映画「ファミリー・ツリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファミリー・ツリーの紹介：2011年アメリカ映画。カウイ・ハート・ヘミングス原作の同名小説を映画化したヒューマンドラマです。ハワイの美しい自然を舞台に、何不自由ない暮らしを送ってきた弁護士が次々と家族の身に降りかかる予期せぬ転機を迎え、家族の知られざる一面を垣間見ることになります。
監督：アレクサンダー・ペイン 出演者：ジョージ・クルーニー（マット・キング）、シェイリーン・ウッドリー（アレクサンドラ・キング）、ボー・ブリッジス（ヒュー・キング）、ジュディ・グリア（ジュリー・スピアー）、マシュー・リラード（ブライアン・スピアー）ほか
この解説記事には映画「ファミリー・ツリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハワイ・オアフ島。弁護士のマット・キング（ジョージ・クルーニー）は妻エリザベス（パトリシア・ヘイスティ）と長女“アレックス”ことアレクサンドラ（シェイリーン・ウッドリー）、次女スコッティ（アマラ・ミラー）の4人家族ですが、仕事に熱心のあまり家庭を顧みない日々が続いていました。マットはカウアイ島に先祖代々から受け継がれてきた、手つかずの自然が残る広大な土地を所有しているのですが、ハワイ州の永久拘束禁止の法律に則って7年以内にその土地を売却せねばならず、土地開発を計画している地元住民への売却交渉もほぼ合意していました。ところがある日、エリザベスがボート事故に遭い意識不明の重体となってしまいます。マットは昏睡状態のエリザベスに寄り添い回復を願いました。
その日以来、スコッティはショックから情緒不安定になり、他の子供たちとつるんで問題行動を起こすようになりました。全寮制の学校へ通うアレックスもちょうど反抗期で、マットは子供たちにも頭を悩ませていました。そしてマットにとって非常に辛い宣告が医師から告げられました。エリザベスはもう目が覚めることはなく、彼女がかねてから尊厳死の意志表示をしていたことから、間もなく生命維持装置を外さなければならないのです。マットは悩んだ末に、スコッティには事実を伏せてアレックスに打ち明けることにします。ところが、アレックスの口から出てきた言葉は、あの事故の時エリザベスが浮気をしていたということでした。
動転したマットは真相を突き止めるべく、親友のミッチェル夫妻（メアリー・バードソング、ロブ・ヒューベル）から話を聞き、その結果エリザベスの浮気相手は不動産業者ブライアン・スピアー（マシュー・リラード）であることを知ります。苦悩の末、マットはスピアーにエリザベスの事故のことや余命わずかなことを伝えるため、娘二人とアレックスの男友達シド（ニック・クロース）を伴い、スピアーの滞在するカウアイ島へ向かいます。マットはこれで見納めになるかもしれないということで、売却される予定の土地に娘たちを連れて行きます。
マットはスピアーに会い、全ての真実を明かします。スピアーは妻ジュリー（ジュディ・グリア）やマットらに申し訳ないと深く謝罪します。その後、マットは親戚一同を集め、カウアイ島の土地の処遇について話し合いを持ちます。ほとんどの親戚が大金が得られるとして売却に賛同するなか、マットは悩んだ末に土地は売らないと宣言し、他の解決方法を模索すると告げます。やがてとうとうエリザベスの生命維持装置を外す時が来ました。ジュリーは胸の内をこらえてエリザベスを許すと発言し、アレックスとスコッティの計らいでマットはエリザベスと二人きりの時間を過ごすことになりました。その後、マットはアレックスやスコッティと共に、エリザベスの遺骨をワイキキの海に散骨しました。
すごくハワイに行きたくなる。ハワイの自然が美しくってついついハワイへの飛行機代とか検索してしまった。登場人物たちのゴタゴタはスゴイ大変なんだけど、妻はボート事故で植物人間になるし不倫はしてるし、子育ては妻に投げっぱなしだったから思春期まっただ中の末娘への対応が大変だし、一族のハワイ最後の大自然を手放すかどうかの大変な時にいっぺんにこんな問題が立て込んだら、私なら参ってしまう。そんなこんなで疲れ果てた心をハワイの自然が優しく包んでくれる最高の映画です。