エクスペリメントの紹介:2010年アメリカ映画。心理実験に参加した被験者が、刑務所での看守役と囚人役という役割を担う中で、次第にその役割に応じた人格に変貌し、制御不可能な狂乱を引き起こしていく様子を描いたサスペンス・ドラマ。実験という枠組みを超越した衝撃の結末に、最後まで目が離せません。
監督:ポール・T・シュアリング 出演:エイドリアン・ブロディ(トラヴィス)、フォレスト・ウィテカー(バリス)、カム・ジガンデイ(チェイス)、クリフトン・コリンズ・Jr(ニックス)、ほか
映画「エクスペリメント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エクスペリメント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エクスペリメント」解説
この解説記事には映画「エクスペリメント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エクスペリメントのネタバレあらすじ:高額報酬の仕事
失業中のトラヴィスは、たまたま読んでいた新聞で高額報酬の求人情報を見つけます。それは、2週間の行動実験の被験者になることで、日給1000ドルの報酬を貰えるという破格の仕事内容でした。実験は、州刑務所内での生活環境の模擬実験を行われ、説明会では、実験は安全な環境で行われるものの、人権が侵害される恐れがあるという注意がなされます。お金に困っていたトラヴィスは、迷いなく選考を受け、被験者として選ばれます。
エクスペリメントのネタバレあらすじ:看守役と囚人役
集められた被験者達は、看守役と囚人役に分けられ、トラヴィスは囚人役になります。実験ではそれぞれの役を演じる際の細かなルールが定められており、秩序を守らなければ、実験は終了し、報酬は支払われないと宣告されます。実験がスタートし、囚人達がバスケットボールで遊んでいると、運悪く囚人が投げたボールが看守に当たります。囚人達は偶然の事故だと主張しますが、看守役の者たちは、看守役の権限を使い、囚人役の者たちに罰を与えます。
エクスペリメントのネタバレあらすじ:対立する関係
その事件以降、看守側と囚人側の関係は一気に悪化します。最初は、ささいな嫌がらせをする程度におさめていた看守達でしたが、囚人達が抵抗できないことをいいことに、一気に高圧的な態度を取り始めます。もはや看守達は、自分達の役割を演じるのではなく、ルールを逆手にとって、いかに囚人達に屈辱を与えるかということに異常なほどに執着を抱き始めていたのでした。囚人役は、看守役に怒りを感じながらも、報酬のため、必死に屈辱に耐え続けます。
エクスペリメントの結末:異常な結末
そんな中、ついに囚人に暴力が振るわれます。看守役の中には、実験を辞めようと言う者もいましたが、受け入れられず、実験は続行します。看守役達の横暴に耐えられなくなった囚人役の者たちは、団結して看守役に殴り込みをかけにいき、血みどろの乱闘が繰り広げられます。被験者達が血まみれになり、死者も出た中、実験の中止を意味する赤ランプが点灯し、ついに実験は終了します。実験を主催した主任研究員は殺人罪で起訴され、被験者達は茫然としたまま元の生活に戻っていきました。
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