アサシン(別題:アサシン/暗・殺・者)の紹介:1993年アメリカ映画。1990年公開のリュック・ベッソン監督のフランスのクライム・アクション映画『ニキータ』を、ストーリー展開はそのままに舞台をアメリカに移してリメイクしたバリウッド版です。死刑を宣告された女性が助命と引き換えに政府の機密工作員となり、暗殺の任務に就く姿を描きます。
監督:ジョン・バダム 出演者:ブリジット・フォンダ(マギー・ヘイワード/クローディア・アン・ドーラン/ニーナ)、ガブリエル・バーン(ボブ)、アン・バンクロフト(アマンダ)、ハーヴェイ・カイテル(ヴィクター)、ダーモット・マロニー(J・P)、ミゲル・フェラー(カウフマン)、オリヴィア・ダボ(アンジェラ)ほか
映画「アサシン/暗・殺・者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アサシン/暗・殺・者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アサシンの予告編 動画
映画「アサシン/暗・殺・者」解説
この解説記事には映画「アサシン/暗・殺・者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アサシンのネタバレあらすじ:起
不良少女のマギー・ヘイワード(ブリジット・フォンダ)は仲間と麻薬を入手しようと店を襲撃、その際に駆け付けた警官1名を殺害しました。マギーは裁判で死刑判決を受けましたが、アメリカ政府の秘密組織の人間であるボブ(ガブリエル・バーン)が彼女に目をつけ、薬物投与による死刑を偽装してマギーの身柄を密かに連れ出し、政府の機密工作員になるかこのまま死刑になるかのいずれかの選択を迫りました。1時間だけ猶予を与えられたマギーはボブに襲い掛かるも取り囲まれてしまい、観念してボブの提案を受け入れ、工作員として生きる道を選びました。
マギーは教育係のアマンダ(アン・バンクロフト)の厳しい指導のもと、工作員になるための訓練を受けますが、元々麻薬中毒だったマギーは時々情緒不安定になり、訓練を途中で投げ出すこともありました。長官のカウフマン(ミゲル・フェラー)はマギーを見放そうとしますが、彼女の素質にかけたボブの進言を聞き入れ、万が一何かあったら即刻マギーを処刑することを条件に訓練を続行する許可を得ました。
アサシンのネタバレあらすじ:承
逞しく成長したマギーは外出を許され、ボブと共にレストランで食事をすることになりました。ボブはマギーにプレゼントを手渡し、マギーは早速開けてみるとそれは1丁の拳銃でした。マギーはボブに“最終試験”と称して標的を暗殺するよう指令して席を立ち、マギーは逃げ出すことなく標的を暗殺すると追っ手を振り切って組織の本部に戻りました。ボブはマギーに試験の合格を通達、マギーは新たに“クローディア・アン・ドーラン”という新しい名とコードネーム“ニーナ”を与えられて本部を出、コンピューターのセールスマンを装って一人暮らしをすることになりました。カリフォルニア州ヴェニスのビーチ沿いに部屋を借りたマギーはこの街で売れない写真家のJ・P(ダーモット・マロニー)と出会って意気投合、やがて二人は愛し合うようになっていきました。
幸せな日々が続いたある日、マギーは組織から任務を言い渡され、ホテルの従業員に扮して指定の部屋にルームサービスの品物を届けるよう指示されました。マギーが去った後に部屋は爆破され、引き上げようとしたマギーの元にボブが現れ、J・Pのことを詳しく知りたいと彼を夕食に招くことにしました。ボブはマギーの叔父だと偽ってJ・Pと会い、J・Pは頑なに過去を明かそうとしないマギーやボブの年齢から疑いの目を向け、ボブは咄嗟にマギーの少女だった頃の話を作ってその場をしのぎました。
アサシンのネタバレあらすじ:転
マギーとJ・Pはボブからニューオリンズ旅行のチケットをプレゼントされて喜びますが、現地で暴漢に襲われ、マギーは相手を叩きのめしました。その後、ホテルに戻ったマギーは新たな指令を受けて浴室に向かい、ドアの向こうでプロポーズしてきたJ・Pに心を揺り動かされながらも窓から標的を射殺しました。
マギーは組織の本部に向かい、この仕事から足を洗いたいと願い出ますがボブはそれを一蹴、彼女に更なる任務を与えました。それはアラブに核の情報を流出させようとするバクティアル(リチャード・ロマナス)という人物を抹殺することでしたが、マギーは任務の資料をゴミ箱に捨てて本部を去ろうとしました。ところが、帰宅したマギーの前にボブが現れ、改めて資料を渡すとこの任務が終わったら力になると約束してきたので、マギーは仕方なく任務を引き受けることにしました。しかし、カウフマンはこの任務が完了したらマギーを抹殺することを決定していました。
アサシンの結末
マギーはバクティアルの愛人アンジェラ(オリヴィア・ダボ)に成りすますため同僚のベス(ロレイン・トゥーサント)と共に彼女への接触を試みますが、ベスの不手際からボディガードと銃撃戦となってしまい、ベスの報告により組織から“掃除屋”の異名を持つ暗殺者ヴィクター(ハーヴェイ・カイテル)が差し向けられて後始末をしました。
マギーはアンジェラに成りすましてバクティアルの豪邸に潜入、バクティアルを殺そうとするも果たせず、代わりにデータを奪って豪邸を脱出、迎えに来たヴィクターの車で引き上げようとしました。しかし、ヴィクターは予めカウフマンからマギーを抹殺するよう指令を受けており、マギーは車の中でヴィクターと揉み合った末に殺害、そのまま行方をくらましました。
J・Pの元に現れたマギーは自らの正体を明かし、彼の前から姿を消しました。程なくしてJ・Pの前にボブが現れ、J・Pはマギーから託されたデータをボブに渡しました。ボブはカウフマンにマギーはヴィクターと共に死んだと報告、その様子を確認したマギーは街の中へと消えていきました。
以上、映画「アサシン」のあらすじと結末でした。
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