揺れる評決の紹介:1999年アメリカ映画。弁護士だったジョセフは裁判官として着任したその日、中絶を違法と定めているアラバマ州で中絶し、殺人罪を言い渡された女性が上告します。自ら養女を迎えており子供の重さを知っているジョセフは沈黙を守ります。そして判決の日ジョセフが下した決断とは。アンディ・ガルシアが共同製作総指揮・主演したテレビ映画。
監督:デイヴィッド・アンスポー 出演:アンディ・ガルシア(ジョセフ・マイケル・カークランド)、ハリー・ベラフォンテ(ウィル・ダン)、ロバート・プロスキー(チーフ・ジャスティス)、レイ・ウォルストン(クロア・コーリー)、ほか
映画「揺れる評決」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「揺れる評決」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「揺れる評決」解説
この解説記事には映画「揺れる評決」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
揺れる評決のネタバレあらすじ:起
ジョセフが裁判官として出廷する裁判“中絶を第一級殺人罪とするか否か”はメディアでも取り上げられ騒ぎになっており街角ではデモも行われています。入院したグリーン判事の代役で着任した初日、裁判が始まるとジョセフは妻に渡されたメモを見ます。“笑って最高裁に居るのよ”
裁判官は9人で会議を行い、まずは仮に評決を取ります。意見を交わすが今のところ有罪5票、無罪4票と分かれており、重要な残り1票となりジョセフは意見を求められますが仮でも結論を出す事が出来ませんでした。
揺れる評決のネタバレあらすじ:承
最終判決の月曜日を前に何処からか会議の内容が漏れ、ニュースではジョセフの残り1票で判決が出ると騒がれていました。土曜日、首席は判事サラの部屋を訪れ9人の中で意見をまとめる為自ら中絶の経験のあり無罪に票を入れたサラに5票が有罪になった今、有罪は間違いなく有罪にはなるが罰を軽減するので有罪に入れて欲しいと取引を持ちかけます。ジョセフはグリーン判事の見舞いに行き、助言を求めたジョセフにグリーン判事は「双方の主張を考えたまえ」「見落としてたものが見えてくる」とグリーン判事から助言を受けます。
揺れる評決のネタバレあらすじ:転
首席はグリーン判事を尋ねます。グリーン判事は首席に「たった一つの概念」「人は自由であるべきだということだ」「すべての判決を出す際のより所になる。」と言います。
ジョセフの娘は養女でありジョセフが帰宅すると実の母が娘を訪ねてきていました。
彼女は「合法なら産んでなかった」「お金があったら堕ろしてた」と言い「法を変えないで」「合法にしないで」と泣きながら訴えます。
揺れる評決の結末
そして最終判決の日が来てジョセフは判決文を読み上げます。“「命の保護と選択の自由」この二つが相容れない両方が正しいということは両方が間違いとも言える。2つの権利が対立するなら双方が歩み寄らなければならない。
州が合法と認めるラインを20週目までに変更し、その根拠を話します。
妊娠の期間9ヶ月を前半と後半に分け、後半になると胎児は母体から離れ独自に成育し得る。
選択は自由だが容易であってはならない。最後に150万人の子供が施設などで育てられている。養子縁組は年に3万件だけ愛されず望まれぬ子が増えるばかり中絶を禁じた結果だ”と付け加えます。
そして被告人は無罪になりました。
「このような思い切った判決は5票では足りない」とジョセフが言うとその場で2票増え傍聴席から笑いが起こり緊迫した法廷の場が和らぎました。
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