映画「フォーエバー・パージ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フォーエバー・パージの紹介：2021年アメリカ映画。人種差別的な政党が政権を掌握したアメリカで、12時間だけ殺人を含むあらゆる犯罪が合法になるパージが行われます。ところがパージが終わってもメキシコ移民を敵視する白人グループによる殺人、暴力、放火などの犯罪が続きます。メキシコ系のアデラとホアンは、パージを避けながらアメリカからメキシコへの脱出の旅を続けます。激しいアクション、カーチェイス、戦闘シーンが見どころになっています。
監督：エヴェラウド・ヴァレリオ 出演：アナ・デ・ラ・レゲラ（アデラ）、テノッチ・ウエルタ（ホアン）、ジョッシュ・ルーカス（ディラン・タッカー）、キャシディ・フリーマン（キャシディ・タッカー）、ウィル・パットン（ケイレブ・タッカー）レヴェン・ランビン（ハーパー・タッカー）、ほか
この解説記事には映画「フォーエバー・パージ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホアン（テノッチ・ウエルタ）とアデラ（アナ・デ・ラ・レゲラ）の夫妻は、少年の案内で貧困と犯罪の多いメキシコからアメリカへ向かいます。二人は国境の地下トンネルを抜け、アメリカへ到着。少年はバラのカードを渡し、何かあったら思い出せと言います。
アメリカでは、ニュー・ファンディング・ファーザーズ・アメリカという政党が政権を握り、ホアンたちのような不法入国者の取締りを厳しくします。そして12時間だけ犯罪を正当化するパージを実行しようとしています。
10ヶ月後、アデラはテキサス州の食品工場で働き、ホアンはタッカー家の牧場で働いています。タッカー家はケイレブ（ウィル・パットン）と息子ディラン（ジョッシュ・ルーカス）、娘ハーパー（レヴェン・ランビン）、妻キャシディ（キャシディ・フリーマン）の4人家族です。
タッカー家はキャシディの出産のため、人を採用することを検討していますが、ディランはメキシコ人は雇いたくない様子です。
いよいよパージが始まる日です。ホアンはケイレブに「ディランはメキシコ人が嫌いなんですか？」と聞きます。 ケイレブは質問に答えず、ホアンに万が一に備えてお金をあたえます。TVのニュースでは、パージの開始を宣言し暴力と殺人を警告します。
アデラとホアンはメキシコ移民の集まる場所に避難します。タッカー家は牧場を閉じてしまいます。アデラとホアンが外に出ると、パージの正当性を訴える街宣車を目撃します。
翌朝、パージ終了を告げるサイレンが鳴り、人々は歓喜します。ホアンは同じ牧場で働くＴ.Ｔ.と共にタッカー家の牧場へ戻ることにします。アデラも食品工場へ戻り、食用の家畜の世話を始めます。ところが、うさぎのお面を被った男に襲われ、アデラは家畜用の檻に閉じ込められます。
アデラの同僚デリウスはアデラを助けますが、うさぎの男に襲撃されます。うさぎの男はまだパージが行われていると信じている様子。デリウスとアデラは男を殺害すると警察が現れ、パージ後の不法殺人としてアデラとデリウスを逮捕します。
タッカー家も、パージ終了後に襲われます。襲撃者カークはタッカー家は裕福で、貧しいものを搾取していると信じています。カークと仲間はフォーエバー・パージ（パージは永遠だ！）を唱え、タッカー家の人々を縄で縛ります。ケイレブは、カークに逆らい殺されます。そこへホアンとＴ.Ｔ.が現れ、カークと彼の仲間を射殺します。ホアンとタッカー家の人々は牧場から逃げ出します。
町はパージ後も殺人、暴力行為が行われ、暴徒たちはパージは永遠だと唱えます。逮捕されたアデラとダリウスは警察の車の中にいます。逃走するホアン、Ｔ.Ｔ.とタッカー家はラジオで暴徒がパージを継続しており、町が危険なことを知ります。
ホアンはアデラに電話し、彼女の場所を確認します。ホアンとタッカー家はアデラがいると思われる場所に到着し、銃を持って車から降ります。キャシディは中に残ります。
しかし、車内のキャシディは暴徒に襲われ、ディランは暴徒を射殺。アデラとダリウスのいる警察車両も暴徒に襲われますが、駆けつけたホアンに救われます。ホアンとアデラは駆けつけたディランの車に乗りこみます。しかし、ダリウスは暴徒に殺されます。
ラジオで、パージは永遠だと唱える暴徒鎮圧のため、政府は軍を送るとのニュースが流れます。ホアン、アデラとタッカー家はコンビニに一時避難します。彼らは荒らされた店内から、食べ物を持ち出します。
ラジオでは、６時間後にメキシコ国境が閉じられるというニュースが流れます。タッカー家とホアン達は６時間以内にメキシコに逃げることを決めます。ラジオでは人々にメキシコへの避難を呼びかけます。
タッカー家とホアン達はメキシコとアメリカの国境エルパソに到着します。町は暴徒に荒らされていました。タッカー家とホアン達は銃を持って、歩いてメキシコに向かいます。グループは途中で暴徒に襲われますが銃で射殺します。
グループは、エライジャという男に出会います。彼はパージは永遠だと唱え、ディランに「メキシコ人（ホアン、アデラ、Ｔ.Ｔ.）を殺せば、命は助けてやる」と言います。タッカー家とホアン達は逃げ出しますが、Ｔ.Ｔ.はエライジャに殺されます。
キャシディとアデラはホアン達と別れてしまいます。アデラはバラの絵を見つけ、メキシコからアメリカに入国する際に少年から渡されたカードのことを思い出します。アデラとキャシディはバラの絵のある方向へ逃げます。
アデラとキャシディは、ホアンとタッカー家に再会。彼らはメキシコを目指します。しかし、エライジャに率いられた暴徒たちは、彼らを襲います。キャシディとハーパーは、難民テントを目指し出産に備えます。
ディラン、ホアン、アデラは暴徒と戦うことにします。ホアンは暴徒を倒しますが、アデラがエライジャに捕まります。ホアンはエライジャを殺害し、アデラは助かり、暴徒たちは殺害されました。
ディランがテントに向かうと、キャシディは女の子を出産していました。ホアンとアデラもテントに駆け付け、ディランはスペイン語で感謝の気持ちを伝えるのでした。
以上、映画「フォーエバー・パージ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する