グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~の紹介:2014年アメリカ映画。1983年の内戦で孤児となった南部スーダン出身の子供たち。13年間をケニアのカクマ・キャンプで過ごした後、彼らはアメリカへ。アメリカで出迎えた職業安定所に勤めるキャリーと彼らの間に、やがて強い絆が結ばれていく。
監督:フィリップ・ファラルドー 出演:リース・ウィザースプーン(キャリー)、アーノルド・オーチェン(マメール)、ゲール・ドゥエイニー(ジェレマイア)、エマニュエル・ジャル(ポール)、コリー・ストール(ジャック)、ほか
映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グッド・ライ いちばん優しい嘘の予告編 動画
映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」解説
この解説記事には映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グッド・ライ いちばん優しい嘘のネタバレあらすじ:起
スーダン南部で暮らしていたマメールは、突然村に襲撃してきた兵士に両親を殺され孤児となります。残された幼い兄弟たちは長男のテオに従い、徒歩でエチオピアへ逃れようとします。途中、脱水症状で亡くなる子供も出ますが、子供たちだけで砂漠の中を歩き続けます。やがて移動する人の群れを見つけ合流します。そこでジェレマイアとポールの兄弟と親しくなります。群れは川の上流に向かって進みますが、テオが薬きょうを見つけたため、群れと離れ川を渡ることにします。
グッド・ライ いちばん優しい嘘のネタバレあらすじ:承
末っ子のガブリエルは泳げないため怖がって逃げ出します。直後に銃声とともに兵士も現れ、川に人々の死体が流れてきます。ガブリエルを追うこともできず、子供たちはまた歩き出します。毎日歩き続けて疲れ切ったマメールがここで休もうと言い出し、高い草に囲まれた地面で子供たちは眠ります。翌朝目覚めると、兵士に囲まれていました。気付かずに立ち上がったマメールの身代わりとなり、テオが兵士に連れ去られていきました。マメールをリーダーとして、残った子供たちはまた歩き続けます。
グッド・ライ いちばん優しい嘘のネタバレあらすじ:転
そしてやっとケニアにたどり着きました。その難民キャンプで生活を始めた子供たちは、そこで成人し、マメールはキャンプの医師の助手として働いていました。マメールと姉のアビタル、ジェレマイアとポールの4人はアメリカへ行けることになります。アメリカに着くと、女性は一般家庭へという移民受け入れのルールでアビタルだけは、彼らと引き離されます。職業紹介所のキャリーが迎えに着ます。3人はなんとか職につくことができます。マメールは働きながら大学で医学を学びます。
グッド・ライ いちばん優しい嘘の結末
ポールもジェレマイアも、文化の違いなどもありなかなか職場でうまくいきません。ポールはその苛立ちをマメールにぶつけますが、仲直りします。キャリーは彼らに心を動かされ、彼らと一緒に暮らせるようにアビタルを呼び寄せます。ケニアの難民キャンプでテオらしき男性がいると聞いたマメールはケニアへ行き、テオを探し出して再会します。ところがテオのビザが下りません。2人で空港へ行き、列に並ぶとマメールはテオに自分の名前を名乗ってアメリカへ行くよう伝えます。マメールはキャンプに残り、医療活動に従事するのでした。
鑑賞するまでは、キャリーが難民の彼らに職業を見つけようと奮闘する場面が中心に描かれると思っていましたが、思っていた以上にマメールたちの幼少期から渡米に至るまでのストーリーがしっかりと描かれていました。そのため見ている自分までも彼らへ愛着がわいてしまい、生まれて初めてマクドナルドを食べるシーンでは思わず微笑んでしまいました。彼らが仕事をこなそうとする姿や、何とかしてアビタルに会おうとする場面では心の中で応援してしまいました。マメールのついた優しい嘘、家族愛が伝わりました。