ザ・セルの紹介:2000年アメリカ映画。キャサリンは相手の精神世界に入り治療を行う心理学者である。そんな彼女に意識不明となった連続殺人犯から誘拐された被害者女性の居所を探るようFBIから依頼が入る。特殊な機器で繋がり、キャサリンは犯人の精神世界にダイブするが、そこに広がっていたのは彼女を窮地に陥れる程の異質な世界だった・・。エンターテイメントの女王ジェニファー・ロペスを主演に迎えたサスペンス作品。ターセム・シン監督の幻想的な映像も美しい。
監督:ターセム・シン 出演:ジェニファー・ロペス(キャサリン・ディーン)、ヴィンス・ヴォーン(ピーター・ノヴァク捜査官)、ヴィンセント・ドノフリオ(カール)、マリアンヌ・ジャン=バプティスト(ケント博士)、ジェイク・ウェバー(ゴードン・ラムジー)、ディラン・ベイカー(ヘンリー・ウエスト)、タラ・サブコフ(ジュリア・ヒクソン)、ジェームズ・ギャモン(テディ・リー)、プルイット・テイラー・ヴィンス(リード博士)、ほか
映画「ザ・セル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・セル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・セルの予告編 動画
映画「ザ・セル」解説
この解説記事には映画「ザ・セル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・セルのネタバレあらすじ:起
白いドレスの女性が馬にのり砂漠を走っています。彼女は少年の元に辿り着くと、約束していた海へ行こう、と誘いますが、そのエドワードという少年は顔を狂暴なものに変え彼女の誘いを拒絶します。女性の名前はキャサリンといい、昏睡状態のエドワードと精神を繋げることにより現実に呼び戻すという治療方法を試みています。しかし、目に見える成果がないためエドワードの両親には精神世界での対話は幻想だといわれてしまいます。
その頃、女性を狙った連続殺人事件が起こっていました。犯人は、巨大な水槽に女性を閉じ込め水を満たしていき女性を溺死させて快感を得ていました。そして、ほどなくして7人目の遺体が発見されるのでした。捜査では白い犬の毛が証拠として発見され、珍しい白いシェパードを買った線から捜査線上にカールが浮上します。車の痕跡も一致しFBIは突入の準備を進めます。しかしその少し前に、カールは次の被害者を物色しジュリアという女性を既に誘拐していました。
ザ・セルのネタバレあらすじ:承
FBIがカールの家に踏み込むと、カールは発作を起こし意識不明となって倒れていました。彼の家には犯人である証拠がありましたが、誘拐されたジュリアはいませんでした。誘拐された女性は40時間後には水槽に水が溜まり溺死させられることが分かっており、FBIはキャサリンに協力を求めます。キャサリンは神経伝達装置で意識不明となっているカールの精神世界に入り幼いカールと出会います。被害者達が飾られるなど異質なカールの精神世界でキャサリンも捕まってしまい精神世界の王の元に連れていかれ、その恐怖でキャサリンは目を覚まします。
博士によるとこの方法は精神世界に入り込みすぎると現実との区別が曖昧になり、夢の中で死ぬと現実でも死ぬことになるというのです。諦めかけたキャサリンでしたがピーター捜査官に、夢の中で異常な国の王様となったカールだが少年としてのカールが残っておりそれに働きかければ希望はある、と言い、再びカールの精神世界へと入ります。しかし、直前にラボで停電が起こり不完全な状態でのダイブとなります。
ザ・セルのネタバレあらすじ:転
キャサリンは、カールの精神世界で父親から酷い虐待を受けて育ったこと、6歳の洗礼式で父親に溺れさせられかけ、それが元となり自分の中に神を作ったことを知ります。キャサリンはカールに父親が悪いといいます、父親は絶対だったとカールは怒り、王の姿になりキャサリンを捕まえます。ラボではキャサリンの脳波が乱れていることが分かりますが機械では引き戻すことはできず、ピーター捜査官を精神世界に送り込むことになります。
ピーター捜査官はキャサリンに会えますが彼女は自我を失っておりピーターを誘惑します。拘束されたピーターは拷問されながらも必死にキャサリンに呼びかけ、元のキャサリンに戻します。そこでピーター捜査官は監禁場所に繋がる手がかりを掴み、現実世界に戻ってきます。カーヴァー工業機械という名前を手掛かりにピーター捜査官はジュリアの監禁場所を突き止めます。
ザ・セルの結末
一方キャサリンはカールを助ける為、一人で精神世界に潜り、今度はキャサリンがカールを自分の精神世界に招き入れます。そこでキャサリンはカールと穏やかに会話しますが、カールの世界の王が乗り込んできます。キャサリンは彼を迎え撃ち、王を瀕死のところまで追いつめます。しかし、少年は王であり王は少年である、と言われ止めを刺すことをためらいます。ためらうキャサリンに、僕を助けて、と少年のカールが言い、キャサリンは泉に彼を優しく沈めるのでした。
同じころ、ピーター捜査官は水槽を破壊し、水が満ち溺れかけていたジュリアの救出に成功します。事件の後、ピーター捜査官と会ったキャサリンは、エドワードに逆伝達(自分の世界に招き入れること)を試みると告げます。最後にキャサリンは精神世界でエドワードに船と海を見せ、冒頭の約束を果たすのでした。
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