アナーキスト 愛と革命の時代の紹介:2015年フランス映画。19世紀末、栄華を誇るフランス・パリ。警官のジャンは、貧しさにあえぐ貧困層から成るアナーキスト集団に潜入します。情報収集を続けるジャンは、そこで美しき女性活動家ジュディットと恋に落ちていきます。栄華の裏側に属することになってしまったアナーキストたちの脆くも儚い心情が細やかに描かれています。
監督:エリ・ワジュマン 出演者:タハール・ラヒム(ジャン)、アデル・エグザルコプロス(ジュディット)、スワン・アルロー(エリゼ)、ギヨーム・グイ(ウジェーヌ)、セドリック・カーン(ガスパール)ほか
映画「アナーキスト 愛と革命の時代」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アナーキスト 愛と革命の時代」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アナーキスト 愛と革命の時代の予告編 動画
映画「アナーキスト 愛と革命の時代」解説
この解説記事には映画「アナーキスト 愛と革命の時代」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アナーキスト 愛と革命の時代のネタバレあらすじ:起・アンダーカバー
19世紀末、ベル・エポックと呼ばれた華やかなフランス・パリ。貧困から兄と共に抜け出したジュディットは、小学校教師なる資金を稼ぐためパリで針子として働きますが不当な扱いを受けます。その後、兄を亡くしたジュディットは、アナーキズム(無政府主義)に傾倒していきます孤児院出身の警官ジャンは、上官ガスパールから台頭するアナーキズムを抑え込むため組織への潜入捜査を命じられます。ジャンは恋人に一方的に別れを告げ、潜入捜査に向かいます。
アナーキスト 愛と革命の時代のネタバレあらすじ:承・アナーキストたち
下町の印刷工場に勤務したジャンは、同じ工場のビスキュイやウジェーヌと親しくなりアナーキストの集会に誘われます。集会でジャンは、リーダー格のエリゼに接触します。そして、ジュディットという美しい女性に出会います。ジャンはエリゼに近づくためにガスパールに、集会に警官を送り込み騒ぎを起こしてほしいと言います。集会で騒ぎが起こった隙に、エリゼを助けジャンは信頼を得ることに成功します。一員として迎えられたジャンは、エリゼたちと同じアパートの一室に移り住みます。そして、ジャンとエリゼの恋人ジュディットは互いに惹かれていきます。
アナーキスト 愛と革命の時代のネタバレあらすじ:転・袋小路
ジュディットとの深い仲になってゆくジャンは、愛を任務の狭間で苦悩しつつもエリゼたちの行動に加担していきます。富裕層宅の留守を狙って空き巣を働き、盗品の半分は活動家に寄付をし、半分は戦利品にしています。彼らとの交流にジャンは、幸福感を抱きながらも任務を続行します。アメリカで永住することになった友人から、ジュディエットに学校を建設するので手伝って欲しいと頼まれます。ジュディエットにとっては夢のような話ですが、パリから遠いアメリカに悩みます。エリザが銀行から議員の株券の強奪計画を知ったジャンは、犠牲者を出したくない一心でガスパールに報告しますが犯行後に逮捕すると言い出します。捜査方針についていけなくなったジャンは、潜入捜査を抜けようとしますがガスパールに止められます。
アナーキスト 愛と革命の時代の結末
後戻り出来なくなったジャンも参加し、予定通り銀行強盗が実行されますが失敗します。ビスキュイが射殺され、追いつめられたエリゼとウジェーヌは、ダイナマイトを検事の家に仕掛けると言い出します。計画を阻止することができないジャンは、エリゼ、ウジェーヌと共に検事の家にダイナマイトを仕掛けに行きます。既に警察に包囲されており、エリゼは銃で自殺、ウジェーヌは逮捕されます。通りで待機していたジュディットは、ジャンが潜入捜査官だと知りショックを受けます。ジュディットの愛を失い、上層部から連日取り調べを受けるジャンは自分が何者であるかわからなくなっています。アメリカに渡る船でジュディットは、ジャンへの手紙をしたためます。「何も知らずに死んだエリゼは、あなたを最後まで愛して信じていた。だからあなたは、一生苦しむわね…」と記します。
以上、映画アナーキスト 愛と革命の時代のあらすじと結末でした。
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