ボーン・アルティメイタムの紹介:2007年アメリカ映画。アメリカの作家ロバート・ラドラムの『暗殺者』シリーズを原作とし、CIAの極秘計画によって生み出されながらも記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な闘いを描いたサスペンス・アクション映画『ボーン』シリーズの第3作です。前作『ボーン・スプレマシー』(2004年)で恋人マリーの復讐を果たしたボーンは自らの記憶を取り戻す旅を続けるなかでCIAの新たな計画「ブラックブライアー計画」の存在を知ることとなります。なお、本作は第80回アカデミー賞で編集賞・録音賞・音響効果賞を受賞しています。
監督:ポール・グリーングラス 出演者:マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)、ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ)、ジョアン・アレン(パメラ・ランディ)、デヴィッド・ストラザーン(ノア・ヴォーゼン)、スコット・グレン(エズラ・クレイマー)、アルバート・フィニー(アルバート・ハーシュ)、パディ・コンシダイン(サイモン・ロス)、コリン・スティントン(ニール・ダニエルズ)、コーリイ・ジョンソン(ウィリス)、トム・ギャロップ(トム・クローニン)、エドガー・ラミレス(バズ)、ダニエル・ブリュール(マーティン・クルーツ)ほか
映画「ボーン・アルティメイタム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボーン・アルティメイタム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボーン・アルティメイタムの予告編 動画
映画「ボーン・アルティメイタム」解説
この解説記事には映画「ボーン・アルティメイタム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボーン・アルティメイタムのネタバレあらすじ:起
前作『ボーン・スプレマシー』で恋人マリー・クルーツの仇を討ったジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、未だにかつて所属していたCIAの暗殺者に追われていました。ロシア・モスクワでかつて自分がターゲットとして殺めた者の娘に謝罪したボーンは、傷の手当てをしながらロシア警察の追跡を逃れました。
その6週間後。アメリカ・CIA本部では、かつてボーンの動向を追っていた女性指揮官パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)が、CIA長官のエズラ・クレイマー(スコット・グレン)たちにボーンの潔白の証拠となるテープを聞かせていましたが、未だにボーンを危険視するクレイマー長官ら上層部は、引き続きボーンを探し出して始末する考えを変えませんでした。
時を同じくして、イタリア・トリノではイギリスの新聞記者サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)がCIA情報員のニール・ダニエルズ(コリン・スティントン)から闇に葬られたはずの「トレッドストーン作戦」(ボーンを暗殺者として作り上げた人間兵器作成計画)に代わる新たな作戦についての情報を入手していました。
ロンドンに戻ったサイモンは早速このことを記事として世間に公表しようとしましたが、サイモンの行動は既にCIAに感知されており、担当者のノア・ヴォーゼン(デヴィッド・ストラザーン)は情報源の特定と問題の収束に動き出しました。
ボーン・アルティメイタムのネタバレあらすじ:承
フランス・パリに立ち寄ったボーンはマリーの兄マーティン(ダニエル・ブリュール)に彼女の復讐は果たしたことを告げ、これから黒幕を突き止めることを明かしました。その後、新聞でサイモンの記事を読んだボーンはサイモンが自分のことを取り上げていることに注目、匿名でサイモンと接触し、彼から情報源は明かせないと言われつつも「トレッドストーン作戦」に代わる新たなプロジェクト「ブラックブライアー(黒バラ)作戦」が進行中であるとの情報を得ました。
ところが、ボーンたちの行動はCIAに察知されており、CIAは暗殺者バズ(エドガー・ラミレス)に二人の始末を命じました。暗殺者の存在を感じ取ったボーンはサイモンに逃げるよう促しますが、サイモンはボーンの警告を無視してCIAの狙撃手に射殺されてしまいました。ボーンは暗殺者を追うも逃げられてしまいます。ボーンはサイモンの遺した手帳から、情報源はスペイン・マドリードにあると睨みました。
その頃、サイモンが情報源を明かさぬまま死んだことにやきもきしたヴォーゼンはパメラをボーン追跡チームに加えました。部下のトム・クローニン(トム・ギャロップ)と共に作戦に参加することになったパメラは、サイモンの行動を探った結果、情報源がダニエルズであることを突き止めました。
ボーン・アルティメイタムのネタバレあらすじ:転
その頃、ボーンはマドリードのダニエルズの自宅に侵入していましたが、既にダニエルズは逃走した後でした。ボーンは室内にあった、ダニエルズが何者かと写っている写真を見つけ、少しだけ脳裏に失われた記憶の断片がフラッシュバックとして蘇りました。
その直後、ボーンはヴォーゼンが差し向けた刺客に襲撃されました。刺客を返り討ちにしたボーンの前に、今度はダニエルズの部下であり、一時期ボーンと行動を共にしていたニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)が現れました。ニッキーはヴォーゼンに嘘の報告をすると、ボーンにダニエルズの居場所を知っていることを告げ、一緒にダニエルズ邸から脱出しました。
その頃、パメラはヴォーゼンから「ブラックブライアー作戦」の概要について尋ねていました。「ブラックブライアー作戦」とは「トレッドストーン作戦」のアップグレード版であり、CIAはホワイトハウスの承認を得ることなく独自にあらゆる機密作戦を展開できるというものでした。ヴォーゼンは作戦の存在が外部に漏れることを恐れていましたが、パメラはボーンはただ単に自分の失われた記憶を探っているだけではないかと主張しました。
ボーンはニッキーに、ダニエルズと一緒に写っていた写真の人物が何者であるか問いましたが、その人物はニッキーも知らない人物でした。ボーンはニッキーと共にダニエルズが潜伏しているモロッコ・タンジールに向かいましたが、同じくダニエルズの潜伏先を突き止めていたヴォーゼンは現地に暗殺者ディシュ(ジョーイ・アンサー)を送り込み、ダニエルズ・ボーン・ニッキーを三人とも始末するよう命じました。
ボーンとニッキーはCIAのコンピューターにアクセスした際に暗殺者が差し向けられたことに気付きますが、時既に遅くダニエルズはディシュに爆殺されてしまいました。間一髪で難を逃れたボーンはニッキーを逃がし、デッシュを見つけて殺すと彼の電話を通じてボーンとニッキーを始末したとの嘘の報告を行いました。
その頃、パメラは改めてボーンの経歴を確認していました。「トレッドストーン作戦」にはボーンやダニエルズのほか、写真の人物であるアルバート・ハーシュ博士(アルバート・フィニー)も関わっていました。一方、ヴォーゼンはボーンが死を偽装したことを見破り、ボーンの捜索と並行してパメラを監視するよう命じました。
ボーン・アルティメイタムの結末
ボーンは自らの記憶を取り戻すため、単身でアメリカ・ニューヨークに飛びました。そしてボーンはニューヨークのCIA本部を監視しつつ極秘裏にパメラに連絡を取り、彼女から自分の本名が“デヴィッド・ウェッブ”であることを知らされました。
ボーンはパメラをメールで指定場所に呼び出し、あらかじめボーンの通話を傍受していたヴォーゼンはバズと共に指定場所に先回りしました。しかしこれはボーンの策略であり、ヴォーゼンのオフィスに潜入したボーンはまんまと「ブラックブライアー作戦」の極秘ファイルを盗み出すことに成功しました。
ボーンはパメラから伝え聞いた暗号から自分が暗殺者にされた特別研究所の住所を割り出し、ヴォーゼンが差し向けた追っ手をカーチェイスの末に振り切って現地に向かいました。ボーンは追っ手に加わったバズにも付け回され、両者の車は大破しますが、ボーンはバズにとどめを刺さずに先に急ぎました。
ボーンは研究所で待っていたパメラに「ブラックブライアー作戦」のファイルを渡し、パメラはヴォーゼンがやってくる前にファイルをファックスで外部に送信しました。一方、ハーシュ博士と対面したボーンは遂に全ての記憶を取り戻しました。ハーシュ博士こそがかつて愛国心に燃える軍人だったデヴィッド・ウェッブを暗殺者ジェイソン・ボーンとして生まれ変わらせた張本人だったのです。
ボーンは「私を殺すかね?」と言うハーシュ博士を殺さずに屋上に逃げ、待ち構えていたバズと対峙しました。バズはなぜ自分を狙うのかと言うボーンの問いに答えられず、殺害をためらっているところにヴォーゼンが現れました。ボーンはヴォーゼンの銃撃を間一髪でかわすと、そのまま屋上から真下の川に転落していきました。
数日後、ニッキーはとあるカフェでテレビニュースを見ていました。「ブラックブライアー作戦」は世間に暴露され、ヴォーゼンとハーシュ博士は逮捕され、クレイマー長官は責任を問われて更迭されました。そしてニュースは未だに川に身を投げたボーンの死体が上がってこないことも報じ、ボーンの生存を確信したニッキーは笑顔を浮かべました。
その頃、密かに生き延びていたボーンはいずこへと泳いで逃げ去っていきました。
以上、映画「ボーン・アルティメイタム」のあらすじと結末でした。
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ジェイソン・ボーンのネタバレあらすじ
見所はやっぱりアクションシーンですが、手と足の打撃は早いは、投げ落とすし、バックを取って絞め殺すは、人はこんなに早く動くのか疑問に思いながら終わっていくような映画ですが、物語もしっかり作り込まれていて、前作の終わった場面から始まっているので、続けて観ることが出来ます。スパイスキルも色々考えられていているし、追う側も人海戦術や衛星装置を使ってボーン探すシーンは面白い!ボーンを狙う狙撃者の正確な射撃能力もゾクッとする凄い!一撃を放つ場面も凄いの一言。