ディヴァイン・フューリー/使者の紹介:2019年韓国映画。『ミッドナイト・ランナー』(2017年)で主演を務めたパク・ソジュンとキム・ジュファン監督が再びタッグを組んで贈るアクションホラー作品です。“悪魔祓い”をテーマに、不思議な力に目覚めた若き総合格闘家とベテラン神父が韓国で暗躍する“闇の司祭”の野望に立ち向かっていく姿を描きます。
監督:キム・ジュファン 出演者:パク・ソジュン(ヨンフ)、アン・ソンギ(アン神父)、ウ・ドファン(ジシン)、パク・ジヒョン(スジン)、チョン・ジフン(ホソク)、シム・ヒソプ(キム神父)、イ・ソル(ソル)、ソ・ジョンヨン(スジンの母親)、チョ・ウニョン(ホンジン)、パク・ジンジュ(中華レストラン配達の女性)、チェ・ウシク(チェ神父)、キム・シウン(シスター・テレサ)、イ・スンヒ(憑依された男)、キム・ソンミン(アンジェラ)、チョン・ウイソン(ベロニカ)、キム・ボムス(ボムス)、リュ・ギョンス(医者)、イ・チャンユ(少年時代のヨンフ)ほか
映画「ディヴァイン・フューリー/使者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディヴァイン・フューリー/使者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ディヴァイン・フューリー/使者」解説
この解説記事には映画「ディヴァイン・フューリー/使者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディヴァイン・フューリー/使者のネタバレあらすじ:起
総合格闘家のヨンフは少年時代は警察官だった父と二人暮らしでした。ヨンフは父と共に敬虔なキリスト教徒でした。
ヨンフの人生を大きく変えたあの日の夜。ヨンフの父は飲酒運転の車に検問をしていたところ事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまいました。ヨンフは通っている教会の神父とともに懸命に祈りましたが、祈りも虚しく父はそのまま死んでしまいました。
ヨンフの父の葬儀はキリスト教式ではなく、仏教式で執り行われました。神は父を助けてくれなかった…深く絶望したヨンフはこの日を境に一切の信仰心を捨て、神への強い憎しみと恨みを糧に生きていくようになっていきました―――。
―――時は流れ、成長したヨンフは総合格闘家となり、「死神」という異名で世界を股にかけて活躍していました。ヨンフのファイトスタイルは、神への激しい怒りを拳に込めるというものでした。
ディヴァイン・フューリー/使者のネタバレあらすじ:承
そんなある日、アメリカでの試合を終えたヨンフは掌から突然血が流れていることに驚きました。病院での診察結果は異常なしでしたが、その後も出血は一向に収まろうとはしませんでした。
ヨンフは仲間の姪が祈祷師をしていることを思い出し、早速彼女に相談することにしました。すると仲間の姪は家の南方にある十字架の方へ向かうよう指示し、ヨンフは言われた通りにその方向に向かうと、そこには教会がありました。
その教会では、エクソシスト(悪魔祓い)であるアン神父と助手のチェ神父が悪魔祓いの儀式を行っていました。しかし、チェ神父は恐怖のあまり儀式を放棄して逃げ出してしまい、アン神父がひとりで悪魔と対峙せざるを得ませんでした。見かねたヨンフは拳で悪魔を倒し、アン神父はヨンフの掌の出血はイエス・キリストが磔にされた時の傷と同じ“聖痕”であると断定しました。
バチカンの悪魔祓いの組織「アルマ・ルチス」の一員であるアン神父は、韓国に潜伏しているとされる“闇の司祭”を探すために韓国を訪れていました。アン神父は悪魔を一撃で倒したヨンフの“聖痕”に関心を示し、彼に可能性を見い出しました。どうやらヨンフは神への信仰心を完全に失ったわけではないようでした。
アン神父は部屋に十字架を置いて去っていきました。ヨンフはその十字架を一度は捨てようとしましたが、思い直してアン神父に返すことにしました。アン神父の宿泊先を訪れたヨンフは、そこで“闇の司祭”の存在とチェ神父のことについて知らされました。
ヨンフはアン神父の悪魔祓いに同行することにしましたが、そこで悪魔に取り憑かれそうになってしまいました。それでもヨンフは強靭な精神力で悪魔に立ち向かい、最後は拳から白い炎を発動させて悪魔を消滅させました。これを機にヨンフとアン神父の間には親子のような友情が芽生えていきました。
ディヴァイン・フューリー/使者のネタバレあらすじ:転
ヨンフとアン神父は悪魔祓いをした女性に事情を聞いたところ、大規模なクラブの若き経営者であるジシンという人物の名が浮上しました。実はこのジシンこそが“闇の司祭”そのものであり、クラブの地下には悪魔を祀る祭壇が備えられていました。ジシンは罪を犯した者や純粋な者などの人々の命を祭壇に捧げることで悪魔から力を得ていたのです。
ヨンフとアン神父の存在を知ったジシンは目障りな二人を消すことにし、手始めにアン神父の元から逃げ出したチェ神父になりすましてヨンフに接近しました。ヨンフはチェ神父が逃げ出したあの時、カラスが襲いかかってきたことから、チェ神父の顔までは覚えていませんでした。ジシンはヨンフに、アン神父はヨンフを騙そうとしていると告げて去っていきました。
ヨンフは再びアン神父の悪魔祓いに誘われました。しかし、ヨンフはチェ神父になりすましたジシンの発言を受けてこれを断り、アン神父は単身で悪魔祓いの現場である修道院の児童施設に向かいました。
アン神父は修道院のシスターたちと共に少年に乗り移った悪魔を祓うべく祈りを捧げましたが、あまりにも悪魔の数が多く、アン神父は重傷を負ってしまいました。その時、思い直したヨンフが現場に駆け付け、悪魔を退治することに成功しました。
ヨンフはアン神父をチェ神父の元に連れて行き、治癒のための祈りを捧げてもらうことにしました。その後、ヨンフは先ほど悪魔を祓ったはずの子供が命を落としたことを知り、全ての元凶であるジシンと決着をつける決意を固めました。
ディヴァイン・フューリー/使者の結末
ヨンフはチェ神父からアン神父の祭服を借り、それに身をまとうとジシンのアジトであるクラブへと乗り込みました。ヨンフはジシンの手下の悪魔連中を持ち前の格闘能力と白い炎を宿す拳で次々と倒していきました。
クラブの地下には、ジシンが悪魔へ祈りを捧げる泉がありました。ジシンはヨンフを倒すため自らの命と引き換えに泉の中へと入り、より強力な悪魔の力を手に入れた蛇のような怪物へと変貌を遂げました。ヨンフはジシンとの最終決戦に臨み、傷を負いながらも見事にジシンを倒すことに成功しました。
ヨンフがアン神父の元に戻ると、チェ神父の祈りの甲斐あってアン神父は復活していました。ヨンフとアン神父は互いの無事を喜び合いました。
ヨンフとアン神父はローマへと旅立ちました。その後、韓国に遺ったチェ神父の元に、ヨンフとアン神父から手紙が届きました。そこにはヨンフとアン神父のローマでの日々が綴られた絵葉書と共に十字架の首飾りが入っていました。映画はチェ神父が“使者”になって帰ってくるであろうことを示唆して幕を閉じます。
以上、映画「ディヴァイン・フューリー/使者」のあらすじと結末でした。
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