シンクロニックの紹介:2019年アメリカ映画。救急隊員のスティーブとデニスは、合法ドラッグ・シンクロニックによる、凄惨な若者たちの現場を幾度も目の当たりにします。そんな時、デニスの娘のブリアンナがシンクロニックの袋を残し消えてしまいます。ある条件でシンクロニックによってタイムスリップできることを知ったスティーブのとった行動は?という内容のSFスリラー作品です。
監督:アーロン・ムーアヘッド 出演者:アンソニー・マッキー(スティーブ)、ジェイミー・ドーナン(デニス)、ケイティ・アセルトン(タラ)、アリー・ヨアニデス(ブリアンナ)ほか
映画「シンクロニック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シンクロニック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シンクロニック」解説
この解説記事には映画「シンクロニック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シンクロニックのネタバレあらすじ:起
ある部屋で、カップルが白い錠剤を飲んでいます。少しすると、彼女はジャングルの中にいて、彼氏は砂漠へ落ちて行きます。スティーブとデニスは学生時代から仲が良く、今では二人コンビで救急隊員をやっています。
二人に出動要請が出ます。向かった家では、女性がラリって、中にいる若いカップルを指さしています。二人は「ヤクの過剰摂取だろう」と言いながら、女性を立ち上がらせます。倒れている男性は刃物で刺された跡があります。凶器を調べていると、古代の刀が血まみれで壁に突き刺さっています。
デニスは妻のタラと娘のブリアンナを連れ、スティーブと河川敷にいます。スティーブはデニス一家とも家族のように付き合い、うつ病気味のブリアンナに話しかけデニスとタラは安堵感をおぼえます。
次の出動要請がかかり現場に急行すると、丸焦げの死体があります。二人は「死んでいるなら用はない」と警官に言いますが、警官は「自然発火らしい」と言います。死体のそばには”シンクロニックと書かれた合法ドラッグの袋が落ちています。
再び出動要請がかかり、二人はホテルの一室へと向かいます。若い男が倒れていて、一緒にいる彼女が「彼氏が蛇に噛まれた」と言います。二人は「マムシかなんかか?」と言うと、現場にいた警官が「いまどきホテルの部屋に蛇なんていない。しかもこの噛みあとはガラガラヘビだ」と言ったのです。二人は冗談だと思い、男を担架で運んでいると、合法ドラッグを販売する店・ビッグシェフの袋を見つけました。
シンクロニックのネタバレあらすじ:承
スティーブは日々おかしな幻覚が見え出し、病院で脳の検査をしてもらいます。医師は「成人すると松果体が石灰化するものだが、あなたの松果体は若いままで、その近くに腫瘍がある。手術は出来ないので治療しましょう。余命は60日かもしれないし、60年かもしれない。とにかくやってみましょう」と話します。衝撃を受けたスティーブは悩みます。
一方、デニスは娘のブリアンナのうつ病と、夜遊びや外泊することに頭を痛めています。妻のタラと話をするものの、ブリアンナに何を言っても来てくれません。そんな二人は、久しぶりにバーで酒を飲みます。お互いの悩みは一切話しませんでした。
夜、二人に大学の学生寮へ急行せよとの要請が入ります。アジア系の女学生がラリっていて「男の子と女の子を助けて」と言います。男は倒れており、運び出しますが女の子がいません。「女の子の名前は?」とデニスが聞くと、「ブリアンナであの椅子に座っていた」と言います。そこには無人の椅子があります。スティーブが見に行くと、椅子の横にシンクロニックの袋があります。
デニスとタラは警察以外にもあらゆる手を使ってブリアンナを探しますが、手掛かりはありません。やがてタラが荒れだし、娘の死の覚悟を決めるデニスとの関係が悪化し始めます。
シンクロニックのネタバレあらすじ:転
スティーブは、合法ドラッグの店・ビッグシェフに行きます。店内でシンクロニックを見つけると、全部買い占めます。「それはもうそれだけしかない」と店の女性が言うと、スティーブは「こいつのおかげで死者が出てるんだ」と怒鳴りながら店を出ます。
そこへ男が追いかけてきて「その薬を3倍の価格で売ってくれ」と言いますが、スティーブは、適当にあしらい自宅に戻ります。自宅で寝ていると物音がし、スティーブがクローゼットを開けると、昼間の男がいます。
男はカルマンと名乗り「砂漠にある赤い花のエキスを使ってシンクロニックを作った。松果体が石灰化していない若者が使うと、7分間だけ過去にタイムスリップするんだ。大人は無理だ。少ししか販売してなかったが全部回収している。残りは君の分だけだ」と言います。スティーブは「全部処分したからここにはない」と言って、カルマンを帰します。しかしシンクロニックはそのまま残っていました。
その後二人に出動要請があり、骨折した男を運搬中、悩みの多い二人は、ちょっとしたことからお互いをけなし合い喧嘩をしてしまいます。
こんなこともあり、自宅に戻ったスティーブはシンクロニックを1錠飲んでしまいます。少しするとスティーブは湿地帯にいます。ワニが近づき、刀を持った男が襲ってきた時、現在に戻って来ます。時計を見ると丁度7分経っていました。救急現場で見つけた、古代のものの意味がわかります。
シンクロニックの結末
スティーブはタイムスリップの様子をビデオに収めはじめます。部屋の位置によって飛んで行く時代が変わることに気づきます。カルマンの自殺のニュースが流れます。シンクロニックはあと5錠で終わりです。愛犬を連れタイムスリップをすることもできましたが、その時代の住人に襲われ、愛犬を現代に戻すことが出来ませんでした。
そこでデニスの為にブリアンナを探すことにしたスティーブは、大学の寮の椅子からタイムスリップします。しかし、原住民に襲われ逃げ帰ります。スティーブはデニスに脳腫瘍の事と、シンクロニックの事を話し動画を見せます。「何故言ってくれないんだ!」と怒るデニスも、ブリアンナが居なくなったことで、テラとの関係が崩れそうな現実を話します。すべてを話した二人は、以前のような関係に戻ります。
スティーブは河川敷からブリアンナを探す計画をデニスに話すと、デニスは「オレが行く」と言います。スティーブは「松果体が固まっていないオレしか行けない」と言って、二人は河川敷へ行きます。そしてブリアンナのいた、岩を見ます。岩にはブリアントからのメッセージが刻まれています。
ここからタイムスリップしたら会えると信じたステーブがシンクロニックを飲みます。時は南北戦争です。死体の山をかき分けていると泣いているブリアンナを見つけます。スティーブは岩のところまで連れていき、最後のシンクロニックをブリアンナに飲ませます。
その時、銃を持った男が黒人のスティーブを見て「お前奴隷だろう、こっちへ来い」と叫びます。岩から離れたスティーブは男を地雷に誘い込みます。その時、ブリアンナが現代に戻り、デニスと抱き合います。スティーブは男を地雷で吹き飛ばしたものの、過去からは戻れず、現代にはスティーブの残像と岩に刻まれたメッセージだけが残っていました。
以上、映画「シンクロニック」のあらすじと結末でした。
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