バイバイマンの紹介:2017年アメリカ映画。ロバート・デイモン・シュネック著のノンフィクション『The President’s Vampire』を基にしたホラー・スリラー作品です。その名を知った者、あるいは名を口にした者に死をもたらすとされる謎のマントの男“バイバイマン”にまつわる事件と悲劇を描きます。
監督:ステイシー・タイトル 出演者:ダグラス・スミス(エリオット)、ルシエン・ラヴィスカウント(ジョン)、クレシダ・ボナス(サシャ)、キャリー=アン・モス(ショー刑事)、ダグ・ジョーンズ(バイバイマン)ほか
映画「バイバイマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バイバイマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バイバイマンの予告編 動画
映画「バイバイマン」解説
この解説記事には映画「バイバイマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バイバイマンのネタバレあらすじ:起
1969年10月20日、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンで大量殺人事件が発生しました。犯人のラリー(リー・ワネル)という男は散弾銃を乱射しながら「誰かが名前を呼んでいるのか?」「名前を言うな、名前について考えるな」などと連呼し続けていました。
そして現代。都会からマディソンの大学に通うことになった若い男女3人、エリオット(ダグラス・スミス)とその恋人サシャ(クレシダ・ボナス)、親友のジョン(ルシエン・ラヴィスカウント)は、この町にある屋敷を借りて共同生活を始めました。しかし、その直後から彼らの周囲では奇妙な現象が起こるようになっていきました。コインが落ちた音がしたかと思えば、勝手に部屋のドアが閉まったり、サシャが咳き込むようになったり…。現れては消える謎のコインに不信感を抱いたエリオットは部屋の引き出しの中から「考えるな。言うな」そして「“バイバイマン”という名前を口にしてはならない」などという謎のメッセージを発見しました。
バイバイマンのネタバレあらすじ:承
3人は共通の友人で、霊能力があるという女性・キム(ジェナ・カネル)を招いてふざけ半分で“降霊術”を始めました。そのうち、キムは「考えるな、言うな」と連呼を始め、さすがのエリオットもつい“バイバイマン”の名を口にしてしまいました。その瞬間、ろうそくの火が消えて部屋が真っ暗になり、キムはその場に倒れ込んでしまいました。それからというもの、サシャの咳はますます悪化し、キムと関係を持ったジョンは彼女の髪の毛にウジ虫が湧いている幻覚を見ました。エリオットも部屋の壁に謎の爪痕があるのを発見、それから幻覚と幻聴に苛まれていくようになっていき、しまいにはサシャとジョンが自分をからかっているのではないかと疑心暗鬼になっていました。そしてある夜、エリオットは列車とレール、そしてマントを羽織った謎の男(ダグ・ジョーンズ)の夢を見ました。
バイバイマンのネタバレあらすじ:転
エリオットは一連の怪奇現象の原因を探るべく、地元の図書館で司書のワトキンス(クリオ・キング)の協力を得ながら“バイバイマン”に関する情報をかき集めた結果、1969年に連続殺人事件を起こしたラリーが、事件直前に同様の連続殺人事件を起こした少年の「犯行は“バイバイマン”がそうさせた」との供述を聞いていたことを知ります。ラリーもまた犯行後に謎のマントの男を目撃しており、その直後に毒を飲んで自殺していたのです。一方でエリオットと同じく、キムもまた幻聴に苛まれており、ルームメイトに“バイバイマン”の名を告げてしまっていました。程なくして、キムはエリオットの目の前で、幻覚に誘導されるように踏切に入り、列車に撥ねられて死亡しました。彼女のバッグの中からは斧が見つかり、間もなくキムのルームメイトも死体で発見されました。当初はエリオットに殺害容疑がかけられたのですが、ショー刑事(キャリー=アン・モス)の調べで犯行はキムの仕業であり、何とキムはエリオットら3人の殺害計画も立てていたことがわかりました。
バイバイマンの結末
その後もエリオットは幻覚に悩まされ続け、更には図書館で“バイバイマン”の名を聞いてしまっていたワトキンスも家族に手をかけていました。エリオットは手掛かりを求めて、ラリーの妻だったレッドモン(フェイ・ダナウェイ)を訪ねたところ、彼女は幸いにも“バイバイマン”の名を知らなかったため一命を取り留めており、エリオットに「あの呪いは人を幻覚で狂気に陥れ、やがては死に至らしめる。呪いを免れるためには名前を口にしないか、名前について考えないことしかない。もしも名前を知ってしまった者がいたなら、その者は死ななければならない」と告げ、恐怖こそが“バイバイマン”の力の源であると忠告しました。エリオットは急いでサシャとジョンに伝えようと車を走らせましたが、途中でワトキンスを撥ねて死なせてしまいました。同じ頃、幻覚に苛まれていたサシャとジョンは互いに殺し合おうとしており、駆け付けたエリオットはサシャを撃ち殺し、ジョンに重傷を負わせてしまいました。そして遂にエリオットの前に“バイバイマン”が現れ、エリオットは「早く殺せ。お前の勝ちだ」と叫びました。そこへエリオットの兄と姪が現れ、エリオットはドア越しに危うく“バイバイマン”の名を言いかけましたが、思いとどまって自ら命を絶ちました。瀕死のジョンは駆け付けたショー刑事に何かを呟こうとしていました。
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