ビッグ・コンボ(別題:暴力団)の紹介:1955年アメリカ映画。フィルム・ノワールの名作の一つ。「光の魔術師」といわれた撮影監督ジョン・オルトンの代表作で、ライトを極端に抑えたモノクロ撮影が美しい。カルト監督ジョセフ・H・ルイスも長回しを多用し、見事な演出を見せている。
監督:ジョセフ・H・ルイス 出演:コーネル・ワイルド(レナード・ダイアモンド)、ジーン・ウォーレス(スーザン)、リチャード・コンテ(ブラウン)、テッド・デ・コルシア(ベッティーニ)、ヘレン・スタントン(リタ)、リー・ヴァン・クリーフ(ファンティ)、ほか
映画「暴力団/ビッグ・コンボ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暴力団/ビッグ・コンボ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
暴力団/ビッグ・コンボの予告編 動画
映画「暴力団/ビッグ・コンボ」解説
この解説記事には映画「暴力団/ビッグ・コンボ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暴力団/ビッグコンボのネタバレあらすじ:起
マフィアのビジネスが青少年犯罪を誘発するようになり、その組織壊滅はニューヨーク市警にとって至上命令となっていました。
刑事の中でも特にその仕事に熱心なのがレナード・ダイアモンドです。彼はマフィアのボスであるブラウンの尻尾をつかもうと、執拗に彼の周辺を探っていますが、なかなか立件はできません。
しかもレナードは捜査を続けるうちにブラウンの情婦であるスーザンに惹かれてしまい、個人的にもこの尊大なボスに対して怒りを覚えるようになっていました。
暴力団/ビッグコンボのネタバレあらすじ:承
スーザンはブラウンの情婦でいることに耐えられなくなり、薬を飲んで自殺を図ります。彼女から事情聴取したレナードは、ブラウンがアリシアという女性を気にかけていることを知ります。ただその正体は不明でした。
アリシアについて探ればブラウンの弱みを握れるかもしれないと考えたレナードは、ブラウン一家96人を片っ端から検挙してその情報を得ようとします。しかし、ブラウンへ忠誠を誓っている子分たちは口を割りません。
また、ブラウン自身を嘘発見器にかけてみると、確かにアリシアという名前に反応します。ただそれは何の証明にもならず、結局、捜査は行き詰まってしまいます。
暴力団/ビッグコンボのネタバレあらすじ:転
やがてレナードは、ブラウンの配下に拉致され、散々拷問を受けます。
しかしそれで怯むレナードではありません。かつてのブラウンの仲間ベッティーニの隠れ場所を突き止め、アリシアというのはブラウンの妻であり、現在は行方不明だということを突き止めます。
彼は当時の様子を知る元船員から証言を得ようとしますが、ブラウンの手が回り元船員は殺されます。さらにレナード自身も命を狙われるのですが、恋人である踊り子のリタがその身代わりとなります。
暴力団/ビッグコンボの結末
スーザンはリタの死を知ってレナードに協力することを決心します。彼はスーザンが提供した写真からブラウンはアリシアではなく、彼の元のボス・グラッツィを殺したことを知ります。
隠れ場所からアリシアを保護したレナードは、彼女の証言を取ろうとしますが、ブラウンに怯える彼女は精神に異常を来たしてしまいます。しかしブラウンは殺そうとした腹心が生きていたことでパニックを起こし、スーザンを人質にして逃亡を計画。
レナードは飛行場でブラウンを追い詰めて逮捕し、無事スーザンを保護するのでした。
以上、映画「暴力団/ビッグ・コンボ」のあらすじと結末でした。
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