ザ・クルーの紹介:2015年フランス映画。「カレ・ブラン」(2011)のサミ・ブアジラ、そして「ぼくを探しに」(2014)のギョーム・グイなど、フランスを代表する役者達が共演するクライムサスペンス・アクション。完全犯罪を得意とする武装強盗団が、ある事件をきっかけにギャングに狙われるはめになる。リーダーのヤニスは、家族と仲間達を守るため無謀な強盗計画に加担する。ラストまで緊張感が途切れない、悪党対悪党の銃撃バトルが圧巻。
監督:ジュリアン・ルクレルク 出演者:サミ・ブアジラ(ヤニス)、ギョーム・グイ(エリック)、ユーセフ・ハイディ(ナセール)、アリス・ドゥ・ランクザン(オードリー)、ダヴィド・サラシ―ノ(フランク)、カーリス(サリフ)ほか
映画「ザ・クルー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・クルー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・クルーの予告編 動画
映画「ザ・クルー」解説
この解説記事には映画「ザ・クルー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・クルーのネタバレあらすじ:起
凄腕の武装強盗団のリーダー、ヤニス。つねに緻密な計画のもと、足がつかない犯罪を成功させています。今回は仲間4人と共に、印刷局の装甲車を襲撃。白紙のパスポートを数百冊強奪し、不法移民の組織から大金をせしめました。ナセールとフランクはヤニスが最も信頼している仲間でしたが、ヤニスの弟アミンだけはまだまだ未熟だという理由で金の取り分が少なく、アミンは不満を感じていました。一番新しい仲間のエリックには、妻オードリーと小さな息子がいました。家族にラクをさせたいと思うエリックの気持ちに反して、オードリーは危険な仕事などやめてほしいと考えています。ヤニスにも別れた妻マリオンがおり、足を洗うから復縁したいと幾度となく頼んでいますが拒否されています。
ザ・クルーのネタバレあらすじ:承
ある日ヤニスは、犯罪で使用した銃をアミンがこっそり売りさばいていた事実を知ります。アミンは単なる小遣い稼ぎだと言いますが、銃を売った相手を通してヤニス達の素性がギャングに知れてしまいます。ギャングは、警察にばらされたくなければ別の組織の麻薬輸送車を襲えと脅しをかけてきます。決行は2日後。ヤニスは仲間達と略奪計画を立てますが、フランクだけはそんな仕事は危険すぎると離脱します。フランクはヤニスの妹ノラと恋人関係にありましたが、兄を裏切れないノラは泣く泣くフランクに別れを告げます。2日後、田舎道を走る一台の麻薬輸送車をヤニス達が襲います。計画はうまくいくはずでしたが、途中から組織の仲間が車で現れ銃撃戦になります。ナセールが撃たれて死亡し、ヤニスは悲しみと怒りを爆発させます。
ザ・クルーのネタバレあらすじ:転
ヤニス達は麻薬を積んだ車をギャングのもとに届けます。ギャングはヤニスの母親を人質にとっていました。麻薬を渡せば母親を解放すると言う言葉を信じて、ヤニスは麻薬を渡します。ギャングはさらにエリックの妻も命が危ないということを匂わせ、エリックは顔面蒼白になります。そこにアミンと仲間が乱入し、再び銃撃戦になります。混乱の中、ヤニスは怪我をしたギャングの1人を捕えて母親のもとへ連れて行けと命じます。ギャングのアジトへ行き、拉致されていた母親を無事に救出したところへ警察がやって来ます。アミンが自らパトカーに車でぶつかり、ヤニスと母親を逃がしました。ヤニスは母親を連れてノラの待つ隠れ家に行き、家族と仲間にしばらくの間モロッコに身を隠せと言います。
ザ・クルーの結末
エリックは大急ぎで自分の家に戻ります。そこには無残に殺害されたオードリーの姿が。打ちひしがれたエリックは、息子を連れてヤニスの隠れ家へと向かいます。ヤニスはマリオンに一緒に逃げようと言いますが、彼女は今度も拒否します。ヤニスは家族と仲間を海外へ逃がし、自分は拘留中のアミンを助けに行くと言います。エリックはノラに息子の面倒を頼み、自分もアミン救出に協力すると言います。アミンの乗った警察車両を、ヤニスとエリックが襲います。エリックとアミンがバイクで逃走しますが、ヤニスは警官と撃ち合いになります。人混みに紛れバスに乗り込んだエリックとアミンの目に、警官の銃弾を受けて倒れるヤニスの姿が映りました。マリオンもまた、テレビのニュースでヤニスの死を知ります。無事にフランスを脱出したエリックとアミンは、ノラ達を追いかけ漁船でモロッコに渡ります。
この映画の感想を投稿する