妖女ゴーゴンの紹介:1964年イギリス映画。ハマー・フィルム製作の怪奇映画の一本。頭髪はヘビで、その目を見たものを石に変える、ギリシア神話の妖女ゴーゴンの物語が今世紀初頭のドイツの片田舎に蘇る。
監督:テレンス・フィッシャー 出演者:ピーター・カッシング(ナマロフ医師)、クリストファー・リー(マイスター教授)、リチャード・パスコ(ポール・ハイツ)、バーバラ・シェリー(カーラ・ホフマン)、マイケル・グッドリッフ(ハイツ教授)
映画「妖女ゴーゴン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妖女ゴーゴン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「妖女ゴーゴン」解説
この解説記事には映画「妖女ゴーゴン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妖女ゴーゴンのネタバレあらすじ:石化した死体
村を見下ろす丘の上にボルスキ城が立っているヴァンドルフ村。20世紀初頭、村では5年前から連続殺人が起きていた。村に滞在する画家、ブルーノ・ハイツのモデルで恋人であるサーシャが新たな犠牲者になる。彼女の死体はナマロフ医師のいる村の医院に運ばれる。だがその死体は石になっていた。首つり自殺をして発見されたブルーノが恋人を殺したとみなされる。息子の汚名を晴らすためにハイツ教授は息子の借りていた部屋に留まって調査を開始するが、事なかれ主義の村人たちにとって招かれざる客だった。教授は、その目を見たものを石に変える、伝説のゴーゴン三姉妹の最後の生き残りミゲーラがこの地に逃げてきたという伝説が事件に関係していると考えていた。
妖女ゴーゴンのネタバレあらすじ:ミゲーラ出現
ある夜、不思議な歌声を耳にしたハイツ教授は音の出所であるボルスキ城に行くが、そこで柱の陰に潜むミゲーラを見て悲鳴を上げて帰宅する。死を悟った彼はもう一人の息子、ポールへの手紙をしたためるのだった。ナマロフ医師はポールに教授の死因は心臓病だというがポールは承服しない。手紙には「私は石になりつつある」とあった。今度はポールが父の死の真相を探ろうとする。父の借りていた家でポールはナマロフの助手のカーラと出会う。彼女はナマロフの命令でハイツ教授の手紙を盗み読みするために来ていた。ナマロフは誰かをかばってミゲーラの存在が広く知られるのを防ごうとしていた。嵐の夜、家の外でポールはついにミゲーラの恐ろしい顔が水面に映っているのを見てしまう。五日間の昏睡の後病院で目覚めたときには老け込んだ顔になっていた。ポールは彼を看病するカーラを愛するようになる。彼はカーラをナマロフの支配から救い出すことを決意する。
妖女ゴーゴンのネタバレあらすじ:カーラの謎
ライプチヒ大学のポールの師であるマイスター教授がポールを助けに来る。彼はミゲーラが実在するとすれば最近10年間に村に移住した女性の中にいるのではと疑う。その一人はカーラだった。一方、ナマロフはカーラの行動を常に監視していた。カーラはそれを彼の嫉妬のせいと考えて反発する。カーラは誰もつけてこないボルスキ城へポールを呼び寄せポールといっしょにすぐに村を出たいと言うが、ポールはマイスターがミゲーラを発見してからだとう。城からの帰り、ポールはナマロフの部下のラトフに襲われるがマイスターに助けられる。マイスターはついにナマロフのオフィスに忍びこんでカーラの資料を奪う。彼女には記憶障害がある。マイスターは、満月の夜、記憶のない時間に彼女はミゲーラになっていると推定するが、ポールは反発する。そこへカーラが現れる。ナマロフと警官たちが彼女を捜しているが、ポールはカーラを逃がすことに成功する。
妖女ゴーゴンの結末:ミゲーラの正体
カーラはライプチヒのホテルに行くはずだったが、電話をしてもいない。ポールはマイスターの制止にもかかわらず彼が眠っているうちにカーラを捜しに出かける。警官たちがカーラを拉致した容疑でポールを逮捕しに来たことでマイスターはポールの外出を知る。カーラはボルスキ城へ行くが、そこにいたのはラマノフだった。ラマノフとポールが争うのを見つめるミゲーラ。ポールを倒したラマノフだったがミゲーラを見て石になってしまう。起き上がったポールは直接ミゲーラの眼を見るのを避けようとするが抗しきれない。そこへ現れたマイスターは背後からミゲーラの首をはねる。完全に石化しつつあるポールは、恐ろしい生首が美しいカーラの顔に変わるのを見るのだった。
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