りすがりの若い娘にもらうが、自販機をたたくとタバコと釣り銭がたくさん出てくる。ラッキーはお金を返すと言って娘を追いかけるが迷惑がられる。
娘が入った場所はダンス教室。その娘ペニーはダンス教師だった。ラッキーは素人のふりをして教室に体験入学。ペニーを先生にしてもらう。ペニーはまたあの男かとあきれるが、歩き方から教え始める。
しかし、わざと不器用に足を動かすラッキーに辛抱できず、見込みがないからダンスに金を使うのはやめなさいと言ってしまったところを、生徒本位のゴードン校長が見ていた。生徒に無礼なことを言ったペニー、そして手品でサンドイッチをまきあげたポップに文句を言っていた受付のメイベルにもクビを申し渡す。
そこでラッキーは、ペニーはこんなにすばらしい先生ですと、見事なダンスを披露する。息がぴったりのラッキーとペニーのダンスを見て、校長は二人のためにナイトクラブのオーディションをセットする。
有頂天時代(スイングタイム)のネタバレあらすじ:スイング・タイムのワルツ
ところが、ラッキーはオーディションに必要なタキシードがない。ポップと二人で、タキシードを着た酔っ払いからギャンブルで服を巻き上げようと思ったが失敗。その晩のオーディションはキャンセルになってしまう。
ペニーは怒るが、一週間後、メイベルの取り成しでラッキーと仲直りする。オーディションに再び臨むはずが、ナイトクラブのオーケストラのリーダー、リカルド・ロメロはペニーとの結婚を望んでいて、ラッキーのために演奏することを断る。しかも、ナイトクラブのオーナー、シンプソンはギャンブラーのダイス・レイモンドに前夜賭けで負け、ロメロとの契約を取られていた。
ラッキーはレイモンドのナイトクラブに行き、レイモンドにトランプで賭けを挑み、ポップのいかさまが功を奏してロメロの契約を勝ち取る。ロメロはそれでも自分が演奏したくなければ演奏しなくていい時間だからと、ラッキーのための演奏を拒否する。
ラッキーはとうとうマイクを奪って、これからロメロのオーケストラがラッキーとペニーのためにワルツを演奏しますと告知して、ロメロが演奏せざるをえなくなるように追い込む。ラッキーとペニーは見事にワルツを踊るのだった。
有頂天時代(スイングタイム)のネタバレあらすじ:傷心の二人
今やペニーはラッキーに夢中だが、ラッキーはマーガレットという婚約者がいるのでペニーと親密になりすぎないように気をつける。でもその一方でマーガレットの父と約束した25000ドルがたまらないように気をつけるラッキーでもあった。
ラッキーはシンプソンとナイトクラブの共同経営者になり、ロメロのオーケストラ、ラッキーとペニーのダンスを売り物にして、ナイトクラブが改装済んで再オープンする。出番を控えてラッキーとペニーはわだかまりをのりこえて楽屋でキスをする。ところが、ラッキーが出し物を終えた後、観客の中にマーガレットがいることに気づく。
ラッキーの楽屋にポップのいかさまを知ったレイモンドが現れ、もう一度賭けを強要する。ラッキーは敗れてロメロとの契約を失い、後の出し物はなくなってしまった。さらに婚約者としてマーガレットを紹介されたペニーは、ラッキーの本当の気持ちを知りながらも、ラッキーの前から去る。
有頂天時代(スイングタイム)の結末:みんな笑顔
ホテルにマーガレットを訪れたラッキーは、マーガレットが別の男と結婚することになったことを知る。ラッキーも自分がペニーを愛していることを言い、二人はわだかまりがなくなり大笑い。ところがそこにやってきたポップが、午後にペニーとロメロが結婚することを教える。
ラッキーとポップはロメロの家に行き、彼をだましてズボンを預かる。ぶかぶかのズボンを借りて結婚式の会場に現れたロメロだったが、ペニーが結婚するのがラッキーであることを納得し、オーケストラを指揮して二人を祝福するのだった。
以上、映画「有頂天時代」のあらすじと結末でした。
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