ボーン・スプレマシーの紹介:2004年アメリカ映画。ジェイソン・ボーンがCIAと決別して2年が過ぎたある日、ベルリンで起きた事件の容疑者にボーンが浮かび上がる。その頃ボーンは、東南アジアでマリーと平穏に過ごしていた。しかしそこに暗殺者が現れ、マリーが犠牲になってしまう。ボーンを追うCIA、CIAに復讐を誓うボーン。この二つは、一つの陰謀と、ボーンを揺さぶる忌まわしい過去へと繋がっていた。サスペンスアクション映画ボーンシリーズ第2弾。
監督:ポール・グリーングラス 出演者:マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)、フランカ・ポテンテ(マリー)、ジョーン・アレン(パメラ・ランディ)、ブライアン・コックス(アボット)、ジュリア・スタイルズ(ニッキー)、カール・アーバン(キリル)、ガブリエル・マン(ダニー)、マートン・ソーカス(ジャーダ)、ミシェル・モナハン(キム)、クリス・クーパー(コンクリン)、ほか
映画「ボーン・スプレマシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボーン・スプレマシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ボーン・スプレマシー」解説
この解説記事には映画「ボーン・スプレマシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボーンスプレマシーのネタバレあらすじ:起
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、ヨーロッパの街並みが流れる中、コンクリン(クリス・クーパー)から訓練の仕上げだと言われます。そして女性の悲鳴と銃声を聞き、彼は目が覚めました。ボーンは頭痛薬を飲み、外に出ます。その横にマリー(フランカ・ポテンテ)が寄り添い、「同じ夢か」と尋ね、書き留める事を薦めます。この2年、悪い夢ばかりを書き留めると嘆くボーンに彼女は、「そのうち良い記憶も出てくる」と慰めます。
ドイツ・ベルリンで、CIAの作戦が進行していました。重要な情報を買い取る作戦ですが、そこに邪魔が入り、買い手の情報員と売り手の両方が殺害され、金も、情報を記載したファイルも奪われしまいました。奪った男は、ホテルで依頼人らしき眼鏡の男と会い、奪った物を渡します。受け取った眼鏡の依頼人は、その男に別の仕事を依頼しました。
町をうろつくボーンは、その町にそぐわない車を見かけて警戒します。そして、その車から降りてきた男を見た瞬間、走り去りました。車から降りた男、それはベルリンで仕事を請けた男で、ボーンを捜していました。ボーンは買出しに来ていたマリーを見付け、慌てて車に乗せます。混乱するマリーをよそに、ボーンは男と目を合わせてしまいました。車で逃げるボーンはマリーに「見付かった」と話します。「勘違いかも」と言うマリーに、「ここ数日その男を見かけ、挙動不審だった」と根拠を並べます。ボーンはマリーに運転を任せ、銃を取り出します。
男はボーンの進路を先読みし、ライフルを設置します。追ってくる相手を殺さねばと言うボーンにマリーは「やめて」と懇願します。しかしその直後、マリーが狙撃され、車が川に落ちてしまいます。水中で人工呼吸するボーンですが、マリーは生き絶えていました。ボーンは即座に諦め、その場を離れて行きました。
ベルリンの取引を指揮していたパメラ(ジョーン・アレン)は、現場に残されていた遺留品から指紋採取に成功します。その指紋を調べると、トレッドストーン計画の関係者に登録されていて、彼女は詳細を知る事は出来ませんでした。暗殺者は依頼人に、ボーン暗殺成功の報告をします。そのボーンは荷物をまとめ、部屋を出て行きました。
ボーンスプレマシーのネタバレあらすじ:承
パメラは作戦失敗を上司から責められます。しかし彼女は「指紋の持ち主が判れば手掛かりが得られる」と、情報を要求します。上司は、詳細な報告と引き換えにトレッドストーンの情報に触れる事を許可しました。指紋はボーンのものでした。
パメラは関係者であるアボット(ブライアン・コックス)と会い、計画の話を聞きます。アボットは計画の概要を話し、コンクリンは計画を破綻させたため処分した事をほのめかします。パメラはベルリンの事件でボーンが容疑者だと告げました。
CIA支局の一つで、ボーンがナポリに現れた事を掴みます。ボーンはパスポートの不備で拘束された所でした。パメラが追う情報は、7年前の情報漏えい疑惑に関するものでした。その頃、コンクリンは他部署の情報を蓄えていて容疑が掛かっていました。そのパメラにボーン拘束の情報が舞い込みます。本部はボーンを尋問していた領事館員兼CIA局員に、彼を確保しろと命令を出します。領事館員は銃を取り出すと、ボーンはおもむろに襲い掛かり、領事館員を気絶させ、彼の携帯電話のクローンを作り、車を奪って脱出します。パメラは電話で領事館員に状況を確認します。領事館員はボーンに逃げられた事を報告します。ボーンはその報告を車の中で傍受し、情報をまとめ、自分が強奪事件の容疑者になっている事を知りました。
パメラはヨーロッパに戻り、それにアボットも同行するよう命令が出ます。ボーンもベルリンに向かいますが、その時、例の夢が脳裏をよぎりました。アムステルダム、アボットはコンクリンの補佐をしていたニッキー(ジュリア・スタイルズ)を見付け、連れて行きます。その先でパメラはニッキーの当時の任務を聞き、ボーン捜索班に加えます。
ベルリンに着いたパメラ達ですが、ニッキーから「ボーンが様々なミスを犯している事がおかしい」と指摘し、ボーンに何か目論見があると忠告します。ボーンはミュンヘンのある家に忍び込み、その家主が家に戻って来た所を拘束しました。男はボーンを知っており、コンクリンが死んでトレッドストーンが終了した事を話します。彼も計画に所属していた工作員でした。男はボーンの隙を見て襲い掛かります。ボーンは止むを得ず男を殺します。男が作動させた警報装置でCIA局員が駆け付けてきましたが、ボーンはガスで家を爆破し、逃走を果たします。
ボーンはベルリンに着き、パメラの宿泊先を突き止めて彼女を尾行します。彼は、パメラがベルリン支部に入るのを見届けると、その隣ビルの屋上に出て、ライフルで彼女を捉えながら電話をします。ボーンは電話に出たパメラから、トレッドストーンの事と、何故自分を追うのかを聞きます。パメラは先日の事件を話をします。
その時、例の夢に加え、ネスラーと言う名が脳裏に浮かび上がります。ボーンは支部の奥にニッキーの姿を見て、彼女を指名して出頭したいと言い出しました。パメラは、ニッキーがここに居ない振りをして時間を稼ごうとしますが、ボーンは電話を切りました。
ボーンスプレマシーのネタバレあらすじ:転
支局でニッキーの警護計画を練りますが、アボットが指示する狙撃手の配置をパメラが拒みます。パメラは自分が追うネスラーの一件を解明する為にボーンを生け捕りにしようと考えていましたが、アボットはそれを手緩いと批判します。彼女はアボットに押し切られるように狙撃手の配置を指示します。
指定された駅に立つニッキーに、ボーンから電話で「市電に乗れ」という指示が出ます。CIAは人ごみでニッキーを見失い、その隙にボーンは彼女を連れ出します。ニッキーに付けられた隠しマイクが二人の会話をパメラに伝えます。ボーンは先日の騒動は自分には出来ないと声を荒らげ、ニッキーは怯えながら自分の立場を説明します。ボーンはこのベルリンが最初の仕事だと言い、ここで何があったかを聞きだそうとしますが、ニッキーはボーンの初仕事はジュネーブだと反論します。埒の開かない事を感じたボーンは、ニッキーを置いて姿を消しました。
ボーンを探すパメラが生け捕りを目指している事に、何故かアボットはイラつきます。そんな彼にコンクリンの部下だったダニー(ガブリエル・マン)が報告したい事があると連れ出します。連れ出した先は、ボーンが証拠を残したとされる爆破工作の現場でした。そこを爆破する事で標的の目を潰す停電を作ったのですが、遺留品の爆弾を仕掛ける意味がないとダニーは報告し、誰かがコンクリンとボーンに濡れ衣を着せていると主張します。アボットはそれを聞いて、ダニーの首を折って殺害しました。
ボーンはネスラーの事を調べ、その最期の場所であるホテルの一室に忍び込んでいました。ネスラーはロシアの政治運動家でしたが、妻に射殺され、その妻も自殺していました。しかしボーンは、その部屋で自分が二人を暗殺し、妻の仕業に見せ掛けた事を思い出していました。そこに手配書を見て通報を受けた警察が踏み込んできて、ボーンは逃走します。
ボーンの逃走現場を知り、アボットは都合悪そうに自分の滞在先に戻ります。パメラは、何故ボーンはここに来たのかを疑問に思います。そこにダニーが死んでいる事を聞かされ、アボットに話を聞きに行きます。アボットはホテルの自室で、あるロシア人に電話をします。ロシア人は、アボットと裏取引をして財を成し、アボットはその分け前を貰っていました。ロシア人は、助けを求めるアボットを見限ります。
絶望するアボットですが、そこにボーンが姿を現します。アボットはボーンに、先日取引された情報に、自分が不利になる証拠があったと吐露します。それを聞きボーンは、マリーに感謝しろと言ってアボットを殺さず、銃と小型録音機を残して去って行きます。その後、パメラが部屋を訪れ、アボットは彼女に、ダニーを殺した事を認めます。アボットは、ボーンの残していった銃で自らの命を絶ちました。
ボーンスプレマシーの結末
残された録音を聞き、パメラは事件の詳細を知ります。それでもボーンの捜索は続き、彼が列車に乗る所を監視カメラが捉えていました。行き先はロシアでした。黒幕のロシア人は、暗殺者を呼び出し、ボーンが生きている事を告げ、始末をするよう命令します。
ボーンは電話帳で、ある人物の住所を調べ、タクシーで向かいます。しかしその場所に、探しているネスラーの娘はいませんでした。近所の人から引越し先を聞きだし、そこに向かおうとしますが、待たせていたタクシーが走り去っていきます。タクシーに、ボーンが手配されている事が伝わったためでした。ボーンはその様子で自分に手が及んだ事を知ります。歩き出すボーンを暗殺者が見付け銃撃します。ボーンに命中しましたが、それを見ていた警官が暗殺者を見て拘束します。暗殺者は警察関係者の身分を持っており、それが本物だとわかると開放されましたが、ボーンを見失ってしまいました。
徒歩で逃げるボーンは、途中、応急処置、武器になりそうな道具、そしてタクシーを盗み、モスクワの街を逃げ回ります。それを暗殺者も車で追います。ボーンは激しいカーチェイスの末、暗殺者の車を分離帯にぶつけます。大破した車の中で暗殺者はまだ生きていましたが、ボーンは見逃し、先を急ぎました。
黒幕はパメラの情報でロシア当局に逮捕されますが、それをよそに、ネスキーの娘は自分のアパートに帰ります。するとそこには傷付いたボーンが居ました。強盗と勘違いし、驚く彼女をボーンは宥め、両親の死について話し始めます。そして、自分が任務で殺した事を告白し、去って行きました。
ニューヨークのオフィス、オフィスで憂えるパメラに電話が掛かってきます。電話の主であるボーンは、自分を捜していると聞き連絡したと言います。パメラはテープのお礼と謝罪がしたかったと言い、彼の本名と出身地、生年月日等を教えます。ボーンは、体を休めろと言って電話を切り、次の場所へ向かうのでした。
以上、映画「ボーン・スプレマシー」のあらすじと結末でした。
ボーンシリーズのネタバレあらすじ一覧
ボーン・アイデンティティーのネタバレあらすじ
ボーン・スプレマシーのネタバレあらすじ
ボーン・アルティメイタムのネタバレあらすじ
ボーン・レガシーのネタバレあらすじ
ジェイソン・ボーンのネタバレあらすじ
この映画の感想を投稿する