T-34 レジェンド・オブ・ウォーの紹介:2018年ロシア映画。第二次世界大戦中、ナチスドイツ軍の捕虜になったソ連の戦車兵が、たった4人の仲間と1台の戦車で脱走を試みる姿を描いた戦争アクション映画です。ロシア本国では驚異的な大ヒットを記録、ロシアの二大映画賞のひとつゴールデン・イーグル賞で監督賞・脚本賞・視覚効果賞の3冠を達成、日本でも興行収入が6500万円を超えてこれまでのロシア作品の興収記録を更新しました。
監督:アレクセイ・シドロフ 出演者:アレクサンドル・ペトロフ(ニコライ・イヴシュキン)、ヴィンツェンツ・キーファー(クラウス・イェーガー)、イリーナ・ストラシェンバウム(アーニャ・ヤルツェヴァ)、ヴィクトル・ドブロヌラボフ(ステパン・サヴェリエヴィチ・ヴァシリョノク)、アントン・ボグダノフ(ディミヤン・ヴォルチョク)、ユーリイ・ボリソフ(セラフィム・イオノフ)、ウヴォルフガング・チェルニー(ヴォルフ・ハイン)、ジョシュア・グロース(ティーリケ)、ディルク・シンプソン(グリム)、ロビンソン・レイチェル(ハインリヒ・ヒムラー)ほか
映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
T-34 レジェンド・オブ・ウォーの予告編 動画
映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」解説
この解説記事には映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
T-34 レジェンドオブウォーのネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦下の1941年。雪原でナチスドイツ軍と交戦していたソ連軍の新米士官ニコライ・イヴシュキン少尉(アレクサンドル・ペトロフ)は、炊事車両を使って敵戦車の砲撃をかわし、何とか脱出してネフェドヴォ村の前線に到着しました。
しかしそこは戦車不足から、今にも防衛戦が突破されそうな状況に陥っており、また戦車長も戦死していたことから、イヴシュキンはろくな装備も持たずに敵戦車から逃げ切った行動力と判断力を高く評価されて新たな戦車長に抜擢されました。
T-34戦車1両を任されたイヴシュキンは、操縦手のステパン・サヴェリエヴィチ・ヴァシリョノク(ヴィクトル・ドブロヌラボフ)、砲手のディミヤン・ヴォルチョク(アントン・ボグダノフ)、装填手のセラフィム・イオノフ(ユーリイ・ボリソフ)と共に友軍撤退の支援へと向かいました。
敵軍を待ち伏せて奇襲する作戦を取ったイヴシュキンのT-34戦車は次々とドイツ軍の戦車中隊を撃破していきますが、ドイツ軍も装甲車や手榴弾などで応戦、イヴシュキンらはドイツ軍戦車中隊を率いるクラウス・イェーガー大佐(ヴィンツェンツ・キーファー)のIII号戦車と激突しました。
死闘の末、III号戦車と相打ちになったイヴシュキンらは捕らえられて捕虜となりました。
T-34 レジェンドオブウォーのネタバレあらすじ:承
1944年。イヴシュキンはドイツのSIII収容所に収監されていました。これまで7度も脱走を試みて失敗したイヴシュキンは、近く処刑されることになっていました。そんなある日、イェーガー大佐は士官候補生の実戦演習の的として捕虜の中から優秀な戦車兵をピックアップしていたところ、かつて自分と互角の勝負を繰り広げたイヴシュキンに目が留まりました。
イヴシュキンは砲弾を与えられないなど完全にドイツ軍に有利な条件の中で士官候補生たちとの対決をイェーガー大佐から命じられ、断ると捕虜の通訳アーニャ・ヤルツェヴァ(イリーナ・スタルシェンバウム)を殺すと脅されました。イヴシュキンは怯えるアーニャの姿を見て演習参加を了承、同じく捕虜にされていたヴァシリョノク・ヴォルチョク・イオノフを演習の仲間に迎え入れました。
演習でイヴシュキンらが使用する戦車は戦場で回収されたT-34戦車であり、イヴシュキンたちは1週間以内で戦車内に残されたままの死体の処理、清掃、整備を命じられました。
そんな中、イヴシュキンたちはT-34戦車の中に砲弾や手榴弾が残されているを見つけ、この存在を隠すことにしました。イヴシュキンたちはイェーガー大佐に死体を埋葬したいと申し出、死体と共に砲弾などを埋めて演習当日に掘り起こすことにしました。そしてイヴシュキンたちは演習中に逃亡する作戦を立て、入念に計画を練り上げて戦車の整備に励みました。
アーニャもイヴシュキンたちの脱走計画に協力することにし、イェーガー大佐がイヴシュキンたちの脱走を防止するために、演習所内に地雷を仕掛けているとの情報を提供しました。
T-34 レジェンドオブウォーのネタバレあらすじ:転
演習当日、イヴシュキンたちは密かに隠していた砲弾を回収しました。そしてイヴシュキンたちは演習の最中に煙幕を張り、ドイツ軍の士官候補生らが駆るパンター戦車に砲弾を発射して演習所から脱走することに成功しました。イヴシュキンたちは先に外出権限を利用して収容所から外出していたアーニャを拾い、一路プラハへと向かいました。
イヴシュキンたちが逃亡したことを知ったイェーガー大佐は、直ちに幹線道路を封鎖、空軍に協力を要請して何としてでもイヴシュキンたちの逃亡を阻止しようと試みました。幹線道路を封鎖していたドイツ軍戦車は上空からの情報を元に、現れたイヴシュキンたちのT-34戦車に向けて砲撃しますが、イヴシュキンたちは間一髪で森の中へと逃げ、何とか追跡を振り切りました。
その夜、イヴシュキンたちは野営を張り、イヴシュキンとアーニャは愛し合いました。やがてイェーガー大佐は自ら戦車中隊を率いてイヴシュキンたちの捜索に乗り出し、イヴシュキンたちは、アーニャを逃がして自分たち4人だけでドイツ軍のパンター戦車部隊に挑むことを決意しました。
T-34 レジェンドオブウォーの結末
イヴシュキンたちは市街地に入りますが、やけに静かな街に違和感を覚えて脇道を迂回することにしました。しかし、それはイェーガー大佐が張った罠であり、あらかじめ待ち伏せていたイェーガー大佐のパンター部隊は、イヴシュキンたちのT-34戦車に攻撃してきました。
イヴシュキンたちはパンター戦車を撃破したいるうちに敵が脇道を塞いでいることに気付き、陽動作戦を決行しますが、単身でパンター戦車の操縦手に襲撃をかけたヴォルチョクが撃たれてしまいます。
イヴシュキンたちのT-34戦車は目の前に立ちはだかるパンター戦車を撃破しますが、気を取られている隙に、もう1台のパンター戦車に襲撃されそうになりました。危機を救ったのはパンター戦車を乗っ取ったヴォルチョクでした。
部下たちを次々と撃破されたイェーガー大佐は、自らイヴシュキンたちに橋の上で一騎打ちを挑みました。T-34戦車とパンター戦車は同時に砲弾を発射しましたが、T-34戦車はパンター戦車の砲撃をギリギリでかわし、T-34戦車の砲弾はパンター戦車のキャタピラーに命中しました。
そしてT-34戦車はパンター戦車に体当たりを仕掛け、遂に負けを認めたイェーガー大佐はイヴシュキンに自分を撃てと告げました。イヴシュキンはイェーガー大佐を撃たず、互いに健闘を讃え合いますが、パンター戦車はバランスを崩してイェーガー大佐を乗せたまま橋から転落していきました。
イヴシュキンらはアーニャと合流し、生還した喜びを分かち合いました。
以上、映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のあらすじと結末でした。
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