シンジェノアの紹介:1990年アメリカ映画。「バイオ・スケアード/悪魔の遺伝子(1980年)」に登場した人気クリーチャー「シンジェノア」をフィーチャーするSFホラー。ストーリーに繋がりは無いため、完全な続編ではない。深夜に帰宅したスーザンは、瀕死の叔父イーサンを発見した。彼を襲ったのは人造兵士「シンジェノア」。ノートン・サイバーダイン社でイーサンが開発していたプロトタイプが脱走したらしい。スーザンは真実を暴くため、記者のニックと共にノートン・サイバーダイン社へ乗り込んでいく。
監督:ジョージ・エランジアン・Jr 出演者:スター・アンドレフ(スーザン・バレンタイン)、ミッチェル・ローランス(ニック・キャレイ)、デヴィッド・ゲイル(カーター・ブラウン)、チャールズ・ルシア(スタン・アームブロウスター)、リバ・スピアー(ポーラ・ゴースキー)ほか
映画「シンジェノア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シンジェノア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シンジェノアの予告編 動画
映画「シンジェノア」解説
この解説記事には映画「シンジェノア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シンジェノアのネタバレあらすじ:凶悪な人造兵士
舞台は現代アメリカ。巨大企業ノートン・サイバーダイン社の役員ポーラ・ゴースキーとスタン・アームブロウスターは、会社を乗っ取ろうと目論んでいました。社長のカーター・ブラウンを追い詰めるため、2人は社で開発中の「シンジェノア」を利用することにします。
シンジェノアは今後中東で起こると予測される戦争に備えて開発された人造兵士で、砂漠のような過酷な環境をものともしません。一種の無性生殖で24時間ごとに増えていき、犠牲者の脊髄液を飲むことで生き延びます。しかし開発者のイーサン・バレンタインが辞職したため、完成には至っていませんでした。
夜。スタンは3人の同行者を連れ、シンジェノアを開発している地下へ向かいます。するとシンジェノアが同行者達を襲い始めました。スタンは慌てて逃げ出し、シンジェノアはエレベーターに乗って社外へ脱走します。シンジェノアが向かったのはイーサンの自宅でした。離れの仕事場でシンジェノアに襲われたイーサンは、帰宅した姪のスーザンに「卵に水を吹きかけろ」「奴は水に弱い」と伝え絶命します。
スーザンもシンジェノアに襲われますが、何とか撃退して警察署に駆け込みました。しかし既にカーターが圧力をかけていたため、警察は動いてくれません。
シンジェノアのネタバレあらすじ:増える犠牲者
記者のニック・キャレイは、カーターの記事を書くためノートン・サイバーダイン社にやって来ました。カーターの姪で受付のボニーと話した彼はイーサンの存在を知り、家を訪ねます。そこでスーザンと出会い、イーサンの死を知りました。スーザンはシンジェノアについて記されたイーサンのノートを貸す代わりに、彼の死の真相を記事にするようニックに頼みます。
一方、ポーラはシンジェノアを逃がしたスタンに呆れ返っていました。次の手として、シンジェノアの資料を盗みニックに流すよう指示します。スタンは地下へ行って資料を取って来るようボニーに頼みました。ボニーがメモに従って取り出したファイルには、不気味なシンジェノアの写真が挟んであります。
ふと、生化学研究室がどうしても気になったボニーは恐る恐るドアを開けました。そこからぞろぞろと現れたシンジェノア達に襲われ、ボニーは命を落とします。
社長室では、カーターが孤独に怯えて震えていました。彼は常に誰かに支えていて欲しいと願っています。話を聞いていたポーラは、自分だけは味方だとカーターを騙しました。そこにボニーの遺体を発見したスタンが駆け込んで来ます。ポーラはボニー殺害の罪をカーターに着せることにして、偽の情報をニックに流すようスタンに指示しました。
シンジェノアのネタバレあらすじ:カーターの狂気
翌日。ノートン・サイバーダイン社から呼び出されたニックは、スーザンをカメラマンにして取材に向かいます。ニックはスタンと行動し、スーザンはトイレに行く振りをして社内を調べ回っていました。スタンはシンジェノアの計画について話し、それが結果的にイーサンの死へ繋がったのだと説明。そして全てはカーターの仕業だと吹き込みました。
一方のスーザンは、開発品のショールームへ到着します。そこにはシンジェノアの人形も展示されていました。更に史上最大の破壊力を持つ光線銃まで展示されています。
その後、合流したスーザンとニックは、カーターがシンジェノアを消滅させるため送り込んだ特別機動隊に紛れ込みました。地下には複数体のシンジェノアがいます。善戦を見せた特別機動隊でもシンジェノアには歯が立たず、写真を撮影したスーザン達は大慌てで社外へ逃げ出しました。
薬物を摂取したカーターはいよいよおかしくなり、光線銃でスタンを殺害。社員達にも次々襲いかかります。
シンジェノアのネタバレあらすじ:決戦へ
家に戻ったスーザンは、重要なことを思い出しました。イーサンの最期の言葉です。ニックと一緒に慌てて仕事場へ行ってみると、残されていた卵からシンジェノアが孵化していました。シンジェノアに襲われた2人は全てを終わらせるため、ノートン・サイバーダイン社へ乗り込みます。
社内はカーターによって惨憺たる有様になっていました。スーザン達に気付いたカーターは大喜びし、地下のシンジェノアを解き放ちます。スーザンは生き残っていたポーラと共に、ショールームから光線銃を持ち出しエレベーターまで移動させました。その際、イーサンの死のきっかけを作ったのがポーラだと気付きます。しかしポーラは反省する様子もなく、自分のような強者しか必要無いと言い放ちました。
シンジェノアの結末:シンジェノアの弱点
ニックはおとりとなってシンジェノアを集め、エレベーターに閉じ込めます。ドアが開くと、待ち構えていたポーラによってシンジェノアは次々光線銃の前に倒れました。ニックをも殺害しようとしたポーラはスーザンに突き飛ばされ、生き残ったシンジェノアに襲われます。そのまま光線を浴び、シンジェノアもろとも溶けてしまいました。
スーザンとニックは、カーターを捕まえるためショールームへ向かいます。2人が立ち去った後、シンジェノアはポーラの肉片を巻き込みながら再生を始めました。ショールームで待っていたカーターは完全に正気を失い、万能感と孤独感の間を行ったり来たりしています。そこにポーラと融合したシンジェノアが現れました。ポーラを求めて近付いたカーターは頭を潰されて死亡します。
シンジェノアが水に弱いことを咄嗟に思い出したスーザンは、スプリンクラーを起動させました。今度こそシンジェノアを倒したスーザンとニックは笑って抱き合います。
2人が去ったショールームで、人形だと思われていたシンジェノアが目を開きました。新たな恐怖の幕開けを予感させ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「シンジェノア」のあらすじと結末でした。
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