映画「新婚道中記」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
新婚道中記の紹介：1936年アメリカ映画。1922年に上演されたアーサー・リッチマン作の戯曲『The Awful Truth』を基に製作されたコメディ作品です。互いの関係を疑って離婚を決意した夫婦が周囲の人々を巻き込んで起こす騒動をコミカルに描き、監督のレオ・マッケリーは本作でアカデミー賞の監督賞を受賞しています。
監督：レオ・マッケリー 出演者：アイリーン・ダン（ルーシー・ウォリナー）、ケーリー・グラント（ジェリー・ウォリナー）、ラルフ・ベラミー（ダン・リーソン）、アレクサンダー・ダルシー（アルマン・デュヴァル）、セシル・カニンガム（パッツィ）、ロバート・アレン（フランク・ランドール）ほか
この解説記事には映画「新婚道中記」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークに住むジェリー・ウォリナー（ケーリー・グラント）は、妻のルーシー（アイリーン・ダン）にフロリダに行くと嘘をつき、友人たちとポーカー遊びに興じたのちアリバイ作りのためにアスレチッククラブで肌を焼きました。ジェリーは翌日に帰宅しますがルーシーは家にはおらず、程なくしてルーシーは音楽教師のアルマン・デュヴァル（アレクサンダー・ダルシー）と一緒に帰宅してきました。ルーシーいわく、アルマンの生徒のパーティーに呼ばれた際に彼の車が故障してしまい、やむなく安いモーテルで一夜を明かしたというのです。ルーシーを責めるジェリーでしたが自分の嘘もバレてしまい、二人は大喧嘩の末に離婚を決断、裁判所での調停の末に二人は90日後に離婚が成立することになりました。ところが、二人が大事にしていた愛犬スミスの所有権を巡って一悶着あり、直接スミスに決めさせた結果スミスがルーシーを選んだことから、スミスの保有権はルーシーが得ることになり、ジェリーはスミスとの面会の許可を申請することにしました。
ルーシーは叔母のパッツィ（セシル・カニンガム）の紹介でオクラホマ州から来たという金持ちのダン・リーソン（ラルフ・ベラミー）と出会いますが、裁判所からスミスに時々会いに行ってもよいとの許可を受けたジェリーが現れ、二人の間をピアノを弾いて邪魔をしてきました。パッツィはジェリーを忘れるのに新たな恋をするのは危険だと心配しますが、既にルーシーはダンに夢中になっていました。
面白くないジェリーはナイトクラブの歌手ディクシー・ベル・リー（ジョイス・コンプトン）に接近したところ、ルーシーとダンがその場にやってきました。既にルーシーは離婚成立を待ってダンと結婚する約束をしており、ジェリーに対してニューヨークでの退屈な生活から逃れられると皮肉をぶちまけましたが、本心ではまだジェリーへの気持ちが残っていたのです。
どうにかしてジェリーの誤解を解きたいルーシーは、二人が離婚するきっかけとなったアルマンを呼んで自分の潔白を証明しようと考えました。それと同時に、ルーシーはパッツィに本心を打ち明け、すっかり乗り気なダンに結婚できないという手紙を渡してくれるよう依頼しました。
アルマンは先日の件を謝罪するためにルーシーのもとを訪れ、ルーシーはジェリーに何の関係も持っていなかったことを納得させてほしいと頼み、了承を得ましたが、その場に何とジェリーが現れてしまい、ルーシーはアルマンを隠すため咄嗟に寝室へと隠れましたが結局ジェリーに見つかってしまいます。これでますます誤解を解くことは厳しくなり、ジェリーは怒りのあまり大富豪の令嬢バーバラ・ヴァンス（モリー・ラモント）と遊び、ルーシーとの離婚が成立する日を待って婚約することを決断してしまいます。
ルーシーはジェリーのもとを訪れましたが時すでに遅し、二人は互いの別々の未来のため乾杯を交わしました。すっかり気落ちしてしまったルーシーはバーバラからの電話に出てしまい、焦ったジェリーは咄嗟にルーシーはパリから戻って来た妹だと嘘をつきました。ところが、このことでバーバラの一家からルーシーを披露宴に出席させてほしいと依頼されてしまいます。
ジェリーは仕方なくルーシーに“ローラ”という偽名を名乗らせ、バーバラの両親（ロバート・ワーウィック、メアリー・フォーブス）に紹介しますが、酒を飲んだルーシーは酔った勢いで暴れ出し、バーバラの両親の怒りを買ってしまい、結局ジェリーはバーバラとの婚約を破棄、ルーシーと共にその場から立ち去りました。ところが、ルーシーは車のラジオの音量を最大に上げて警察に止められ、車は勢い余って土手から転落してしまいます。しかし、このことがきっかけでルーシーはようやくジェリーの誤解を解くことに成功、二人はようやく寄りを戻すことになったのです。
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