映画「ニック／NICK 狼の掟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニック／NICK 狼の掟の紹介：2013年ドイツ映画。売春に関わる人身売買の潜入捜査をしていたニックは、かつての相棒のマックスを見つける。潜入捜査だと思ったニックはマックスを見逃し、銃撃戦の末、容疑者を3人射殺。しかし、見逃したマックスが刑事を辞めて組織の仕事をしていることを知ったニックは、上司の命令に背き独自捜査を始めますが…という内容の、ドイツの人気テレビ映画「ニックシリーズ」の1作目です。
監督：クリスティアン・アルヴァルト 出演者：ティル・シュヴァイガー（ニック・チラー）、ファーリ・ヤルディム（ヤルシン・グメル）、ティム・ヴィルデ（ホルガー）、ブリッタ・ハンメルシュタイン（イネス・カルバイ）、ルナ・シュヴァイガー（レニー・チラー）、マルク・ヴァシュケ（マックス・ブレンナー）、マヴィー・ホールビガー（サンドラ）、エディタ・マロヴチッチ（ハンナ・レナルツ州検事）ほか
この解説記事には映画「ニック／NICK 狼の掟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハンブルクの犯罪調査局に着任したばかりのニックは、新しい相棒のヤルシンと共に売春宿に少女を売っている組織のアジトに潜入。調査局の仕事は少女たちの確保でした。
少女たちに会って話をしていると、組織の人間が帰って来ます。隣の部屋に隠れたニックでしたが、テレザという少女が「刑事が隠れているよ」と教えます。組織の男たちが銃を持って探していると、ニックが飛びかかり銃撃戦に発展し、ニックは3人の容疑者を射殺しましたが、相棒のヤルシンが銃弾をくらいます。
その際、昔の相棒のマックスを見かけます。潜入捜査だと思ったニックはマックスをそのまま見逃します。上司は「平和な観光の街で、着任早々銃撃戦は困る、自分の仕事をわきまえろ」と叱ります。
ニックは自宅で15歳の娘のレニーと暮らしています。妻は仕事で香港に移住していました。半熟卵が好きなレニーは、作れないニックを腹立たしく思っています。
会議室では売春に絡む人身売買の報告がなされていました。組織を牛耳るのはフィラト・アスタンで、弟のイスマルと一緒にファミリーを形成していました。そして相棒だった刑事のマックスは、2年前に刑事を辞めて探偵をしていることがわかります。
ニックはマックスの彼女サンドラに電話をして話を聞きますが「全然会っていないし、連絡もない」と言います。サンドラはかつてマックスと奪い合ったほどに好きな女性でした。ホテルに泊まっていたサンドラの元にマックスが帰って来ます。二人の関係は今でも続いていました。マックスはアスタンファミリーに加わり、裁判中のフィラトに不利になる証人たちを闇に葬っていました。イスマルに会いに行ったマックスは「テレザには手を出すな」と忠告します。
そのころ捜査局では、刑事の存在を知らせたテレザを、ニックが取り調べしていました。「売春を始めたばかりだから、捕まったら金が稼げないと思った」というテレザを保護施設に送ることになります。途中でテレザが組織の男たちに連れ去られそうになり助けたニックは、テレザが狙われていることから、入院中ヤルシンの部屋に連れて行きます。
ニックが出て行くとマックスがやって来ます。テレザはマックスに親しみを感じていて、マックスが「ジルカを助けるために、言うとおりにしてくれ」と言います。そのころサンドラはニックに電話をして、二人は会うことになります。
再会したニックとサンドラは昔を懐かしんで話します。ニックは「マックスはアスタンファミリーの仕事をしていて人身売買にかかわっている」と知らせます。サンドラは「そんなはずはない」と言います。
ホテルに帰ったサンドラでしたが、部屋にいたマックスにテレザから電話がかかって来ます。テレザは「ニックとサンドラがホテルに行った」と教えます。ニックは入院中のヤルシンにパソコンでハッキングしてもらい、サンドラの泊まるホテルのセキュリティを潜り抜け、部屋に居るマックスに会います。
アスタンファミリーの仕事をするマックスを責め立てると、マックスは「出世や昇給とか言っても、結局は金だ！今の仕事は大きな金になる」と自分を正当化します。背後からマックスの仲間がニックに襲いかかります。
意識が戻ったマックスはバスルームに手錠で繋がれていました。そばではサンドラが殺されていました。時限爆弾がセットされていたため、ニックは手銃の繋がられたノブを壊し、サンドラを抱き上げ逃げ出します。
病院に運ばれたニックは、サンドラの死のショックで何もしゃべれませんでした。監視カメラで自分の部屋を覗いていたヤルシンは、入ってきた捜査官のイネスが、テルザにライパンで殴られ拘束されます。テルザはナイフで腕を切り、マイクロチップを取り出して逃げます。
ニックが部屋からマイクロチップを持ってきてヤルシンに調べてもらうと、それはメキシコ製でGPS付でした。テレザから電話が入り、駆けつけたニックは少女たちの居場所を聞きます。応援部隊と突入すると誰もいませんでした。
そのころマイクロチップを解読したヤルシンは、少女たちの本当の居場所をGPSで突き止めます。知らせを聞いたニックがビルの前で待機していると、ヤルシンが車いすでやって来ました。ニックが突入すると銃撃戦になります。マックスは隙を見て逃げ出しました。しかし待ち伏せしていたヤルシンに撃退スプレーをかけられ気を失います。
メンバー達を全員射殺し、少女たちを確保したニックは車に乗り込みます。助手席にはマックスが手錠で繋がれ、時限爆弾がセットされていました。ニックは「サーバのパスワードを教えろ、早くしないと爆発する」と脅すと、マックスがしゃべります。ヤルシンがパスワードを入力すると、犯罪の証拠となる動画を数本見つけます。
その動画をダウンロードし、検察に送ります。ニックはマックスを残して車を降りました。爆発の恐怖でマックスが叫びますが、ただのタイマーでした。マックスは逮捕され、テルザと妹のジルカは再会し、抱き合って喜びます。家に帰ったニックは半熟卵が出来上がり、レニーに褒められました。
以上、映画「ニック／NICK 狼の掟」のあらすじと結末でした。
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