THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションの紹介:2014年アメリカ映画。ジョン・トラボルタの主演作で、2014年のトロント国際映画祭で上映されて好評を得たクライム・サスペンス。画家志望だった男が悪事に手を染め、贋作画家となり刑務所に服役していた。愛するひとり息子がガンで余命いくばくもないと知った時、男は新たな罪を犯して仮出所を手に入れる。息子との絆を取り戻そうとする彼に、新たな贋作の仕事が舞い込んでしまうが…。共演は、「人生はビギナーズ」(2010)でアカデミー助演男優賞を受賞したクリストファー・プラマーほか。
監督:フィリップ・マーティン 出演者:ジョン・トラボルタ(レイ・カッター)、クリストファー・プラマー(ジョセフ・カッター)、タイ・シェリダン(ウィル・カッター)、アンソン・マウント(キーガン)、アビゲイル・スペンサー(キャサリン/ペイズリー刑事)、ジェニファー・イーリー(キム)、マーカス・トーマス(カール)ほか
映画「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションの予告編 動画
映画「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」解説
この解説記事には映画「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションのネタバレあらすじ:起
ボストンの刑務所に服役中の男、レイ・カッター。画家としての才能がありながら、贋作を制作した罪で5年の刑を言い渡されています。別れた妻との間に十代の息子ウィルがいましたが、ガンを患っており先の見通しは決して明るくありません。息子との残された時間を貴重に思うレイは、仮出所を早めるための裏工作を犯罪組織のボスであるキーガンに依頼します。キーガンは判事をヘロインで買収。無事に出所したレイは、自分の父親ジョセフと暮らしているウィルのもとへ急ぎます。しかしジョセフはレイを歓迎せず、ウィルもまたよそよそしい態度です。こうして男3人のぎこちない生活が始まりました。
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションのネタバレあらすじ:承
キーガンのいるクラブに呼び出されたレイ。キーガンが彼の出所を手伝ったのには理由がありました。有名なモネの絵画「散歩、日傘をさす女」の贋作を描き、3週間後に美術館で展示される本物とすり替えろと言うのです。そんなことは無理だと言うレイでしたが、キーガンに多額の借金があるため断る余地はありません。クラブを出たレイに話しかけてくる、1人の女性客がいました。キャサリンと名乗る彼女は、実は連邦警察の刑事ペイズリー。犯罪組織の捜査のためにキーガンを尾行していたのですが、出所したばかりのレイの出現で新たな犯罪の気配を感じ、レイのことも調べ始めます。病院で治療を続けるウィルは、母親に会ってみたいとレイに言います。困り果てたレイは、大昔に別れた妻キムの家を探し当てて訪ねます。麻薬中毒で荒れた暮しのキムは、息子の年齢すら覚えていません。しかしレイが脅したおかげか、親子3人で食事することに成功。必死でいい母親を演じたキムでしたが、ウィルは全て気づいており、自分のために嘘をついてくれた両親に感謝します。
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションのネタバレあらすじ:転
キーガンの仕事を請け負ったレイに、詐欺師の過去があるジョセフも協力すると言い出します。キーガンは、手に入れた本物のモネを南米最大のコレクターであるラウル・カルロスに売りさばくつもりでした。レイは友人のカールが用意してくれた広いアトリエに腰を据え、贋作の制作を開始します。そんな中、ウィルは2つ目の願いごとをレイに打ち明けます。彼には女性経験がありませんでした。レイはしぶしぶ息子をコールガールのいるビルに連れて行きます。しかしレイを尾行していたペイズリーに追いかけられ、2人はビルから脱出。慌てて逃げ帰って事の顛末をジョセフに報告。3人で大笑いします。ウィルは父親の犯罪計画を知っており、自分も手伝いたいと言いますがレイはとんでもないと却下します。憤ったウィルは発作を起こして倒れ、病院で目覚めます。息子の真剣さに打たれたレイは、ウィルをアトリエに連れて行きます。一方ペイズリーは、尾行していることをレイに気づかれてしまいます。レイは、自分を捕まえずに時間をくれたらキーガン逮捕に協力する。だからお互い手を組もうと彼女に申し出るのでした。
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションの結末
贋作を完成させたレイは、ウィルとジョッシュと共に深夜の美術館に侵入します。ペイズリーもまた、美術館の外から見張っています。館内を停電させると警備員達は大混乱。警報ベルが鳴り響く中、無事に絵をすり替えた3人が美術館を飛び出します。本物のモネを受け取ったキーガンはレイを殴りつけ、「オレがお前を警察にたれこむ。お前はムショに逆戻りだ」と言います。しかしキーガンの裏切りは、レイの想定内でした。レイはペイズリーにキーガンを泳がせるよう提案。何も知らないキーガンは、コレクターのカルロスのもとに手下を向かわせてモネの絵を売りつけようとします。しかしカルロスの部下がその絵を鑑定家に見せたところ、なんと贋作との結果が。キーガンは取引に失敗しました。カルロスが依頼した鑑定家とはジョッシュのことでした。彼は本物を贋作だと偽り、さらに鑑定料の10万ドルもせしめたのです。レイはペイズリーに本物のモネのありかを教え、美術館に戻すよう言います。こうして盗難事件は解決しました。数日後、何者かによって命を絶たれたキーガンの遺体が発見されます。それから間もなくして、レイとジョッシュとウィルが飛行機で旅に出ます。行き先はレイが昔から行きたかったタヒチ。海岸で平和なひとときを過ごす3人。無言で微笑むウィルを、涙を浮かべたレイが見つめています。
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